彼女は笑うの作品情報・感想・評価

「彼女は笑う」に投稿された感想・評価

人の感情の複雑さなどを描いた作品。

内容としては、もっとイタリア語を理解して、文化を理解したらまた違った感じでも観られるのかなと思った作品。


大使のGiorgioとデザイナーのタキさんと観に行った映画。
アメブロを更新しました。 『【イタリア映画祭】「彼女は笑う」+「サンテンハチジュウナナ」夫を亡くした女性の姿を描いています。』
https://twitter.com/yukigame/status/1123653775556628480

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画祭2019にて。


突然の就労時の事故で労働者のマウロが亡くなる。彼の妻とその息子、そしてマウロの父親の視点から葬儀前日の1日が描かれるドラマ。

大事な人の突然の喪失という重い重いテーマを軽妙に綴りながら、残された者の整然とはいかない心情を丁寧に描写する。
悲しみに暮れるわけでも、変に前向きなわけでもなく、ひたすら苦しみと向き合い自分の進むべき正しい道を模索する姿に心打たれる。

脚本の素晴らしさと、全体の構成によるマウロという不在の男の存在感。
こちらが一切知らないマウロを想う、それぞれの心情がよく伝わる繊細な演技。

役者としても20年のキャリアを誇る監督ならではの役者による、役者の妙味をふんだんに味わわせてくれる。
台詞以上に雄弁な表情と楽曲が混ざり合い、歪さも兼ね備えた良作。
Lalka

Lalkaの感想・評価

3.4
家族の死を通し世代の異なる三者それぞれの悩みを交互に提示。子に対する自責、かっこよく振る舞いたい少年、そして悲しみを表出したい妻。3つが異なる性質であることを意識したかのように異なる作りであり、カロリーナに関しては食器であったり音楽であったり現実の時点で夢の中のようでもある。

でもさ、その音楽のせいで一瞬脳内Nirvanaに支配されてしまったよ。有名なポップスが出てくるとそこに意識飛んでしまう(Madjo - Where Did You Sleep Last Night)笑
あっこ

あっこの感想・評価

4.0
ヴァレーリョ・マスタンドレアの長編初監督作品。
本当にショックな出来事って、感情の動きが止まるよね…
イタリア映画祭にて。

夫を突然失った妻と夫の父。生気を失ったような妻の様子が淡々と語られ、取り乱したり泣いたりする姿を写すわけでもなく、ボー然としている姿が余計につらい。
演じるほうはかなり難しいんだろうなと思う。
主演のキアラ・マルテジャーニは実生活でヴァレリオ・マスタンドレアとパートナーなんだって。
監督マスタンドレアが演じそうな役と言われて附におちた。
しかも演じるならどの役?との問いに主人公の役と答えたそうで。
Pinewood

Pinewoodの感想・評価

3.5
説明無く静かに進んでゆく、状況を把握出来ないもドンドン作品に引き込まれてゆく見事としか言いようが無い展開。構成や脚本も秀逸だけど、本作の最大の魅力は役者、表現者の力。抑制された演技、最低限の台詞、仔細な所作。そして俳優の力を感じる見事な作品(結局2回観てしまった)。
俳優監督らしい“俳優の力”を見せつけられました(脱帽

こういう作品にぶち当たるから映画祭通いは辞められないんだよねー。