マイノリティの苦しみを敢えて人間の身近な存在である“水”への嗜好で表現した意欲作。思い上がりの正義が必ずしも人を幸せにできるとは限らない。“普通”の概念を覆し大半が人に言えない悩みを抱えていることを…
>>続きを読む最後に夏生が伝言を頼めますか、と聞き「普通のこと」として言った「いなくならないから」って言葉にアイロニーを感じた。
「普通」に生きることが正しいことだと信じている寺井は、一時的かもしてないけれど妻と…
「地球に留学しているみたいな感覚」
彼らは日本社会という共同体に生きながらも、その「正しさ」に自然に溶け込むことができず、常に異邦人のような孤独をまとっている。
この感覚はまさに「地球に留学して…
失礼ですけど、原作の方があっっっっとうてきに良いです。
物語だけ借りて雑に形にした感。
冒頭に全体像をみせて終始俯瞰させる構成。水フェチを主軸に置く。この改変は原作の意図を無視していて、結果、「…
ⓒ 2021 朝井リョウ/新潮社 ⓒ 2023「正欲」製作委員会