かつて透明には
色があった
ところが光を浴び過ぎて
自分の色を忘れてしまったらしい
僕は君を知っている
そんな気がして
追いかけた背中は遥か
校庭の石
蹴りながら
何処まで行ける
次の曲がり角
…
東京藝術大学大学院生の14期の修了作品とのこと。
こういう映像を撮れるの素晴らしいなあ、と思いつつ、せめて現像、暗室でやってセーフライトついてるから、モノクロ写真かあ。と思ったら平気でカラー出して…
雰囲気や情景は凄く綺麗で、そこに河合優実が佇むだけで何かを訴えるような絵になる。悪く言えば河合優実だけで持っている感じ。
きっと一つの描写や映像の全てに意味があるんだろうけど、正直全く理解が追いつか…
高校時代に幼馴染の一つ上の椿が居なくなり、探す為、何故か宗教法人の施設で生活する。
学校で写真部の柊は椿の写真を撮る。
「思い出したいから」
不思議な映画だ。
学校と宗教団体の施設しか出てこない。
…
観ていくとだんだんと解っていくシステム。
宗教団体、金木犀、写真を撮る理由。
一つ一つの事象に紐付けされていく。
物語序盤
椿『撮んないで』
カシャ
椿『撮ったし』
この言葉がラストに繋がってくる…
2025-09-08 wowow
観念の具現化である透明の国からも、現実の反映である学校からも、徹底してオトナが排除されている。そんな世界のどちらからも浮いている川合柊が、世界との接点である椿を探し…