大学教授の職をリタイアし、祖父の代から続く古民家の実家に一人慎ましく暮らす老人、渡辺儀助77歳。妻にはとうの昔に先立たれ、毎朝決まった時間にひとり起床し、朝食を作り、食後のコーヒーを挽く。丁寧な暮ら…
>>続きを読むフランス留学経験のある長塚京三さんならではの、引退したフランス文学教授の品格が、端正な顔つきと、スラっとした長身に滲み出てて好みです😉
お住まいの古い日本家屋はもう一つの主役。家人の刻印が刻まれて…
なんかよくわからないけど、強烈な視聴体験だった。認知症の老人がLSDをかまして、バッドに入ったらこんな感じなのだろう。ただ、なぜか嫌な感じはしない。
老人の孤独、儚さ、性欲、弱さをうまいこと描き出…
見応えのある、芸術的な作品だった。
(1) 老いの生活において、パターン化した日常的な秩序は、安心材料であると同時に、閉塞感をも生みだす、両義的なものなのだと感じた。
(2) モノクロの画が、現…
ⓒ1998 筒井康隆/新潮社 ⓒ2023 TEKINOMIKATA