のぼる小寺さんの作品情報・感想・評価

上映館(2館)

「のぼる小寺さん」に投稿された感想・評価

人間性

人間性の感想・評価

4.1
とにかく工藤遥の低い声が素晴らしい!
フローレンス・ピュー以来の逸材。
鑑賞中は古厩監督が長澤まさみを世に解き放った「ロボコン!」を思い出したり。
脚本も閉じたコミュニティを一貫して描く(登場人物は皆高校生だが家庭は描かない)吉田玲子の真骨頂。
古厩監督と吉田玲子の奇跡のマリアージュ。
このコンビでもう何本か観たい。
名古屋で数日間だけ「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と本作を同日内に見て回れるというレアな機会がありたまたま気付いて最終上映で見てきた。

京アニ演出はともかく時間を圧縮してハイテンポを維持して尺を取るところの時間を作り出しているのに対し、実写映画はスローテンポながらリズムを維持して物語が進んでいくという違いはある。

本作はともかくいつも壁や山の崖をのぼっている小寺さんの熱とそれに魅入られたクラスメイト4人が見つめる小寺さんという所から始まる。でもその視点のあり方は変容していく。小寺さんの熱は彼らが自身を見つめマジでやってやるという挑戦へと変わっていく中で小寺さんが彼らをどう見ているのかという視点が浮かび上がってくる。
四条くんの恋愛の甘酸っぱさ、近藤くんの見てほしいという感情など主人公は小寺さんだけじゃなくなる構成は爽やか。
鈴木

鈴木の感想・評価

4.0
『桐島〜』も連想するけどTシャツちょっと変映画としてちはやふるも連想する。最後のシーン展開急!と思いつつもテラスハウス好きとしては別の楽しみ方ある!原作はどうなのか知らないけど芸術や美容に興味持つキャラクター挟んであるの大賛成!そして、倉田が美人過ぎる…!
エンドロールで流れるCHAIのkeep on rockingすごくいい
Nemuiman

Nemuimanの感想・評価

3.0
傑作になり得る予感を孕んだまま終わった。

映画の画面とは往々にして横長であり、この映画の主題となるボルダリングという競技は登ったり落ちたりの上下運動である。
必然的に、運動を捉えるべく構えられたカメラは人物をフォローすることを余儀なくされる。

この映画は、小寺さんを複数人が見つめるという構成になっているのだが、前述のカメラワークにより小寺さんを追いかけるPOVカットが非常に明瞭になっている。
追わなければ捉えられない運動と、ついつい目で追ってしまう魅力的なあの子、という2つの要素がない混ぜになったショットは確かに映画を運んでいる気もする。
のだが、ところどころに感じる演出の矛盾点や若干ステレオタイプに見える人物描写なんかがどうにもたまに引っかかり、その度に乗っていた気持ちに待ったがかかる。

工藤遥の最大の魅力は声、ということが伝わるだけでも十分良い映画。
あと、多分監督は足フェチ。

とあるきっかけで1年前からハロープロジェクトが好きになって、アイドルとしての工藤遥を知った。女優としての活動は追えておらず、今回初めて女優としてスクリーンの中にいる工藤遥にすごく感動したし、運動神経や自然な笑顔、小寺さんの真っ直ぐな性格が本人にそっくりなので、初めて工藤遥を見る人にも小寺さんを通して彼女自身を知ってもらえるなと思った。

映画を見ながら頭の中にやたらとあるつんく♂の歌詞が流れていた。
それはハロープロジェクト20thで作られた『Yeah Yeah Yeah』という楽曲の中で歌われる「誰かのものではないはずだったのに 線とか引いてる」という歌詞。
この曲が大好きで、特にこの歌詞の部分についてはどんな意味なのかあれこれ考えた。
結論「無意識に自分と他人との間に引いてしまう線」のことだと思った。
あの人はこういう人だから自分とは合わない、なんだか感じが悪いから話したくない、きっとあの人は自分のことが嫌いだ。元々なにもなかったのに、知らず知らずのうちに線を引いて、自分から人を遠ざけてしまう。
小寺さんに魅了されていく人達は、小寺さんを通して、その線をなくしていくように見えた。
例えば倉田さんは川で小寺さんに会わなかったら、この先ずっと小寺さんと話さなかったと思う。学校をやめていたかもしれない。
それは学校では線を引いてしまうからだ、自分とは違うと決めつけたりして。
四条も小寺さんとボルダリングを通して勝手に篭っていた世界から出た。
そして近藤もまたその1人だ。

自分の高校時代を思い起こすと、線を引いてばかりだった。図書室には行かない、美術部は地味だ、なるべく運動部とツルみたい。
自分の見え方ばかり気にして、線を引いて多くの出会いを失ってしまったのだろうと思う。

映画を見ながらそんなことを思って悔しくてたまらなかった。
EDA

EDAの感想・評価

5.0
見れて良かった、大好きだ。
工藤遥、すごすぎない?この映画の核となる小寺さんの太陽のような魅力を120%体現してる。「小寺さんを見てると自分も登らなきゃって思う」の一言に集約された恐るべき求心力。クライミング技術もバカ高。
「コレ!」と思えるソレを見つけられた人たちの美しさ、「ガンバ!」という言葉の無垢なパワー、普遍的なことを描きながら最後は青春映画として着地。傑作!
そうした場面を作る為みたいに小寺さんに対する悪意が唐突に描かれたり、卓球部の彼と怠け者グループの県大会後のやり取りはあれ前向きと後ろ向きと、どっちの意味合いで描かれているのかよく解らなかったりと。

疑問に思う点もなくはないんだけれども。

今はもう存在しない園芸部のレガシーを誰知らず受け継ぐ小寺さん、というキャラ付けだったり、学園祭の手作り感の再現度だったり。

小寺さんの素直さや直向きさが静かに伝播していく、即ちまるで押しつけがましくないメッセージの伝え方などが実に好印象。

静かさが印象的な、とても好い青春映画で御座いました、と。
ほっこり極み
半年ぶりに映画館で観た映画。
こでらさんではなく、こてらさんなのね。

前半はゆったりペースで若干退屈だったけど、後半に向けて徐々に楽しくなって来るパターン。
こてらさんの言動や声が可愛い。
部長のキャラも凄いわ。老けて見えるのでてっきり顧問かと思いきや…
学園祭の衣装、ぶっ飛びー!
癒されたかも
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