このレビューはネタバレを含みます
ここ数年でも屈指の大傑作ハイ・ファンタジー映画!!!
監督のデイヴィッド・ロウリーといえば『セインツ 約束の果て』『ピートと秘密の友達』『さらば愛しきアウトロー』など、クラシカルな話をモダンに撮る名手>>続きを読む
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パージに社会的“悪”を重ねた前作から、パージそのものが生み出す社会的“悪”に視点を移した続編。
ストーリーは群像劇の串団子方式でツボを抑えた内容に。男が惚れる男フランク・グリロを主演にアクション性もア>>続きを読む
もしも一晩だけ、国家が文字通り“無秩序”になったら。
ゲーテッド・コミュニティを舞台に、いろんな差別や格差を原因とするさまざまな憎悪犯罪が、思わぬ形でとある一家を襲う、バイオレントかつ緊張感ある小品。>>続きを読む
熊害を追う大学生撮影隊は、ある謎の男のウワサを聞きつけインタビューを試みるも……。
トロールとそのハンターや政府の秘密機関など、ワクワクしかしない要素てんこ盛りのモキュメンタリー映画。
枝葉末節の大雑>>続きを読む
ジャンル的な文脈や段取り的なお約束など、映画としての何もかもが“演歌”(=お爺ちゃんの理想)へ悉く奉仕する内容になっていて、観ていてツラい……。
編集の早いテンポとのんびりした演技のリズムもチグハグで>>続きを読む
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‘00年代仏スプラッター映画って、独特のエグみがありますよね。
ノンストップな展開は、隠れんぼや鬼ごっこなどのスペクタクルでとても滑らか(カーチェイスまで!)。グロ描写も加速するように先鋭化してゆきま>>続きを読む
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まず、ジョー・ヒル原作の短編集『ブラック・フォン』(旧題『20世紀の幽霊たち』)からして大傑作だということ。
デビュー作らしい初々しさや荒削り感はあるものの、偉大すぎる父スティーヴン・キング以来のモダ>>続きを読む
改めて2014年・2015年・2016年のテン年代中頃はSF映画の新たな黄金期だったなぁと実感。
とくに“意識”という問題に対する建設的で本質的な姿勢は、どんな作品であれ広く共有されていたと思います。>>続きを読む
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前作直後からスタートするも、「呪いのビデオ」のオカルト色は後退し、まるで黒沢清作品のような抑制された空気感の恐怖に。
また「死んだ友人の恋人とセックス」という村上春樹的爛れた関係はほんの序の口で、貞子>>続きを読む
『モービウス』は“ダメなむかし懐かしいアメコミ映画”でしたが、『ヴェノムLTBC』は“楽しめるむかし懐かしいアメコミ映画”感がありますね。
オフビートなギャグのくだらなさとか会話劇の当意即妙なユーモア>>続きを読む
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「強いAI」や「肉体問題」「ヒューリスティックス」など、意識の問題をSFの俎上に載せるとき大事なのは、“機械の人間化か、人間の機械化か”ということ。魂と言われるものはどうすれば宿るのでしょうか、永遠の>>続きを読む
宇宙への夢と希望や人間讃歌が溢れるオープニング・クレジットの素晴らしさたるや。
ストーリーも古典的なまでにアドベンチャーな王道スペオペで、また『フィフス・エレメント』でも迸っていた、ベッソンらしいデザ>>続きを読む
トム様×ブラピに子役時代のキルスティン・ダンスト、BL &おにロリな文字通りの「ヴァンパイア・クロニクルズ」です。
古典劇も閉口する大仰さは苦笑ものですが、しかし考証も行き届き豪華さも申し分ない美術>>続きを読む
なんと天才のなかの天才、ポール・トーマス・アンダーソン監督が1990年代のおすすめ映画で本作をあげてたので鑑賞。
ジム・キャリーのブランドも板についてきて、またそのギャグセンスも地に足ついてきた感じで>>続きを読む
ジム・キャリーをスターダムに押し上げた初主演作。
彼の縦横無尽で八面六臂なギャグこそ既に完成されており、展開や天丼などの軽妙な面白さは楽しいものの、まわりが“ジム・キャリー的お笑い”を掴みあぐねてる印>>続きを読む
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午後ローでめっちゃ観たハズだけど、脱いだ下着で監視カメラ隠すのが衝撃すぎて内容まったく頭に入らんかった、幼い頃の思い出。
人生レベルで政治工作を行う……という、最近笑えないスパイ要素はセンセーショナ>>続きを読む
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パブリック・イメージとは裏腹に、“王道アクション・エンタメ映画”が趣味らしいジェシカ・チャステイン。
本作や新作『355』ではプロデューサーからヒロインまで務めあげ、なかなかの入れ込みよう。
やっぱ好>>続きを読む
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『ジョン・ウィック』と並走して作られたスパイ映画。
タフネスさを体得し新たな黄金期を迎えた主演のシャーリーズ・セロンと、アクション映画の新時代を築いた監督デヴィッド・リーチ。
メインキャラからチョイ役>>続きを読む
ひとりの少佐が、ときに熱烈にときにクールに幻の黄金都市を追い求める半生を、仕事や家庭との苦悩・葛藤、時代背景や社会階級などの政治的動向を絡めて、理知的かつ夢幻的に描いた秀作。
単なるアドベンチャー映画>>続きを読む
リーアム・ニーソン主演!
