最後に夏生が伝言を頼めますか、と聞き「普通のこと」として言った「いなくならないから」って言葉にアイロニーを感じた。
「普通」に生きることが正しいことだと信じている寺井は、一時的かもしてないけれど妻と…
「地球に留学しているみたいな感覚」
彼らは日本社会という共同体に生きながらも、その「正しさ」に自然に溶け込むことができず、常に異邦人のような孤独をまとっている。
この感覚はまさに「地球に留学して…
マジョリティには理解されない少数派の人達が寄り添い合うが、世間はそれを許してはくれない
他人に害が無ければ見逃してやれたらいいけど、そうはいかないのかも、本当の人の心は自分にしか分からないから、、出…
キャスティングのことや尺のこともあるだろうが、神戸八重子のシーンがもう少し欲しかった。そちらの方が多様性というものにもあぶれていないとされる人間にもわかるような気がするし、ギョッとできる気がする。
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このなんとも言えないモヤモヤした感情表す時によく使われる水の中の音みたいなの好きなんだよなー
フェティシズム
世間体を気にしすぎて普通であることに囚われるけど、”普通”って人それぞれ違う
普通じ…
多様性の端という言葉が好きだが、そんな人たちのお話。多様性ってダーツの的みたいに面積として存在してて、普通の人は中心に近いところにいる、みたいなイメージを持っていた。
でも、皆のいる位置をぐちゃぐち…
水フェチを主人公にしながら、遠回しに小児性愛者も子供を傷つけなければ存在していいと思わせようとしているように思えた。一気に思想感が出て嫌気がさしてしまった。
水フェチはいいけど小児性愛者は治療して…
「この世に在っちゃいけない感情なんてないんだ」
私たちの世界にいる透明人間たちに焦点を当てた作品。最後のシーンでその対比が美麗に表現されていた。本来普通とは反対側のササキと、普通を具現化したような人…
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