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カニバイシュ デジタル・リマスター版の作品紹介

カニバイシュ デジタル・リマスター版のあらすじ

マルガリーダとアヴェレダ子爵の婚礼の夜。子爵は自らが人間でないことを告白する。それを聞いたマルガリーダは錯乱。厳粛な雰囲気に満ちた貴族たちの晩餐会は、驚愕の事態へと展開する。人間、動物、機械などあらゆる境界を超越し、奇想天外なユーモアが炸裂するオペラ・ブッファ(喜劇的なオペラ)映画の怪作。

カニバイシュ デジタル・リマスター版の監督

マノエル・ド・オリヴェイラ

原題
Os Canibais/The Cannibals
公式サイト
https://oliveira2025.jp/index.html
製作年
1988年
製作国
フランス西ドイツイタリアスイス
上映時間
99分
ジャンル
ドラマファンタジーミュージカルミステリー
配給会社
プンクテ

『カニバイシュ デジタル・リマスター版』に投稿された感想・評価

桃龍
3.0
没後10年のマノエル・ド・オリヴェイラ特集上映にて。
106歳で亡くなったオリヴェイラ監督が、79歳のときに撮った作品。
オペラのコメディで、ちょっと意味わからないところもある。
残念ながら退屈だったので豚いつ出てくるのかなと思ってたら終盤だった。
いっそ豚を主人公にすれば良かったのに。
izu
4.1
「人生は血まみれの冗談」

ポルトガルが世界に誇る巨匠、マノエル・ド・オリヴェイラ監督作。
没後10年となる2025年に開催されたオリヴェイラ特集で上映されていたもののひとつ。

ジャケットと少し聞き入れた情報のみで、殆ど何も知らない状態で鑑賞。
これは可能な限り何も知らずに観た方が良い。

本作はなんと、会話や語り全てが歌唱によって交わされるという狂気のオペラ映画で、マルガリーダとアヴェレダ子爵の婚礼の夜を描いた物語となっている。(舞踏も歌唱もあるがミュージカル映画ではない。とはいえ音楽映画なので個人用タグは付けるが)

「彼らの恋路はどうなってしまうのやらー」のような解説と、本筋となるマルガリーダとアヴェレダ子爵の会話など、全てが歌唱であり、淡々と、長々と描かれる(歌われる)事で次第に理解出来る「狂気」がそこにある。冒頭の、次から次へと貴族が屋敷へと入って行く流れ。静寂を一気に覆す「拍手」や、食事中での「笑い」は映画を包む「狂気」の誇張すぎる誇張で、映画の何よりも最初に「狂気」を表現していた。

ただ、基本会話内容は歌唱であれど同じ事の引き延ばしに過ぎず、面白くなるまでが非常に長い。
「君を愛している、だが僕には秘密が...。」といったものを詩的(歌詞的)に延々と引き延ばし歌唱し続ける。およそ1時間ほどそれが続くのでかなり眠い状態で行った事もあり夜のシーンではバイオリンの旋律など眠りを誘う。

が、面白くなってからの面白さが凄まじい。
正直かなりウトウトしていた所を顔面にパンチされ、何食わぬ顔でそれを処理するというシュールさ。
軽くストッパーが外れてからは現実とフィクションの合間を行き来し、観客を困惑させたままもう一段階、二段階とストッパーを外し、ブラックでメタ的な(シュールでもある)笑いを引き起こす。
「映画」と「演劇」の間を行き来するその独自性と合わさった狂気。笑いよりも困惑が先に来るし、その次に困惑の笑いが来る。観終わって暫く経った後には純な笑いが来る。
何気「カニバイシュ」のタイトル回収の仕方も秀逸。
これは観に行って良かった。

