このレビューはネタバレを含みます
The past is never dead. It's not even past……と、寓意的に過去と今を行き来するのかと思いきや……、最悪のウエストワールドかい!
凄惨な南部プランテーション農>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
大学院を目指す主人公とそのダメ彼氏は、浜辺のサマーハウスでのんびりと休暇を……と思いきや、文字通り霧中の恐怖が襲来!
「霧、汚染、寄生、変容」って、予告でおおよそは明らかになってますけどもね。
何も>>続きを読む
スプラッター映画のパイオニアはとってもクール。画づくりはソリッドでその惨劇もシャープです。音楽もカッコよすぎる。
無言のマイケルくんに聡明なローリー、ずっと不機嫌なルーミス先生などのキャラクター性も、>>続きを読む
満を持して原点回帰……と言っても、『バイオハザード』1&2は遥か昔で馴染み薄。
個人的には、最近路線変更した7&8やリメイク版、あるいはジョボビッチ&アンダーソンの夫婦漫才な独自路線映画シリーズ(地上>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
渦巻く陰謀、裏切り、駆け引き、手に汗握る闘い!
言うなれば『MI』シリーズを食材に『ボーン』シリーズで味を調えたような、ハイブリッド・スパイアクションです。
ライアン・ゴズリング&アナ・デ・アルマス+>>続きを読む
嵐の遭難事故、乱れ踊る南国の美女、異形の怪物、ナチスプロイテーション!
「カルフォルニアの70‘sヒッピー崩れは、こういう映画を真夜中のテレビ放送で観てたんだろうなぁ……」って映画です。
もっさりと>>続きを読む
野ション、カーアクシデント、動物接触事故……というお約束からはじまり、前半30分は順調。
ゾンビウイルス感染発生後も、自分のお腹食べちゃうゾンビとか腸が引っかかって動けないゾンビとか遊びがあっていいで>>続きを読む
玉石混淆のエクソシズム・ホラーでも、かのコリン・ウィルソンが紹介し世に広まった実在の心霊事件という期待できる背景とは裏腹に、かなりボンヤリな出来と言わざるをえません。
花とかバレエとかポルターガイス>>続きを読む
青は藍より出でて藍より青し。
監督は後に『ジェラルドのゲーム』『ドクター・スリープ』とキング作品映像化の雄となったマイク・フラナガンにバトンタッチ。
60年代の雰囲気づくりには高い完成度があり、また>>続きを読む
信頼と実績のブラムハウス作品であり、また‘10年代によくあったマイケル・ベイ製作ホラー群の一つでもありますが……。
……物語の規模に対して進行速度が遅い!
幼少期の降霊術あそびが掴みかと思ったら、首>>続きを読む
ビジュアルに一目惚れしたけどド忘れしてたところアマプラ入りしたので鑑賞。
自然物そのものという魔女設定は置いておくとしても、その恐怖の対象である魔女という主軸に対して、雰囲気を醸成するための風呂敷の>>続きを読む
極彩色の照明が爛々系ホラーのパイオニアのひとつ。
「メルヒェン」×「ジャーロ」×「ゴシック」!
「若い男女が森のなかで……」というフォーマットを”ソドム”的な下卑た趣向へ走らせず、”ミネハハ”的な幻>>続きを読む
『ドクターストレンジ in MoM』で再評価が高まる今、ライミ作品を改めて振り返ろう!
こだわりを感じる凝った撮影・演出・特殊効果・造形……。
低予算ゆえのお手製感あふれる表現が多くありますが、しか>>続きを読む
初期ヒルビリーホラーの金字塔!
言わずもがなエポックメイクの傑作です。
荒らされた墓場、悪臭ただよう屠殺場、ラジオから流れる凄惨なニュース。不安をかかえる前途多難な旅路の雰囲気づくりはもう完璧。
オ>>続きを読む
マリファナ、セックス、動物、失踪事件。陽気なロサンゼルスを舞台に冗談みたいな陰謀に挑むグダグダ人間……。
……いやこれ、ピンチョンじゃねーか!
良くも悪くも『LAヴァイス』の下位互換、ポール・トーマス>>続きを読む
シリーズ劇場版で実質的な三作目、でもここから入って全然問題なしな親切設計……ながらも独特なオムニバス形式で、ひねりある起伏になっていて面白いです。
やはり清水監督は、はやくから意識的に伽椰子と俊雄と>>続きを読む
エボニーデビルのヒルビリー・ホラー、百合姫もあるよ!
