星降る夜にあの場所でさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

星降る夜にあの場所で

星降る夜にあの場所で

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ぐうたらバンザイ!(1969年製作の映画)

4.4

星降る夜に押し入れ探検隊35

イヴ・ロベール中期の傑作コメディ。

とにかくめちゃくちゃ面白い♪
ワンちゃんの可愛らしさと芸がメインの作品として十二分に成立してしまう作品なのですが、このワンちゃんの
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愛人ジュリエット(1950年製作の映画)

4.5

星降る夜に押し入れ探検隊34

再鑑賞。
何度観ても変わらずに傑作。
邦題が酷すぎるにも程がある(;´Д`)
【愛人】というワードは消し去ってご覧下さい。
こんなに美しい夢とうつつの中で展開されるラブ
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牡蠣の王女(1919年製作の映画)

4.1

星降る夜に押し入れ探検隊33

再鑑賞。
私が知っている限り、映画史上最高のウルトラスーパー億万長者が登場する作品(笑)
想像がつかない莫大な人件費を提示することで~金持ちバロメーター~を振り切ってい
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キング・オブ・エスケープ(2009年製作の映画)

4.2

アンスティチュ・フランセ×カイエ・デュ・シネマ
「アウトワン」公開も楽しみですが、個人的にはのギロディー特集&20年を振り返っての方が嬉しい♪

美しいゲイ映画しかご覧になった事がない方にお薦めしたい
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アヴリルの恋(2006年製作の映画)

4.0

これまた「沈黙」観て思い出し

目に映るものの殆どが初めて目にするものばかりで、21歳にして血のつながった兄の存在を知る…
アヴリルは21年間神によって守られてきた修練女。

教会の中での生活しかしら
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RAIN(2000年製作の映画)

4.3

星降る夜に押し入れ探検隊32

スコセッシの「沈黙」を観て何となく思い出し。

私が唯一所有しているパン兄弟の作品。
他の皆さんも書かれていますが、本作のラストの演出は神がかっています。
劇場でもボロ
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ステーション エージェント(2003年製作の映画)

4.1

「1人にしてくれ!俺の事なんてほっといてくれ!」
「もう誰とも関わりたくないの…気持ちは嬉しいけどそっとしておいて」

こんなに心配してるのになんで私がここまで言われなければいけないの?
もう勝手にす
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カドリーユ(1997年製作の映画)

3.9

フォロワーさんの作品レビューの心中シーンからホワイトフォックスのリアルファー&別のフォロワーさんのロミー称賛レビューからの思い出し

ギトリ同名作品のリメイク作品。
カドリーユという伝統的なダンスにな
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アメリカン・ゲリラ・イン・フィリピン/アイ・シャル・リターン(1950年製作の映画)

3.9

友人の父上から貴重な歴史的遺産を拝見させて頂き思い出し。
手持ちソフトでラング作品ちょこちょこ再鑑賞中⑤

原作は戦時特派員兼ライターであったアイラ・ウォルフェルトの回顧録。
アメリカとフィリピン両政
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“教授”と呼ばれた男(1986年製作の映画)

3.9

星降る夜に押し入れ探検隊 31

主人公のモデルになっているのは、ラファエレ・クートロであると思われます。
しかしなぜカモッラを題材にしたのだろうか?
トルナトーレの出身地から考えて、本来ならマフィア
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ワン・フロム・ザ・ハート(1982年製作の映画)

4.7

「ネオン・デーモン」鑑賞で思い出して、再々…再鑑賞。

「ネオン・デーモン」のオープン・クレジットで徐々に色が変化していく背景色がブルー・パープルになるほんの一瞬、赤色で【PRESENT】の文字が浮か
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都会の叫び(1948年製作の映画)

4.2

星降る夜に押し入れ探検隊 30

大好きな名作「汚れた顔の天使」同様、結果論ではあるが最後は未来ある少年を更生の道へと導いていく演出が素晴らしい。
善か悪かというより、いつの日からか追う者と追われる者
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マスク(1984年製作の映画)

4.2

星降る夜に押し入れ探検隊 29

ボグダノヴィチ、70年代の代表作といえば、こちらのサイトで平均評価4.1を叩き出しているヒューマン・コメディの秀作「ペーパー・ムーン」。
では80年代の代表作と言った
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オリーヴの下に平和はない(1950年製作の映画)

4.1

星降る夜に押し入れ探検隊 27

フォロワーさんがGF全シリーズを鑑賞されたレビューを読んでいて刺激され、今月はいつもより早めにGF3を再・再……鑑賞し、以前やっていた【コルレオーネ ファミリー出演作
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悲しみの青春(1971年製作の映画)

4.5

星降る夜に押し入れ探検隊26

女性フォロワーさんにお尋ねします。
フィルマークスにレビューを書いている方なら、おそらく1度ぐらいはユダヤ人が迫害されるシーンを映画で観たことがあるのではないかと思うの
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暗黒街(1927年製作の映画)

4.7

星降る夜に押し入れ探検隊 25&漢たちも男子力を磨くべし(笑)⑩

言わずと知れたスタンバーグの傑作の1つ。
レンタルもされてるし、認知度も高いと思っていたのですが以外にレビューが少ないのでupして
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あの娘と自転車に乗って(1998年製作の映画)

4.6

星降る夜に押し入れ探検隊 24

こんな場所
こんな風習
こんな家族
こんな友人

に包まれて育まれた恋の終着駅は、揺るぎない愛にしか成り得ないだろう。
と、確信に近い思いにさせられる。
砂で作ったダ
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夜は千の眼を持つ(1947年製作の映画)

3.9

この監督の作品は恐らくこれ一本しか観たことが無い。
DVD発売当初、監督というよりエドワード・G・ロビンソンとゲイル・ラッセルの共演目当てで衝動買い(レンタルもされているようです)。
気象予報士風に言
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(1928年製作の映画)