視聴 2025年5月27日
◎人を食ったホフマン物語的カーニヴァル喜歌劇

1988年 仏•西独•伊•スイス ポルトガル語 99分
スタンダード *2022年デジタルリマスター版

オペラファンなので初マノエル・オリヴィエラ、‥‥ってか、ポルトガル語映画ってのも自覚的に観るのは初めてかも知れない。

はじめは、常に彼の近くで演奏しているパガニーニまがいのヴァイオリニスト=ニコロ(ペドロ・テイシェイ・ダ・シルヴァ 演奏は別人)の依頼で本作ができたとか言ってナレーター(オリヴェイラ・ロペス)が妙な調子のレティタテーヴォを歌い出すのを聴いて、こりゃハズレかなと‥‥

【以下ネタバレ注意⚠️】












思いながら観はじめた。

まぁ、曲名失念したけれど、ヘンデルのオペラのアリアだったかで、ソロ演奏するヴァイオリニストを舞台に登場させて歌手のまわりで演奏させる演出も観たことあるけど、本作の方が発想的には早いのかも。

登場人物たちが、相手役の方ではなく正面のカメラに向かって無表情なまま歌い出すあたり、ピーター・グリナウェイとか、フェリーニの『サテリコン』みたいだな、とか思いつつも、やっぱり、こんなに一本調子なレティタテーヴォみたいのが続くんだとしたら、オペラの出来損ないか、ホドロフスキーの『リアリティのダンス』に出て来るオペラ母さん(*1 )程度のものかな、と思って観ていると‥‥

*1 リアリティのダンス キャスト
www.uplink.co.jp/dance/sp/cast.php

アヴェルダ子爵(ルイス・ミゲル・シントラ 歌声は別人)が急に機械人形としての正体を現して、自ら手足をバラバラにして燃え盛る暖炉に身を投じたあたりから俄然面白くなって来た。

あはぁ、これ、逆オランピアってわけね。

だったら、ナレーターは、ホフマンってことだったんだ。‥‥

*2
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ホフマン物語

で、主役と思われた美男美女が姿を消すと、マルガリーダ(レオノーラ・シルヴェイラ 歌声は別人)の太っちょな父親(ジョエル・コスタ)と二人の兄が登場。

これが音楽ともども、見事なブッフォ(オペラにおけるコメディ)になっていて、ちょっとプッチーニの『トゥーランドット』のピン・ポン・パンを思わせるほど素晴らしかった。

*3
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トゥーランドット

で、三人して、暖炉で焼け焦げた子爵の肉片をステーキの燃えさしか何かと勘違いして「マズいマズい」と文句を言いながら平らげてしまうのである。

で、成り行きから自分たちが人肉を食っていたことに気がついて唖然としていると‥‥
‥‥父さんはブタに、息子たちはオオカミに変身、‥‥

って、今度は『千と千尋‥』かい!とツッコミを入れながら笑っていると、‥‥

‥‥結局、何が何やら分からんうちに、ヴァイオリニストのニコロは煙とともに消え、彼のヴァイオリンを引き継いだブタくんが、これまでニコロが小出しにしていたパガニーニの協奏曲を華麗に奏で、死者も蘇って、登場人物たちが数珠繋ぎに手を取りあって、おニギヤカにクルクルと踊り興じて、この「人を食った」奇妙なカーニヴァル・オペレッタは大団円を迎えるのであった。

いやいや、良いではないですか。

音楽を担当したジョアン・パエス、日本では全然クラシックの作曲家として認知されていないらしく検索しても何ひとつヒットしないが、結果として、かなりちゃんとしたオペラ‥‥少なくともオッフェンバックやギルバート&サリヴァンを彷彿とさせるバーレスクにして、パロディ要素も満載(上演した他にドン・ジュアンなる貴族がマルガリーダに恋しながらオクテで物陰から彼女の姿をひたすら眺めているだけとか)のオペレッタの快作として、演奏含めて珍品以上の価値を持っている。

意外な拾い物に巡り会えた僥倖を喜びたい。

《公式サイト》
オリヴィエラ2025
没後10年 マノエル・ド・オリヴィエラ特集
oliveira2025.jp

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