ルイス・ブニュエルの不思議なコメディ。
メキシコにて、市電の車掌と修理工の2人が、メキシコシティ交通局を解雇されてしまう。酔っ払った2人は市電をなんとジャックしてしまうが、何故か屠殺工場の従業員や…
ただそのタイトルに惹かれてずっと見たい見たいと思っていた映画だが、ようやく見ることができた。
偶然にも『仮面の報酬』に続いて、メキシコを舞台にした軽快なロード・ムービー風の映画だった。
とある市電が…
夢幻の終点、冷静な早朝の帰路。楽団と肉塊、神性も交えた混沌市電が駆ける夜。吊り革に吊られた豚の頭が揺れて、落ちる紳士のハットよ。帰路、文字通り立ち塞がる幾多の障壁。バディと妹兼思い人のミニマム構成。…
>>続きを読む廃車になる市電を勝手に乗り回す、電車の運転手と修理工。ふたりも明日退職するのだ。廃路線に入り込んだり、さまざまな客も乗りこんで来る。これはメキシコ版『ありがたうさん』の様相を呈しているし、乗客の肉塊…
>>続きを読むメキシコ時代のブニュエル映画。
メキシコでポピュラーだった「下町劇」というジャンルのコメディだそうな。確かに品があるとは言えない喋り方に、ブルジョワを批判するような少しの展開、インフレに苦しむ大衆…