The Recorder Exam(英題)の作品情報・感想・評価

The Recorder Exam(英題)2011年製作の映画)

The Recorder Exam/리코더 시험

製作国:

上映時間:27分

4.1

「The Recorder Exam(英題)」に投稿された感想・評価

はちどりの原作(?)
ということで鑑賞。
こっちが処女作だなんて…
うーーん完成度高いなぁ。

母に抱きしめられるシーンが好きだし
はちどりも含めて、ウニにとっての
救いのように感じた。ほんの少しの。
映画「はちどり」の前日譚というかベースのような短編映画。
「はちどり」の主人公ウニが小学生の頃の話。

・リコーダーを忘れて家に電話するも両親は学校に届けてくれない。
・リコーダーはお兄ちゃんのお下がりで、音がきれいに出ない。
・美術の点を100点とって報告するも、両親は仕事に忙しくおざなりな態度。
・父親は浮気、母親は察してる。
・兄に殴られウニ号泣するも、慰めはえられず、また殴った本人は怒られない。
・ウニ、夜中にリコーダーを吹き鳴らす。父親への理不尽な怒りの意思表示、しかし父親は何も察しない。
・新しいリコーダーを欲しいと一度は言うが、その後は言い出せないまま。
・母親に「自分は可愛いか?」と確認せずには要られないほど、親の無関心を察してる。

ウニが小学生なだけに不憫さが……。

ラストのリコーダーのテストを終えた時のウニの表情の誇らしげなところ。

小学生のなんてことないある日々を切り取った短編だけど「はちどり」を観たあとだとウニの不憫さが更に増す……こんなちんまい頃から親の無関心を察しつつ、親の愛情を確認しなくちゃいけない気持ち。
ウニたん……不憫……強く生きて……。
木蓮

木蓮の感想・評価

-
「はちどり」のキム・ボラ監督の短編映画ということで気になって鑑賞。すごく良かった…。
大人にとっては大したことない出来事も、気にも留めない不条理も、子どもはその小さな体ですべて受け止めてしまう。でも大人の日常のなかではそれはまた小さな出来事として一瞬で過ぎ去ってしまう。その瞬間を、子どもの視点にたちながらも絶妙な距離感で見つめる映画だった。
「はちどり」は「リコーダーのテスト」で小学生だったウニが中学生に成長したころの物語ということで、もうこれはぜひ観たい…。いま劇場で観られる手段がないのでそのうちMUBIとかで配信してくれることを期待…
mosh

moshの感想・評価

5.0
尋常じゃないレベルのセンスを感じた、これアマチュア作品って嘘でしょ…
y

yの感想・評価

5.0
小学生の時にある女の子と仲良くなって放課後家に遊びに行ったらボロボロで、一つしかない部屋にお母さんが寝てた
その時は「理解する」っていう意味の外側の世界のことで「理解する」の入り口にも立ってなかったので何も思わなかった
途中で学校からいなくなったんだけどあの子今何してるのかな
扉、扉、扉、扉………と、ルビッチ級の「扉映画」(⁉︎)と言ってもいいくらい意図的に扉が沢山使われている。
9歳のウニを取り巻く人間関係は、扉による境界線で隔てられている。

リコーダーというチョイスがまた良くて、単に小学校を象徴するだけのモチーフに収まってないところが素晴らしい。
リコーダーは簡単なようで、綺麗に奏でるのは意外に難しい。あんな小さい穴を上から見下ろして、正確な場所を指で塞がないといけないから。少しでも穴が塞げていないと、中途半端な音が出てしまう。息づかいもそのまま音に反映されてしまう。すごい不安定な楽器。ピアニカの方が絶対簡単じゃん(主観)!
でもそのリコーダーの不安定さが、まさにウニに重なっている。
優しい音色が特徴のリコーダーも、力強くがむしゃらに吹くと甲高い音でまるで叫んでいるよう。
リコーダーって「心」なのか…?
最後うまく奏でられて良かったね💮


『はちどり』が『大人は判ってくれない』に似てるという意見をいくつか見て気になったけど、『リコーダーのテスト』はキアロスタミ『友だちのうちはどこ?』にオチも含めて似てるな〜と思った。(もちろん、別物だけど!)


それにしても父親と兄にイライラしてしまった…
fiiiiilm

fiiiiilmの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

先日見た「はちどり」の短編映画。
主人公、キム・ウニの幼い頃の物語。

素敵な映画をとる監督だなー
画も雰囲気もなんかとにかく好き

父親のの不器用な愛、
姉はまた男連れ込むんかい!笑
兄の理不尽な呼び出しもこの頃から変わらず。
母親はこの頃から疲れてみえるが、ウニの心の拠り所。

いろんなものに左右される微妙な感情を描くのがすごくうまい!

韓国映画ハマってきたなーーー
tetsu

tetsuの感想・評価

3.7
『はちどり』の予習として、貴重な映画を毎日配信する動画サイト"MUBI"での期間限定配信で鑑賞。


[あらすじ]

1988年、韓国。
家族に邪険に扱われ、疎外感を抱く小学生のユニ。
学校の授業でリコーダーのテストを受けることになった彼女の、本番までの数日間の物語。


[感想]

リコーダーの練習で一部の音が上手く出ず、友達が持っているリコーダーを親にねだるものの、拒否されてしまう主人公。

勉強一筋の兄や恋人といちゃつく姉、身勝手な父に抱え込みがちな母と、本来ならば可愛がられることの多い末っ子が、終始、窮屈な家庭環境で不安を抱え込む展開が切なかったです。

また、制作した時代を感じさせる画質や色合いには、独特の「懐かしさ」や「温かさ」も感じました。

近年の韓国映画は色調が暗かったり、コントラストの濃さが目立つシャープな映像が多い印象ですが、本作は、建物や人物の服装・持ち物に明るい色が多く、そこが、かなり好きでした。

後に『はちどり』を観ると、本作と物語が繋がっているため、「少女の鬱々とした日常描写」は共通していながらも、微かな光が差し込む展開に救われました。


[体験談]

小学生の頃、音楽会の楽器を決めるオーディションがあって、ピアノも弾けないのにアコーディオンを選び、練習も怠った結果、みんなの前で大恥をかいた思い出が蘇りました。
今でも、あれ、かなりのトラウマなんですけど……。泣


[最後に]

『はちどり』を観た方には、ぜひ、観てほしい前日譚となる本作。

現在は、MUBIでの日本配信は終了しているようですが、映画がソフト化される際には、ぜひ、特典映像として収録してほしい幻の名作短編でした。


参考
The Recorder Exam - Trailer
https://youtu.be/HcaBTq7SJ7U
(こちらは本作の予告編。何となく、雰囲気が掴めるのではと……。)
Daiki

Daikiの感想・評価

4.0
「大人になると忘れちゃうことってあるよネ」「子どもの純粋さにハッとさせられるよネ」的な気づきを与える装置としてではなく、あくまで彼女の世界がどう回っているかを彼女の目線で淡々と描いていて好きだ。
友達の家で、超えられない壁があることを既に察しちゃったから、ここから先生に会うまでの5年間、地味につらかっただろうな。
果糖

果糖の感想・評価

5.0
良いの一言に尽きる キムボラ監督の映画の虜になりそう
韓国の小学校も日本の小学校に雰囲気似てて、懐かしくなった
はちどりもそうだったけど、この映画もすごく台湾映画に影響受けてそうだなと思った