西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルに綴った小説 "身分帳"を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過…
>>続きを読む元殺人犯の更生物語。
社会復帰の難しさや、それを取り巻く社会の冷たさ。でもその中に人間の温かさも確かにある。
そして何より、役所広司の演技が圧巻。表情や仕草、間合いに滲む生き様。演じているというより…
拾われる側は拾う神を自ら拾わないと結局拾ってもらえない。お前次第なのだ。
不器用な三上正夫の人生が示すそんな教訓を、自己責任論に帰結させる人もいるかもしれない。でもそうやって訳知り顔で人を斬って捨て…
©佐木隆三/2021「すばらしき世界」製作委員会