4.6

シェストレム晩年の傑作メロドラマ。

猛威をふるって吹き荒れる風(強弱はあっても毎日台風が直撃している状態)と砂が、容赦なく孤独と不安に押しつぶされそうな主人公の精神を崩壊寸前まで追い込んでいく徹底的
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太陽の雫(1999年製作の映画)

4.0

星降る夜に押し入れ探検隊㉓

私が「ゴッドファーザー」シリーズをこよなく愛する理由の一つに、途切れることなく脈々と受け継がれていく【血】が、世代を越えて長期スパンで語られているファミリードラマであると
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群衆(1928年製作の映画)

4.3

星降る夜に押し入れ探検隊㉒

何でもないストーリーを神がかったカメラワークと人生観を覆すような演出で観る者を唸らせるヴィダーによる無声映画の傑作。

夢を見ることほど素敵な事はないだろう。
叶わなかっ
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自由(2000年製作の映画)

4.6

「はなればなれに」で思い出し(地下鉄の看板文字)

圧倒的絶望感を圧倒的な自然の映像と登場人物の表情のみで体現した傑作(正確には、ほんの何言だけの台詞アリ)。
10年以上経った今でも、大胆かつ繊細な映
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はなればなれに(1964年製作の映画)

4.4

昨年、フォロワーさんの「欲望の翼」のレビューを読んでから思い出せなくて気持ちが悪かった「脚の無い鳥」というキーワードが出てくる他作品。
今日、ふとしたきっかけで思い出せた。
はぁ~すっきり♪

で、本
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家族の灯り(2012年製作の映画)

4.4

映画と同じぐらいにお芝居(舞台)も大好きな私のような者には、こういった重厚な室内会話劇はたまりません。
歳を取ると、一時話題になったリンクレイター3部作のタイプは疲れてしまう…
一点、特筆しておきたい
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離愁(1973年製作の映画)

4.6

漢たちも男子力を磨くべし(笑)➈

何とも不愉快で腹立たしいことながら、クソナチを上手に絡ませることによって、とんでもなく泣ける作品が生まれてしまう事がある。
本作はその最たる一例です。

不倫が絡ん
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戯夢人生(1993年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

何となく観たくなって再鑑賞。
以下、いつも以上にほぼ作品とは関係ない駄文になっています。
さわりを読んで興味がない方はスルーする事を強く推奨します。

かつて銀座に「らどんな」というお店があった。
3
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おかしな男の夢/おかしな人間の夢(1992年製作の映画)

4.2


この時期、可もなく不可もなく何となく一年が過ぎ、何となく虚しさに苛まれるような年の瀬を過ごし、これといった目標もなく何となく新年を迎えようとしている方々は少なくないのでしょう。
そんな方にお薦めした
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悪魔の呼ぶ海へ(2000年製作の映画)

4.0

星降る夜に押し入れ探検隊㉑

時系列の現在部分がかなり評判悪い(過去部分が良すぎるといった指摘も含めて)ようですが、登場人物の台詞の聞き逃しと行動(特に視線と空気感)の見逃しがあるのではないかと思いま
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あなたの目になりたい(1943年製作の映画)

4.6

多くを語るべからずのド傑作。
作風をメジャーどころで大まかに例えるなら、粋で気障で詩的な具材がたっぷり入った、ルビッチと米亡命時代のサークを足して2で割ったような寄せ鍋といったところでしょうか。
食べ
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戦場にかける橋(1957年製作の映画)

3.9

クリスマスの昼、真向かいの爺さんに観たいとせがまれTSUTAYAへ。
戦争映画を二度観たのは初めてかも…

日英米の陣地取り合戦を題材にした悪趣味な御伽噺としてはかなりの良作♪
ただ、第二次世界大戦下
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ポケットの中の握り拳(1965年製作の映画)

4.1

星降る夜に押し入れ探検隊⑳

小学生の時、ほんのスマッシュでしたが将棋の駒を使ったタイマン山崩しが流行った。
話が進むにつれて、救いようのない破滅へと向かうブルジョワ家庭の光景がこの遊びとダブって見え
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コロンブス 永遠の海(2007年製作の映画)

4.3

崇敬するIホール初代総支配人様㉝

来年レンタルが開始されるようですね♪
鑑賞したのは6年前だったので当時は特に何も感じなかったが、もし本作を公開された2007年に鑑賞していたとしたら…
郷愁、飽くな
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パンドラの箱(1929年製作の映画)

4.1

「港々に女ありけり」繋がりで

古今東西見渡せど
天使と悪魔は表裏一体
男は愚かな鬼畜なり
女は輝く金貨なり
指で弾いて宙に舞う
女に男は忘我混沌
女に憑依し天使と悪魔
知らぬ男は克伐怨欲まっしぐら
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さすらいの青春(1966年製作の映画)

4.1

明日発売の復刻ライブラリーは買いか否か?②

原作は、あのアンリ・アラン・フルニエの傑作小説です。
それだけでも観る価値ありかと。

前半に実験的ともいえる幻想的な映像が数分出てきますが、それはこのシ
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1000日のアン(1969年製作の映画)

4.3

明日発売の復刻ライブラリーは買いか否か?①

復刻ライブラリーは時に遅れて発掘良品としてレンタルされる作品もあるので、余程観たかった作品ではない限りなかなか手が出しづらいなんてことありませんか?

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犬の生活(1918年製作の映画)

4.7

所有ソフトにて何度目かの再鑑賞。

ここんとこちょっと感想文が長いなぁ…
今回もちょっと長い…
次回からは当分短文感想に自粛!
興味がある方以外はスルーが賢明です。

どの作品にしようかと悩み抜き、や
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