stneさんの映画レビュー・感想・評価

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石の上にも駄文、散文
映画を見た人に向けたレビュー

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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5


一人の女性が大きな屋敷で家事をする様子が淡々と描かれる。彼女はどうやら使用人であるらしく、その家族たちに慕われていることが分かる。白黒で、bgmや効果音が全くない映像と、演技しているようには見えない
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

新年一発め、強く爽快な気分とともに今年を迎えられそうな映画だ。

容姿に優れない主人公がある事件をきっかけに、自分が美しいと勘違いし、自分自身に自信を持ち始め、人生を変えていく。そんなプロットは作品を
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.5

ブルータスの特集に『今さら観てないとは言えない映画』というのがあったけれど、私にとっては本作がまさにそれだった。そして多くの人が口をそろえて言うように、まごうことなき素晴らしい作品だった。観賞後、映画>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

クイーンというバンドは当然知っていたが、ボーカルが亡くなったのは私が生まれる前であり、特に強い思い入れは無かった。そんな私であったから本作を楽しめるか心配になりながら椅子に座ったが、生きることの素晴ら>>続きを読む

百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

淡々と映し出される生気のない女の自堕落な生活。動きはするものの、その目は全く死んでいるかのようだ。生きたいという意志さえ感じられないその声。彼女の心を表象しているかのような、どんよりとした天気と、立ち>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

戦争それ自体を扱った作品は、当然見るべき映画の一つではあるけれど、私のような 20代の若輩者が安易に意見を言えるものではないという点で、ついつい忌避してしまう傾向があり、本作を観ずにここまで来てしまっ>>続きを読む

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

金曜日の日本橋TOHOシネマズ、客層は主にサラリーマンのおじさんたち。少し疲れた様子の彼ら(というか僕たち)の、何がこれから起こるのだろうという微かな期待感が漂う。37分のワンカット、ノンストップムー>>続きを読む

未来のミライ(2018年製作の映画)

2.0


ここ最近、(当然私の鑑賞偏重があることは前提として)“家族”を主題とした映画が多いと感じていた中で、今作ではどのような姿が描かれていくのかを期待して観た。

なぜ昨今集中的に家族の映画が多いのかとい
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

何かしらの障がいをもった子がそこから発展をどげ、周囲に認められるという体裁をとった作品は確かに感動的だが、作り手の、「どうぞここで泣いてください」といったポイントが垣間見えてしまい、苦手意識を持ってい>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

淡々と進む美しい映像によって映し出される家族は楽しげだが、どこか違和感を感じる。一昔前のものと思える古びた一軒家から描かれる物語は、例えば遠くに映し出されるスカイツリーによって現代のそれだと確認できる>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.5

見終えたあと、思わず拍手をしてしまった。一人、新宿のど真ん中の劇場で。

昨今の表現規制の流れを諸共せず、ここまで警察組織、権力組織をこけおろす。なおかつ今旬の俳優陣と、そしてこの全国規模での上映。「
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時をかける少女(2006年製作の映画)

4.5


鑑賞した時代によって、その映画がくれる影響ががらりと変わる作品がある。

高校一年生の夏。
クーラーが効かない蒸し暑い部屋でその日、僕たちは男三人で、本作を見た。
どうも、女の子たちが見てる面白い映
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

4.0


随所に声が漏れた。

ああ、分かる。

どうでもいい人に対しては(失礼な言い方だ)ちゃんと振る舞えるし、その人の理解は容易いと思えるのに、好きになった異性の言動に理解ができず苦しむ、ということは、往
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

作中における「死」の描き方にとても好印象を持つ。

「死」は当然悲しい出来事ではあるけれど、同時に、生きている人間にとっては何かの始まりを予感させてくれる。

だって、誰かの死に直面したとくに僕たちが
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.0

肉を刻み、どす黒い血が風呂場いっぱいに広がる。動物の肉を刻んでも、同じような音が響くのだろうが、人肉であるとわかっているからなのか、その音は気持ちが悪い。

視覚的にも聴覚的にも、不快感が伴う。そして
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

4.3


「歳をとりたくない」
「あの頃の若い自分に戻れたら」

そんなことを、誰しもが考えている。

では、それをひっくり返してみてはどうだろうか。
生まれてから、死に向かうに連れてどんどん若返っていく。
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遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

5.0


田舎の、炭鉱夫になるしか未来の無い少年が、宇宙研究コンクールで賞を獲り、NASAの研究員になる。

そんな映画はプロットは違うのだけど、はっきり言ってよくある話だと思ってしまう。はいはい、アメリカン
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セッション(2014年製作の映画)

4.3


映画を見ていると、時折その映画をみているという自分を見る、ということは誰しもたびたびおきることだと思う。作品を追う中で、「これは物語なのだ」という、ある種の客観的視点を持って、映画に臨んでしまうこと
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.5


ままならない今の生活から抜け出し、あらゆる手法で夢を見させてくれるのが映画の一つの作用だと思う。

しかし、その夢を見させるためには、ある種の説得力が必要となる。主人公の苦悩が理解のいくものか。成長
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スラムドッグ$ミリオネア(2008年製作の映画)

-


普段の生活で巨額のお金を得るなんていう、大きな出来事は起きないけれど、人生の分岐点は誰しもあって、それがいい方向に行くこともあるし、悪い方に転ぶことだってある。

そうして、いい結果があった時、僕た
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

4.8

子供の頃、親父が夜遅くに酔っ払って大声をあげて帰ってくことがたまにあった。

その時の普段との変わりようと言うか、温厚な父が別人になっている様を見たとき、ある種の大人への恐怖というものが僕に根付いて、
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

4.3

日本で作れば、クソ男のクソみたいな人生を、ある種の社会的メッセージを発しながら収束していくであろう映画が、さすがハリウッド。
超一級のエンターテイメントに仕上がっている。

一人の男の栄枯盛衰がイカし
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.3


時に映画はその二時間足らずで、自分の生活に鋭い切れ込みを入れてくれる。
この映画が僕たちに提示してくれるのは例えばこんな言葉だ。

「負け犬とは何か」

人と比べるななんて無理な話だ。自分よりもいい
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レオン/完全版(1994年製作の映画)

4.6

麻薬取締官に一家を滅茶苦茶にされた少女が救いを求めた隣人は殺し屋だった。
そんな突拍子もないストーリーから始まるのに、観客は徐々に二人の行方に釘付けになってしまう。

そして一観客として客観的に見てい
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.7


何かに諦めそうになったとき、思い出したいそんな作品だった。

「夢を追うことは素晴らしい」
「人を好きになることは素晴らしい」

歳をとるにつれて語るのも照れ臭いそんな言葉達を、『Anotherda
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.8

「人生はチョコレートの箱みたいなもの。開けてみるまで中身は分からない」という作中の言葉はあまりにも有名だけど、この言葉が意味することは結構重い。

言うまでもなく、人生何が起きるのかはわからない。それ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5



決定的に自分を傷つけてくるのは人なのだけど、自分を救ってくれるのもまた、結局自分じゃない誰かなのだ。

だからたとえ面倒くさくても人と関わることはやめちゃいけないのだということを、この映画が教えて
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