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蟻の王
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目次

蟻の王の作品紹介

蟻の王のあらすじ

1960年代、イタリア・ポー川南部の街ピアチェンツァに住む詩人で劇作家、蟻の生態研究者でもあるアルド(ルイジ・ロ・カーショ)は、教え子の若者エットレ(レオナルド・マルテーゼ)と恋に落ち、ローマに出て共に暮らし始める。しかしエットレの家族は二人を引き離し、アルドは“教唆罪”に問われ逮捕、エットレは同性愛の“治療”で電気ショックを受けさせられるため矯正施設に送られてしまう。世間の好奇の目に晒されながら裁判が始まり、新聞記者エンニオ(エリオ・ジェルマーノ)は熱心に取材を重ね、不寛容な社会に声を上げるのだが…。 11月10日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次

蟻の王の監督

蟻の王の出演者

原題
Il signore delle formiche/Lord of the Ants
公式サイト
http://www.zaziefilms.com/arinoo/
製作年
2022年
製作国
イタリア
上映時間
140分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ザジフィルムズ

『蟻の王』に投稿された感想・評価

Sankawa7

Sankawa7の感想・評価

4.0
実実話ベースの1960年代イタリアであった教唆罪裁判の話
※他者を洗脳して精神的肉体的に従属させる殺人並みの重罪が同性愛者を裁く根拠法に使われた話だ。

蟻🐜の研究をする教授とその生徒が同性愛行為により、教授は前例のない罪に問われ、生徒は強制的に精神病院で治療されてしまうストーリー

もっと強い純愛ものを想像してたけど、想定以上に社会派で政治的テーマな内容だった。

ファシスト党が跋扈したイタリアのその後、まだ共産党にも勢いがあった頃、この事件の無意味さ🟰被害者の不在、が叫ばれる中、裁判は進行していく。実話ベースながら実話には存在してない共産党系新聞の記者が現代的目線での語り部として登場しており、当時の時代感と現代的考え方を繋ぐ役割。

LGBT賛歌でなく、ポリコレ追及ですらなく、教授も高邁な人物では無い。哲学者的魅力はあるが排他的だし優しい訳でもない。
性描写もほとんどなく、煮詰めたような観念的な描き方が良かった。

主題歌のスリープウォークはそれだけで郷愁をそそる。プレスリーの歌の使い方も良かった。

ハピエンでもバットエンドでも無いと感じた。

イタリアの風景は都市も地方も美しい‼️
そしてイタリア語🇮🇹はほんとにセクシーな言葉だ。
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.2
 1960年代イタリア、ポー川南部の街ピアチェンツァ。詩人で劇作家であり、蟻の生態研究者としても知られるアルド・ブライバンティ(ルイージ・ロ・カーショ)が主催する芸術サークルには、未来の夢を持った多くの若者が集っていた。青年たちの活気溢れる姿はジャニー喜田川の性加害問題と似たような事件がほとんど同時代にイタリアでも起きていたことを記す。アルドは数十名の若者の中で、兄に連れられこの地にやって来たエットレ(レオナルド・マルテーゼ)と直感的に惹かれ合う。それは感性の応答とも呼ぶべき崇高なもので、二人は昼も夜もなく芸術の話に華を咲かせていた。それは類まれなる師弟愛に他ならない。画家になることを夢見たエットレ青年は兄のアドバイスなど聞かず、ひたすらアルドの感性に耳を傾けるのだ。やがて二人はローマに出て生活を始める。しかしエットレの家族は二人を引き離すため警察に通報、アルドはファシスト政権下に成立した教唆罪で逮捕され、エットレは矯正施設に送られ、同性愛を治療するための電気ショックを幾度となく受けることになる。配給のザジフィルムさんの冒頭のことわりにもあったように、この描写は思わず目を逸らしたくなるほどドギツイ。だが同性愛は病気ではないから、治療と称した電気ショックも意味を為さない。

 『カッコーの巣の上で』を例に出すまでも無く、かつては精神病棟でもこのような電気ショックによる人権侵害がまかり通っていた。母親と兄は弟を羽交い絞めにし、人攫いのような手荒なやり方で弟の同性愛を詰った。60年代といえばLGBTQIA+への社会の認知度などほぼゼロだった時代だから、矯正治療を行えばヘテロ社会に馴染むことが出来ると本気で考えられていた節もある。今作の印象深い台詞で、母親にとって一番悲しいのは子供に嘘を付かれたと気付いた時だとあるが、公然の秘密を嘘と取られたら息子は母親にただただ詫びるより他ない。然しながらその家族の愛情こそが性差に苦しむ彼らにとって負い目となる。全てはムッソリーニの「我が国には同性愛者はいない、ゆえに法律もない」という事実誤認から来る声明に全ての歪みが含まれていて、その制度上の歪みに翻弄されたアルド・ブライバンティのような人物もいたのだ。エットレへのひた向きな眼差しそのものは然しながらその他大勢への性加害は事実として在ったようで、現にエットレの兄は常に憮然とした表情を抱えながら、いずれお前もこうなるとまるで未来のエットレの姿すら予想していた感すらある。自身もゲイをカミング・アウトするジャンニ・アメリオの格調高いフレーミングは真に圧倒的で、芸術大国イタリアの意識の高さに彩られた圧倒的な気品が全編に渡り漂っている。
maruco

marucoの感想・評価

5.0
しかし、よう似てたなぁ🤔
藤森慎吾て知ってます?
そしてゲイリー・オールドマン知ってます?誰かて知ってる、笑
これをば足して2で割った顔…
と言うより、
藤森慎吾風味のほうが強い。

この似てる人物が、
実在した芸術家アルドです。
詩人であり劇作家です。
まぁ、芸術家と言うより、
ゲイ術家の方が正しいかも知れない。そ、そんなことないか💦
そしてゲイリー・オールドマンと
似てると言うのも何かこう運命を
感じます、 
そ、そんなことないか💦


こんなくだらんことばっかり
言うてたら皆さんに嫌われる。
ごめんなさい。


実は素晴らしい作品やったです。
このアルドは蟻の生態研究者でもあります。蟻をとても大事にしてます
marucoも昆虫が好きなので、
そこはよく理解ります。

蟻は何故群れて生きるのですか?
「それは一匹だとまいごになるからだよ。」
「それに、こんなに狭いところに閉じ込められても彼らは文句一つ言わない…、」
そんな物言いをするアルドです。
偏屈で扱い難い人物です。が、
根っこは優しい。

突然ですが、
私は性的差別は絶対に赦さない。
異性愛があれば同性愛があるのは
当たり前です。
私なんか両方好きですから…、笑

若者エットレの無垢の精神には
心揺さぶられ悲しみの果てをみる。
だけど素晴らしい…、
エットレは素晴らしい…、

憎き、エットレの実母、
愚かき嫉妬に狂った実兄、
この二人は必ず断罪されるべきです。これ等二人は鬼畜です。
私は又もや憎悪の塊と化しました。

だけど、だけどね、
ここにはとても魅力的な人達も
います。極少ですが味方です。
アルドとエットレの味方です😂
アルドの裁判の傍聴に通う新聞記者エンニオとその恋人…、
彼らの懸命な支えが私の心をも、
癒やしてくれます。

最後にエンドロールの曲がステキでした。これが意外に洒落ててロマンチックで、どちらかと言うと軽く陽気で後味の良い想いにさせてくれました。

むごく哀しいけど、
美しい恋物語でした。

二人を生涯添わせてあげたかった

Ciao❢

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