騙し騙され、お金で決して幸せは買えないし、逆も然り。しかし労働の大切さを教える道徳を押し付ける訳ではなく、最後失神するオチ、そして拡声機での愛の告白等、随所にウィットに富んだ演出を用いる。
多幸…
ブニュエルのメキシコ時代の第2作で、その後のブニュエルらしさを発見出来る作品である。トップカットからブニュエルが偏愛する「足」だ。複数の「足」が重なり、他人の足を自分の足と間違えて掻いている、それが…
>>続きを読むルイス・ブニュエルの芝浜ですか?
でも騙し通せずブルジョア社長に寄生虫のようにとりつく怠け者の兄、病気マニアの義姉、無気力な息子、金目当ての求婚者に騙されそうな娘たちを逆に試す展開が秀逸。
いつだっ…
複数の脚から始まって上にカメラがいって雑魚寝のおっさんたちが文句を言い合う。その導入に相応しい騒がしい映画で、だます/だまされる、富裕層/貧困層がシャッフルしながら、結婚式のぶち壊しで終わる。最初か…
>>続きを読むこれがヒットしたことでブニュエルはメキシコで撮り続けられるようになったというのだから、当時のメキシコの観客の目は、令和の日本では信じがたいほど肥えていたというのか。
軽やかで、荒唐無稽で、出鱈目で、…
冒頭の重なり合う足と身体から、徐々に明かされる素性という流れでもうわくわくした。その後よく見かける定番の展開と、そんなことってあるのか!?という仰天の展開がないまぜになっている印象。最後はほっこりす…
>>続きを読む画家ダリと共作して話題になった「アンダルシアの犬」で有名な映画監督ルイス・ブニュエルの初期作品が上映。このような機会はあまりないので、可能な限り観に行ければと思う。
昨年鑑賞した「昇天峠」は佳作で…
明るく楽しく朗らかに、締めすら大変ハッピーであるがその中に強烈にブルジョワ批判が盛り込まれるブニュエル節。富そのものを否定するのでは無くあくまではなから与えられたそれと固定化される階級に対して反旗を…
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