湖底の空の作品情報・感想・評価

「湖底の空」に投稿された感想・評価

うーん、双子でサスペンス、そうなるよねえ...。みたいな域から抜け切れず。
この日中韓合作映画では、日本人の父と韓国人の母の間に生まれ、韓国の安東で育った一卵性双生児の空と海が抱える秘密が、成人してイラストレーターを目指す空と出版社に勤める日本人男性・望月との恋愛を絡めてサスペンスタッチで解き明かされていく。
空が成人してからの物語は主に上海を舞台に展開するのだが、日中韓合作ということもあって、日本語、中国語、韓国語が飛び交っていて、ボーダーレスな印象を受けるが、人種、性別、年齢、信仰などに拘らずに多様な人材を生かし、最大限の能力を発揮させるダイバーシティが重視されているが、そういった点からも本作はその潮流に則した映画だと言えると思う。
この映画では、コントラストを成す二つのものが幾つか登場していて、先ず空と海、男と女、陰と陽、黒と白、上海と安東など、これらのものが相照らすことで隠れていた真実が浮き上がってくる。
対象的な空と海を主演のイ・テギョンが一人二役で演じているが、その関係性にあるものが空を精神的に不安定にさせ、エキセントリックな面が現れてくる。
そして過去を引き摺っているのは空だけでなく望月の子ども時代のエピソードも作品に影を落とす。
この心に傷を持つ男女は、互いの痛みや切なさに共鳴するかのように惹かれ合うのだが、果たしてその恋の結末は?
痛みや切なさの先に彼らが見出だそうとするものが余韻を残します。
これはかなりダメじゃないかな。双子を入れ替わらせてミステリーを醸成するってもう無理だと思うのよ…
カイ

カイの感想・評価

3.0
試写会にお邪魔してきました〜。

6月公開とのこと!楽しみです!
yuko

yukoの感想・評価

3.5
2020.9.20 Hulu
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭
ヴレア

ヴレアの感想・評価

3.5
日本語と韓国語と中国語が飛び交う作品。エンドクレジットの名前を3か国語で表示するの初めて観た。
人間ドラマがしっかり描かれていたので引き込まれたし、サスペンス要素もあって全然先が読めなかった。
minorufuku

minorufukuの感想・評価

3.7

このレビューはネタバレを含みます

日本人の父と韓国人の母との間に産まれた双子の姉弟は韓国の地で育つ。20年後、姉はイラストレーターを目指し上海で自作を売り込む日々を過ごす。一方、弟は性適合手術を受けて女性となり、今は姉と同居している。そんなある日、姉は出版社から絵本の挿絵の仕事を請け負う。その担当編集者と姉は次第に親密となるが、姉はとある理由から男性全般との交際に消極的で......という話
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭コンペティション部門のグランプリ作品。

双子とその家族の数奇な運命が現代パートと回想シーンを交互に描くことで明らかになっていく構成。静かな展開が続く作品なのだが非常に見応えがあった。
自分を凌ぐ絵の才能を持っていた弟の存在のため、編集者との恋愛や絵の仕事にいまいち積極的になれない姉の感情の動きを少ないセリフで表現していた。終盤に判明する家族の秘密は予想外だったし、姉と弟との別れの場面はジーンとさせられた。

アグネス・チャン演じる絵本作家の絵本のストーリーが主人公の双子の境遇を連想させる内容なのもユニークだった。話中のぬいぐるみが可哀想だけど。