悪の告白を
信仰と矛盾 正しさと生き方
なにを貫きどうやって欺くか
細部に至るまで上手すぎる
セイラム魔女裁判を下敷きにアーサーミラーによって描かれた戯曲。これまで何度も繰り返し上演されて…
無知と盲信が街に混乱を生み、それを利用する権威と狂信が、やがて大きな悲劇を引き起こす。
人間の愚かさ、運命の醜悪さを描きながら、その絶望の涯の果てに、運命に翻弄された人間が、翻弄された人間だけが出会…
幕間のインタビューでも言ってたけど、美術、音楽、そして演出の意図の一致、正確さが素晴らしい舞台でした。叫んでる場面が多いからうるさくなりがちだけど、シンプルでモダンな美術、聖歌風の音楽が観客を冷静に…
>>続きを読む雨のカーテンによって生まれる立方体の檻がこわい。
本来平和を保つために生まれた秩序によってみんな身動きが取れなくなる。
雪玉みたいにどんどん事件がおっきくなっていく様子(特に子供たちの操られ演技と…
終始緊迫感があった。赤狩り時代の原作だが、宗教的不寛容の現代にもそのまま当てはまる。そうした時代性とともに、人間の普遍的闇も描かれていた。誤りを犯し、隠ぺいしようとし、保身を図り、共同体からの排除を…
>>続きを読む#69
こういう芝居を、徹底的に簡略された日本語字幕で観ることの難しさを痛感した。
本作は1950年代の「赤狩り」に対する隠喩芝居として知られるが、ミラー自身は、そう思われることを嫌がっており、「も…
NTLive2023「るつぼ」