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Enys Men(原題)
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『Enys Men(原題)』に投稿された感想・評価

[イギリス、絶海の孤島に襲い来る過去と未来] 90点

大傑作。マーク・ジェンキン長編最新作。前作『Bait』が好評だったため、北米配給権をNEONが購入するという大出生を遂げ、ファンとしては嬉しい限り。コーンウォールの沖合に浮かぶ孤島の断崖絶壁で、遠くからでも視認できるほど鮮やかな赤いジャケットを着た女が座っている。手に持った温度計を、崖の上に咲く一株の白い花の横に刺して、土壌の温度を測っているらしい。すると、この"ボランティア"と名付けられた名無しの女は無言で立ち上がり、石造りの家の横を抜けて、古井戸に石を投げ落として落下音と聞く。そして、家に帰り、発電機を付けて、土壌の温度と"異常なし"をノートに書き込む。これが彼女の日課だ。来る日も来る日も、これだけをやって暮らしている。それはまるで信仰のようでもあり、パラノイアのようでもあり、一人で『ビリーバーズ』やってるようにも、一人で『ウィッカーマン』をやってるようにも、一人で『ライトハウス』をやってるようにも見えてくる。廃墟と孤島にはそれだけの歴史と物語があり、それぞれの"記憶"としてのサブリミナル的な映像が、女の物語と複雑に絡み合って、時空横断的な映像詩を形成していく。今回はほぼ一人芝居ということもあって、前作『Bait』のように人間の動作をひたすら解体していくことはしないが、廃墟がそこにあるように、過去が平然とそこにあって、現在とともに未来も同居していて、スローモーションや逆回しを多用することで時空を解体していく。それはまるで壊れたレコードのように、執拗な反復(計測や日誌、波に至るまで)によって"恐怖"を呼び起こす。『Bait』と異なるのはもう一点、本作品がカラーで撮影されていることか。苔生した大地や暗色の崖、真っ青な空に真っ赤なジャケットという単純化された色彩イメージだからこそ、ロングショットが抜群に映える。

撮影中はサイレント映画作家であることを心掛けている、とジェンキンが言う通り、本作品は前作と同様に音は後撮りらしい。無線から200年前の声が聞こえてきたり、発電機が死にかけるという生命の危機を感じさせる音、波や風の自然音まで、現実を再構築するように後撮りされているというのがやはり興味深い。

追記(インタビューなどからの蒐集物)
・原題は"ENNIS MAIN"と発音するらしい。コーンウォール語で"石の島"という意味。
・エドワード・ゴールドスミス『A Blueprint for Survival』という本が印象的に登場するが、ジェンキンは映画撮影まで読んだことはなかったらしい。当初登場させる予定だったのはカート・ヴォネガット『スローターハウス5』だったが、"サバイバル"という題名を気に入ったことで、コチラを登場させたとのこと。内容はあまり関係ないらしい。
・本作品はジェンキン本人が昔に定めた13のマニフェストの幾つかに違反しているらしい。そこを突っ込んでるインタビューが結構あったけど、そんなに気になるか?
Omizu

Omizuの感想・評価

3.8
【第75回カンヌ映画祭 監督週間出品】
『Bait』が話題になったマーク・ジェンキン監督のホラー。カンヌ映画祭監督週間に出品され、シッチェス映画祭コンペにも選出された。英国インディペンデント映画賞では音響賞を受賞した。

ロバート・エガース『ライトハウス』みたい。話としては面白いとは言えないけど、映像の力でどんどん引き込まれていく。

孤島で植物を観察する女性が、島の過去と女性自身の過去に苛まれていく。ほとんどセリフなしで映像だけで表現していくのが特徴。

「Enys Men」というのはコーンウォール語で「Stone Island(石の島)」という意味らしい。

女性が何者か、この島で何があったのか、なぜ女性はこの島にいるのか、全く分からない。しかし時間軸を前後しながら神父、女たち、子どもたち、謎の男などが入れ替わり立ち替わり現われる。その意味を考えさせられる。

理解が追いつかないが、観ていて気持ちいい。気持ちいいというのはポジティブな意味ではなく、不気味で気持ちいいということ。日本公開は難しいだろうと思うが、セリフがあまりないので英語版で十分。色んな人の解釈を聞きたくなる映画。
不思議な作品でした。
主人公は花の観察の為に島に来ていて 、一人で滞在している。

花の観察→石1個井戸に落とす→家に帰宅→ノートに花の記録する→発電機のモーターまわす→お茶沸してラジオ聞く→本を読んで寝る。
を繰り返す毎日だが、燃料やお茶などがへりつつ、その配給船が遅れている。
次第に幻想を見るようになり何が現実かわからなくなっていく。
一つ一つの画に意味がありそうで、私は理解力がなさ過ぎて謎だらけでしたが、解説とか読みたいです。