×
ジャウム・コレット=セラ監督!
演技もアクションも衰え知らずなニーソンはもちろん、『エスター』から踊りでてディズニー映画やアメコミ映画まで手がけるようになったコレ>>続きを読む
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ギレルモ・デル・トロ製作!
×
アンドレ・ウーヴレダル監督!
禁書処分された短編児童書を元に再構築したヤングアダルト・ホラー。
ビジュアル面は衝撃的なほど原作再現度が高く、またキング的田舎ジュブナ>>続きを読む
知らない人はいないキラーチューン着メロ……。
有史以来、何度も拡大再生産されてきたチェーンメール的恐怖と、iモード・写メール・3Gサービスの普及やガラパゴス化という独特な土壌環境など、日本のケータイ文>>続きを読む
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ただの心霊現象と侮るなかれ。
水を媒介に増殖し、角度によって見え隠れする別次元の存在。訳もわからないまま事態は悪化し疑心暗鬼に……。
新手のスタンド攻撃かッッッ!?!?
ご近所エピソードとして周縁か>>続きを読む
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鬼才の子は鬼才。
特殊効果を最大限に活かしたエグさとか、無機質なロケーションのモダンさとか、父の影響も滲みつつ、洗練された現代アートみたいに洒脱な試みも印象深く、まさしく次世代のクローネンバーグ映画と>>続きを読む
あまりにも有名な原作は、軍隊からも病院からもつまはじきにされた敗残兵の、極限的な狂気と現実的な絶望に、宗教的経験・実存的問題を重ね、死という観念を理知的に思弁した戦争文学です。
大岡昇平作品のなかでも>>続きを読む
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スコット・デリクソン監督の魅力は、恐怖に対し実直な一方で相対化された表現を重んじる姿勢。「ホラーに真摯なんだなぁ」と、いつも好印象です。
ドアーズは流石にちょっと笑っちゃいましたが。
そんな客観視の>>続きを読む
役者としても製作者としても快進撃を続けるサフディ兄弟と、ドル箱アイドル俳優として扱われてきたロバート・パティンソンの、ターニングポイントとなった秀作。
ニューヨークを舞台に、どうしようもない人々が偶>>続きを読む
シリーズ第三作は、キッズ版90年代ハリウッドアクションに。
子供たちの苦難をこれまで描いてきたため、ひるがえって、そんな試練を強いる「覇権的アメリカ人男性性」が仮想敵として立ちあがるのは当然で、横柄>>続きを読む
チャッキー、復活!!!
1990年クリスマスのシカゴといえば、『ホーム・アローン』かコレ。
やはり空気感や時代感、とくに子供を取り巻くホリデーシーズンの雰囲気には通ずるところが。
おもしろバイオレン>>続きを読む
アクションもカメオもパロディも、ぜんぶ文字通りフルスロットルな続編。
とくに画やセリフに音楽までいろんな名作映画オマージュがあるのにはニッコリ。なかでもジャスティン・セロー演じるディランの元カレマフィ>>続きを読む
‘00年代らしさ全開リメイク。
スパイ映画あるあるのテンポ感はノリノリ。
ギミックを生かした展開描写もナイス。
というか、ほとんど見せ場のためのストーリー。
まぁ色々と安っぽくて薄っぺらくて、辟易する>>続きを読む
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ハンは生きていた!
ドムには弟もいた!
クリス・モーガン離脱&ジャスティン・リン復帰によって、オリジンへ遡上しつつも雰囲気の新しい作品に。
地雷原チェイスや磁石大爆走などガチロケ敢行で画の現実感が半>>続きを読む
ダブルボウズvs改造ボウズ!
最強のバディがスピンオフでカムバック!
そしてサプライズな豪華キャストに、最高の馬鹿アクション映画監督デヴィッド・リーチ。
……面白くないわけがない!
エイザ・ゴンザレ>>続きを読む
荒唐無稽なカーアクションは、もはや暴走。
まるでトミカで遊ぶ子供の脳内を覗いたような映画です。
ストーリーの大味さは置いといても、看過できないダメダメが多すぎる!
刑務所での乱闘やNYでの大立ち回り>>続きを読む
初期のストリート三部作を経て、ド派手アクションに路線変更した『MAX』以降のシリーズ最高傑作。
ボウズandボウズvsボウズwithボウズ!
内容の粗雑さ、展開の強引さ、キャラの希薄さと脚本は毎度の>>続きを読む
実はなんとレティ生きてた!
実はなんとハン殺されてた!
……というシリーズの歴史修正がだんだん苦しくなってくる6作目。ストーリーやアクションもいよいよコロコロコミックのような大味さに。
個人的に看過>>続きを読む