忘れられないの作品情報・感想・評価

「忘れられない」に投稿された感想・評価

岸尾

岸尾の感想・評価

4.3
認知症が進行すると共に、自分の周りの現実が現実ではなくなっていく様子を残酷に美しく描かれていた。
認知症になった本人が辛いのはもちろんなんだけども、多分1番心が苦しいのはその最愛の人だよなって。
自分はそれまでの愛しい時間を覚えているのに相手は忘れてしまっているし、しかも末期は自分の存在さえも認知して貰えないとか地獄でしかない。
それでも、いつか、いつか記憶が戻るのを信じてその人に寄り添い続けるんだよ。

僕の祖母が認知症だったので、ばあちゃんも実はこんな風に感じていたのかなとか、生前の頃の思い出が呼び起こされて心がギュッとなった。

とても好きな作品のひとつになりました。
記録。
SSFF&ASIA 2020 Onlineにて。
認知症となった画家の物語。クレイアニメの表現で、画家に見えているものや心情が描かれる。それは悲しく、恐ろしく、そして美しい。
SSFF&ASIA2020 オンラインにて。

フランスのストップモーション・アニメーション。

娘が好きな『ピングー』や『ひつじのショーン』ぐらいしかこの手の作品を観たことがなかったのですが、良作でした。

公式HPから抜粋のあらすじ
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最近、画家のルイは奇妙な出来事を経験している。彼をとりまく世界が変化しているようだ。家具や物、人々からゆっくりと、現実味が消え、バラバラと崩れ去っていく…。
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認知症になったルイ。
あらゆるものに貼った付箋が舞い散るシーンや、奥さんが絵具の粒として昇華する映像から彼の絶望感と虚無感を感じたけれど、マイナスなイメージではなく美しいと思った。

フランスはアニメも、"らしく”表現するんですね。素敵でした。
降り積もる付箋と舞い上がる絵具、消せない記憶、卓越したダンスシーン

2020アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート
今年鑑賞のショートフィルム151作品目。

「SSFF & ASIA 2020」オンラインにて!
無料配信中🧟‍♂️🎵
https://shortshorts2020.vhx.tv


○作品概要
CG アニメーションプログラム 2/CG Animation Program 2 • 12m
【第92回(2020) 米国アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート】
Bruno Collet/フランス/アニメーション/2019
最近、画家のルイは奇妙な出来事を経験している。彼をとりまく世界が変化しているようだ。家具や物、人々からゆっくりと、現実味が消え、バラバラと崩れ去っていく…。


○感想
認知症の描き方が絶妙。
基本はしんどいけど、同時に夫婦の絆が美しい。最後、最高だ。
評価をつけるのは難しい…けれどこれは観るべき短編映画の1つであることは間違いない!

あわせて、認知症のアニメーション『しわ』もまた観たくなった。
とも

ともの感想・評価

4.0
認知症となった画家と妻の物語

邦画の「ぼけますからよろしくお願いします」や「長いお別れ」を思い出しました。

認知症となった人の家族も大変なんですが、本人も症状を自覚した時には消えてしまいたいと思うくらいにきっと辛いんですよね。
以前は普通に出来ていたことが出来なくなる、それがどれだけ怖いことか。

妻の愛と画家が忘れられなかった気持ち。
ラストシーンはそれはそれは哀しく美しかったです。

SSFF & ASIA 2020
Kiwi

Kiwiの感想・評価

4.7
Short Shorts Film Festival and Asia 2020 にて。

CGアニメにはこんな可能性もあるのか!!
静かなトーンだけれど心をぐっとつかまれた。
昔観て原作も読んだ「明日の記憶」を思い出した。

認知症の画家が失われゆく記憶の中で「忘れられない」ものは・・・というテーマ。ゴッホを意識した表現が、テーマにぴったりマッチしている。

実写よりもリアル。時間の経過もよくわかる。奇をてらうことなくイメージをそのまま形にするとこう、という納得感のある映像。でも、斬新。

ラストシーンは限りなく美しく、哀しい。
実に見事!
みゅー

みゅーの感想・評価

4.0
歳をとって変わっていく環境、見える世界をアニメーションで描いた作品。
紙?紙粘土?のような質感で色を重ね付けた感じが好きだった。

おじいちゃんルイからすると周りがおかしい!なんだけど、周りからするとルイがおかしいわけで。
でも誰も悪いわけじゃないから切ない。


それでも一緒にいてくれる奥さんの優しさ。
とても温かくて観終わった後、一瞬優しくなれそう。
りか

りかの感想・評価

4.2
歳を重ねるにつれて見えてくる世界

年老いた画家のルイは自分の衰えを感じながらも妻ミシェルと暮らしていた。
時が経つにつれてルイの見ているものが変わっていく。
歳をとるとはそういうことなんだ。

同じ環境にいても人それぞれ視覚が違う。感じ方も違う。

二人のダンスシーン、キラキラしている。
ミシェルのルイへの愛が美しい。

とても丁寧に作り上げられている12分のショートムービー
かわいらしい映像と美しい音楽
nana

nanaの感想・評価

4.8


紙のような質感のクレイアニメーション

画家のルイと奥さんが暮らす家
いつの間にか日常が変わり始めて…

マーブルの石
くるくると廻る流れる雲と黄色い月
お魚の可愛らしさと水の美しさ

素敵なシーンがたくさんある


徐々に変わりゆく夫婦の容姿

洗面所のシーンのあっ🤯と思わせる展開


夫婦って
愛するって
時は流れてもずっと好きでいたい


浮遊と立体
美しい
美しすぎる
ダンスシーンが✨
このセンスの素晴らしさ
現実を忘れてしまいそうな素敵な映像でした


たくさんの方に見て頂きたい傑作