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オビ・オバ 文明の終わりの作品紹介

オビ・オバ 文明の終わりのあらすじ

世界は核戦争で荒廃、惑星は凍りつき、放射線はドームの外に踏み出す者や物をすべて殺してしまう。男はアークとしてのみ知られる謎の宇宙船からの救出を待ちながら集まった人類の最後の生き残りたちを統制する。男は群衆の間を歩き回り、士気の低下を防ぎ、売春婦を口説き、反乱を鎮圧し、時には飢えた人々に食事を与えるなど、通常の日々の仕事をこなしている。しかしドームの真の邪悪な性質が明らかになるにつれ、男は人類を救う価値があるのか自問せざるを得なくなる。世界崩壊後の厳しい現実を描く暗黒放射能SF。

オビ・オバ 文明の終わりの監督

ピョトル・シュルキン

原題
O-bi, O-ba: Koniec cywilizacji/O-Bi, O-Ba: The End of Civilization
公式サイト
https://unpfilm.com/poland/
製作年
1985年
製作国・地域
ポーランド
上映時間
90分
ジャンル
ドラマSFミステリー
配給会社
アンプラグド

『オビ・オバ 文明の終わり』に投稿された感想・評価

【現実という名のディストピア】

この作品はポーランドの巨匠ピョトル・シュルキンによって作られた「ポーランド暗黒SF《文明の終演4部作》」のひとつ。
現在札幌ではシアターキノで日替わり上映されていて、本当は全部行きたいところなのですが、なかなか時間とお財布が許してくれず・・・(T_T)
という事で、中でも一番気になっていたこちらを観てきました。
もう「ポーランド暗黒SF」っていう時点で艶めかしいでしょ(笑)

この作品自体は「核戦争後の荒廃した世界で生き延びた人類が≪ドーム≫と呼ばれる施設に押し込められながら生活しているんだけど、徐々に人間の醜い本性が剥き出しになってきて・・・」的なお話なんですが、これを単なる「ディストピアSF」って感じで観てしまうと、実はそれほど面白いわけではない。
別に「異星人が襲来してビヨ~~ンって変な光線で攻撃してくる」とか「実はドームの外には巨人がいて人間を食い散らかしてる」とかそんな派手な演出は皆無だし、むしろ絵的な系統で言えば「地味」の部類にすら入る。

・・・なんだけど、ここで意味を持つのが「ポーランド暗黒SF」というキャッチ。

これらの作品が作られた80年代~90年代のポーランドと言えばガチガチの社会主義国家で、なんなら「ソ連の衛生国家」なんて揶揄されていた国だったんですね。
監督のシュルキンは、戒厳令が敷かれた厳しい状況の中で検閲をかいくぐりながらも「腐敗した権力」や「管理・統制のもとで生きる人々の悲惨さ」を≪ディストピアSF≫というパッケージに閉じ込めて残しました。

そういった視点を持ってこの作品を観た時、
「核戦争後の荒廃した世界」「ドームに収容された人々」「徹底した管理社会」「≪アーク(方舟)≫に託す一縷の望み」・・・といったものの中に様々な意味を感じ取ることが出来るんですね。

何故人々はドームに残り続けたのか?
彼らは≪アーク(方舟)≫なんてものを本当に信じたのか?
「現実を知る当事者によって描かれた痛烈な社会風刺」としてもとても興味深い一作でした。

あとは思った事、感じた事をつらつらとコメ欄に残します。
Nyayoi
3.7
ピョトル・シュルキン監督特集4本目。

核戦争後、人類は破滅し残った人々はドーム型シェルターでの生活となる。
方舟が救いにくる、と信じて毎日を過ごすが、そんな中でも人間の醜さが露呈してくる。わずかな希望を持つ人々に、容赦ない追い討ち。

抜けられない貧困層の暮らしを感じさせられ辛いなあと思いつつ、希望も打ち砕かれるこんな時代が来るかもしれないという思いも持たざるを得なかった。

この時代に未来を舞台にしたシリアスかつブラックかつ斬新な暗黒SF4編。GWに楽しませてもらえて良かった。
核戦争により地上は滅び、人々は地下シェルターへと追いやられる
飢餓と寒さ、無限に続く閉塞感に抗うには信仰と精神異常をきたすしか無い

ノアの方舟をディストピアに仕上げた作品で痺れた!これ好き😙

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