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ブルー・トレイル
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『ブルー・トレイル』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第75回ベルリン映画祭 審査員グランプリ】
ブラジルのガブリエル・マスカロ監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品され審査員グランプリを受賞した。

美しい作品。一定の年齢を超えると働くのをやめるように促されるブラジル社会、仕事を辞めさせられた老女の旅を描いたロードムービーになっていく。

テレザが初めての旅に出る様子を美しい映像で追っていく。ブラジルという国の風俗がこのように描かれるのが興味深く、テレザの山あり谷ありの旅路の中に彼女の生き様が垣間見える。

寡黙だが大胆な行動力を持つテレザ、反対されながらも自分を貫く様子に力をもらえる。

マスカロ監督の静かだが雄弁に語っていくストーリーテリングが秀逸。ある女性の人生をロードムービーとして語っていく様は面白い。なかなかいい作品だった。
3.9
【若者のための未来を変えるきっかけは青い粘液を吐くカタツムリだった】【東京国際映画祭】
■あらすじ
若者の負担を抑えるべく、老人は強制的にコロニーへと収容されるディストピア的世界。
テレザはまだ収容の対象ではないが、何をするにも娘の許可が逐一必要となったことを知り、自由を求めて逃避行の旅に出る。
監督のガブリエル・マスカロによる洗練された構図と卓越した色彩感覚が、テレザの歩む旅路に心地よい陶酔感をもたらしている。第75回ベルリン映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)受賞。

■みどころ
老人を強制収容するブラジルで、自由を求めて逃避行する老婆のお話。
娘に一々許可が必要であったり若者や行政によって自分自身の生活を制御されることに虫の居心地が悪くなる老婆が自分も近い将来収容されることを知る。
それを知るや否や自由を求めるために目的地を決めずに逃避行を重ねていく。
その中で様々な人物に出会い、ある青い粘液を吐くカタツムリの存在を知ってから状況が変わっていく云々。

ディストピアな世界観はPLAN 75とはまた違ったものであり、色彩設計の白眉も相まって一種のロードムービーを観ているような気分になりました。
よくあるテーマではあるものの、老婆の力強さであったり年齢に逆行しようと新しい挑戦や未来の為に勝ち取ろうとする姿は純粋に良くて面白かったです。
ただ旅路の色彩設計とか自然に溶け込む老婆の姿は目を引くものがあるが、自由を得るが為に賭博黙示録になるのは草でした。
青い粘液を吐くカタツムリによってガン決まるアイデアは面白い一方でイカサマを使って勝ち上がる姿は若者の為に老人を強制的に収容させようとするイカサマみたいな世界にイカサマで返して対抗する!という気概を感じる。そうゆう意味でPLAN 75と違う攻撃性が溢れるパワフルな映画という意味で好き。
自由を得ようとする老婆が将来、広東住血線虫症にならない事を切に願いたくなる、そんな映画。
[ブラジル、"未来はみんなのために…"] 70点

2025年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。ガブリエル・マスカロ長編五作目。75歳以上の老人が若者たちの負担にならないようコロニーに移住させられる遠くない未来のブラジルはアマゾン川流域の小さな町で、77歳のテレザはワニ肉加工場で働いていた。収容されるのは80歳からと思っていたテレザは残り3年間の自由を自らの意思で仕事することで過ごそうと決めていたが、ある日突然、全ての行動に娘の許可が必要になることを知り、逃亡する云々。彼女の逃避行は同行者によって章分けすることができ、それぞれの場所で"自由に生きたい"という確固たる意思のもと、流されるように様々な場所を訪れる。一度でいいから空を飛びたいと考えて、モグリのパイロットのいる場所にモグリの船で向かう…目的地でモグリのパイロットを見つけるがギャンブル狂のアマチュアで…と様々なエピソードがあるものの、どれも行き当たりばったりで尻切れトンボという微妙な印象を残す。テレザ役のデニース・ワインバーグが非常にキュートなので、シリアスになりきらないのは上手いし(そのへんは前年のモガッダム=サナイハ『私の好きなケーキ』を思い出した)、船で電子版聖書を売り歩くシスターとの激アツなシスターフッドや青いカタツムリの汁を眼に打ち込んでキマっちゃうなどワクワクする要素もあるんだが、船旅だけにエンジンが掛かる前に終わってしまった感。ただ、老人嫌悪的な政府施策への反抗というのはやはり興味深い題材で、偶然にも同じ日に見た同じ題材の作品で、若者のためにどんどん自殺してくことが美談のように語られていたので、それを考えると自由を求めてフラフラして、同士と酒のんでこれまでやったことないことをするという緩い映画というのもありかもしれないと思うなどした。