少女ヘジャルの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ハンダン・イペクチ監督作品！

トルコ映画特集⑥

家族を失ったクルド人の5才の少女ヘジャルは同じ村の老人に親戚のいるアパートへ送ってもらう。
その親戚はゲリラ組織の一員だったようで警察が突入して来…

• #福岡市総合図書館シネラ

　製作年は２００１年、トルコ映画ですが本国では上映禁止にもなった問題作です。クルド人の少女と、厳格な元判事である老人。クルド人を忌み嫌う元判事の隣の部屋で起こる事件により独りぼっちになってしまう少女…

• #頑固な老人と不幸な少女、言葉が通じない二人が心を通わせていくヒューマンドラマ。隠れていた幼い少女を残し、側にいたクルド人が全員射殺される場面は衝撃的。生き残ったヘジャルが隣の老人に救いを求めるシーンは「レオン」のマチルダのよう。
• #演出は大げさでヘジャルの演技も下手くそだけど、その素朴さが逆に心地よいと思ったら「希望のかなた」と似てる部分があるからだ。おじいさんの行く所にはトイレでも付いていくヘジャルの動きは「ブラックジャック」のピノコみたいw
• #老人に恋するおばあさんの絵が上手すぎwトルコのTVは見せしめのためかテロリストの死体をそのまま映す。物悲しい音楽が印象的な素朴な映画なのに上映禁止になったらしい。イラン映画と似た雰囲気があるが、こちらの方が叙情的で切ない。

ゆれる少女のおさげとおじいさんのこころ。 近づいてはふいと離れてしまうふたつの孤独。けれどゆっくりと、広い海のように大きなこころで寄り添いあってってゆくふたり。子どもの涙と叫びは、この不条理な世界で…

とても古典的な作風の映画。単調すぎるショットやスコアの張り付けが残念ながら映画のクオリティを下げてしまっている気がします。脚本はすばらしく、ドラマは途中から少しずつの変化、それに伴う2人の演技は素晴…

最初はサスペンスタッチで、少女が隠れるシーンでスローモーションになったり、音楽がいかにもな感じで安っぽい仕上がりに見受けられた。が、一転して少女と老人の交流が描かれ物語は一気に心のこもったドラマへと…

“自分の居場所”

なんとも物悲しい音楽。
これはこれでハッピーエンドと解釈していいのか。

トルコでのクルド人問題。
妻を亡くしいまだ失意の中にいる元判事でトルコ人のルファト。身の回りの世話をする…