タイトルの「VALIMO」とは鋳物工場のことらしい。言うまでもないが〝鋳物〟とは高温で溶かした金属を型などに流し込み冷やして固めて製品化したものだ。

熱気と騒音に塗れながら、工場で労働者たちが淡々と流れ作業で働いている。おそらくは毎日さしたる変化のない単調な日々が続いているのだろう。

そんな〝型に嵌まったような毎日〟を送っている彼らの数少ない楽しみは、併設された映写室で観る映画なのだろう。休憩時間を知らせるブザーと共に労働者が次々と狭い映写室の中へと入っていく。

上映時間わずか4分のこの短編映画は、あっという間に終わってしまう。映画の中には笑顔もなければ、会話もない。ただただつまらなそうに働く仏頂面の男たちと気だるそうなもぎりの女が映るだけだ。

上映されるのは〝映画の父〟リュミエール兄弟による世界最古の商業映画「工場の出口」。そこに映る人々のハツラツとした楽しそうな表情との対比が実にシュール😅

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工場の人たちが休憩中に映画見る。
U-NEXTの見どころとストーリーには昼休み中にって書いてあるけど多分18時でブザーがなってるから終業後ではないのか。
それか夕方の晩飯休憩かな。
完全に無表情で飯食って世界初の実写商業映画『工場の出口』を見つめてる映像は私の休憩中のスマホ見てる時の顔と変わらない。
映画のセレクトもどうかと思うよ。
仕事の合間の休憩してる時なんか無でしかない。
スマホいじってたら終わりよ、なんも変わっちゃいねぇ。

【彼らは毎日仕事し、休憩する】

二つ目は普通に仕事している工事で働いて休憩する人々をただ描いているだけでなのに独特でクッと笑えるアキ・カウリスマキの世界観は大爆破していました。
それに労働者を描くのは得意かつ独特な表情は素晴らしくて何回も見てしまいます！
更に台詞も無くて何も起こらなくてただ休憩するだけでなんか面白さを感じさせるのは流石のアキ・カウリスマキです。
あと僕はアキ・カウリスマキの世界観はめちゃくちゃ好きですし、短編だけどめちゃくちゃ面白くて良かったです。

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