Twitterで見かけた本作の切り抜きが、あまりに衝撃だったのでチェック。ストーリーは陳腐なものの、アイドルが主演ならヤッパリこういう映画じゃな>>続きを読む
黒沢監督作品に出てくる、時代に取り残されたバスとか公共施設とかだいすき侍。人っ子一人いなくなる系アポカリプスもだいすき侍。
そんな本作、『CURE』ほどのシャープさはなくジャンプスケアも場合によって>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ホラー豊作の今夏、台湾からやって来たのは最恐の"呪いのビデオ"。
Vlogという建前はあるものの、どんな状況でもカメラを回しつづけるシチュエーション的な無理が前景化しちゃうのはフッテージものの欠点……>>続きを読む
本作を語るうえで俎上へのせられるのは、勝新の降板劇。「やっぱりバイタリティーあふれる彼の信玄をみたかった」というのは観た人が口をそろえて言うところ。
しかし仲代達矢の確かな演技力で、武将と盗人とを演じ>>続きを読む
バラード×クローネンバーグ!
文字通りにキズをおった男女が、インモラルで倒錯的でグロテスクながらも、しっとりと上品でエロチックな遊戯へ耽溺してゆく、その破滅的な異常さと魅力とを描く秀作。
囁くような>>続きを読む
「国境の町で起こった警察内紛陰謀もの」とオールドスクールな展開なので、いま観ることにおいて物語内容そのものに目新しさはありません。
ところが、冒頭の巧妙な長回しをはじめとした印象的なカメラワークや、殺>>続きを読む
リズ・オルトラーニの壮麗な音楽のなか、大自然を背景に浮かびあがる『Cannibal Holocaust』のタイトル……。なかなか心打たれる冒頭にはじまり、説明終了後には早速おいしいごはんの様子で、ここ>>続きを読む
古今東西、それまでのエンターテイメントをすべて吸収し、それからのエンターテイメントすべてに影響を与えたといっても過言でない映画。
パロディやオマージュを捧げた後続作品は枚挙に暇がありません。最近では『>>続きを読む
ここ最近、あまりにも有名すぎる名作の続編へ果敢にチャレンジする風潮がにわかに起こっているきらいがありますが、本作は『トップガン マーヴェリック』にも勝るとも劣らない、映画的にもエンタメ的にも傑作な続編>>続きを読む
初期ブラックメタル・シーンを加速、いや暴走させて狂気的な破滅をもたらした歴史的事件を、バイオレントにグロテスクに再構築するヨナス・アカーランド渾身の怪作。
この「仲間内にガチモンが加入したためのカオ>>続きを読む
「このキャラクターやその世界をずっと観ていたい!」って作品、マンガ・アニメ・映画・小説など誰にでもあると思いますが、個人的にここ最近では、『ザ・バットマン』と本作がマイフェイバリットなそれです。
将来>>続きを読む
「仮面舞踏会でふたりだけ素顔のまま踊る」シーン好事家の歓喜する冒頭から、リドスコ・パワー全開!
彼にかかれば、暖炉の焚火も大理石の照り返しも映写機の透過光も照明となり、砂煙も朝靄も煙草も埃までもスモー>>続きを読む
凝った画に期待はふくらみつつも……。
荘重なお屋敷に、古風な老夫婦、不気味なほど端正な人形などコワい要素満載な一方、ホームアローン的ジャンプスケアや「生きていない人形なのに」「誰もいない家なのに」など>>続きを読む
浅井ラムさんと杉山すぴ豊さんのレビューをみて食指が動いたため鑑賞。
ヒルビリー・ホラー的舞台で偽アダムス・ファミリー殺人鬼に襲われる、タイム・パラドックスもの北欧不条理恐怖映画……って短絡的でてんこ盛>>続きを読む
『英雄本色』『A Better Tomorrow』『男たちの挽歌』……。
どの題名もあじのあるものですね~。
80’sの新奇な気風のなかにあって、古今東西あらゆる映画的文法をふくみ、唯一無二のブランド>>続きを読む
澁澤龍彦が「悪魔的映画と真面目に受け答えすればたちまち悪魔憑きになってしまう」と公開当時に指摘したとおり、あるいはサタニストである高橋ヨシキさんが「存在を否定されてきた悪魔は本作によって甦ったのだ」と>>続きを読む
仲代達矢が出演していたと思ってましたが、そちらはTVドラマ版ですね、記憶違いでした。
三國連太郎vs高倉健からして既にスゴイですが、加藤嘉や藤田進に沢村貞子まで、出てくる面々の役者としての信頼度が半>>続きを読む
「男が通う極楽道、娘が売られる地獄道」……。
吉原といえば、個人的には谷崎潤一郎『飈風』で、清濁あわせてもファンタジックなエロティシズムのある、文字通り別天地という印象で、まさしく作中でもとりあげら>>続きを読む
『食人族』が観られなかったのでかわりに『アギーレ/神の怒り』。
メルギブの傑作『アポカリプト』後の新世界を舞台に、黄金郷エル・ドラドを探し求める野心家ロペ・デ・アギーレの狂気的旅路を描く暗黒寓話です。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で交通事故的衝撃を受け、映画の素晴らしさに目覚めるキッカケをくれた監督、PTAことポール・トーマス・アンダーソンといえば、「ズドーンとくる大作」(cf.『ザ・マスター』>>続きを読む