1984の作品情報・感想・評価

「1984」に投稿された感想・評価

監視社会の恐怖、メディアが扇動する世論、国家の情報統制…全体主義のあらゆる恐怖を盛り込み、熱狂する民衆も描いてはいるけど、全体的にどこか覚めた目線を感じる。
これはディーケンスの撮り方や、監視される側ではなく監視する側から撮った映画だからかな。
原作未読なので比較してみたい。
原典を、寝る間も惜しんで読み進めた学生時代を懐かしく思っての鑑賞。やはり絶望でしかない。
Ken

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3.8
拷問というか洗脳というか、思考を矯正されるシーンが結構長い。ネズミこわい。
deadcalm

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3.8
1984年を記念して制作された「1984年」。
荒廃した監視社会で、あらゆる手段で庶民から批判的思考能力を徹底的に奪っていく古典的なディストピアらしいディストピアを心行くまで味わえる。

映画としてはちょっと退屈で、ボーッと観てたら一部意味がわからなかったところもあったけれど、陰鬱な世界観や、逮捕シーンからの徹底的な精神矯正の絶望感の描写はよくできている。

ちなみにユーリズミックスが本作のサントラ "1984 (For The Love Of Big Brother)" を出しているけど、映画中は使われない上に雰囲気もまるで違ってて「サウンドトラックとは何か」という気分になってくるけど、そこに疑念を挟むのももしかして思考犯罪・・?おっとこんな時間に誰か来たようだ
一九八四年の映像化としてはレベルが高い。てっきり自由恋愛すら禁じられてる部分を強調して脚色するのかと思っていたらかなり原作に忠実。しかし映画化として面白いかと言うと退屈。小説をなぞってるに過ぎず、映像としても独特の面白さに欠ける。そして映像化したことでどうしても小説の情報量は削られる。4本の指を5本と言わせる説得力は薄まる。原作既読者には物足りなく、未読者には理解し辛い。これなら先に言ったような禁じられた恋愛を主軸にしたディストピアSFでも良かったと思う。一九八四年としては堕落したかもしれないが、別物の映画として語り継がれるものになったかもしれない。『ブレードランナー』が『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』から多くのものを削ぎ落として独自の続編を作られるまでに残ったように。そうなっても原作の価値は一切損なわれていないし忘れられてもいない。

トランプが大統領就任後に大売れしたように現代は一九八四年がフィットする時代となっている。日本の様々な政治・言論状況などあまりに合致し過ぎていて寒気がしたほどだ。今だからこそ再映画化の需要があるかもしれないが、その時は一九八四年を映画化するのではなくて一九八四年的なものの映画化で留めて欲しい。そもそもこれは小説として自分の頭の中で咀嚼し理解するのが必要だ。それを映画で分かりやすく誘導されるのは語彙を減らしたニュースピークで思考力を奪われることと変わりない。
TSUTAYAの発掘良品に入ってた。これ小説も読んでますよ、80年代のイギリスのハードコア・パンクのバンドがこぞって言及してるんでパンクスには無視がてきない映画なんすよ。
昔に観た時も小説の怖さにあんま迫れてないけど、筋はおさえてるからダイジェスト版みたいね、と思ったけど、今回もそこは変わらず笑
でも、今、このご時世下で観ると危機感、リアリティーが違うんだよな。
~の生産が何%上がったとか景気がいい数字が連日発表され、豊かになってるはずなのに、末端の人間はカミソリの刃のストックにも事欠く状況、外敵の危機を煽られて政権へ無私の忠誠を強要される。事実は政府の都合で簡単に塗り替えられる。
権力はこーゆー怖さを持ってるとは言え、今時はそんなことにはならんから、ちょっとは気をつけておくかな?ぐらいの温度で観れてたんだよ、前は。
でも、今は映画で起こったことリアルでも起こってるよね、、おそろしいことだよ。
潜在的になんかそう思ってる人が多いのか、最初にTSUTAYAに行った時、3本あったけど全部レンタルされてた。
すべてを管理された社会を描いたディストピアもの
愛すら許されない社会で
主人公は1人の女性を愛してしまうが…
管理社会を逸脱してしまう主人公ってのは
よくある話だけど
これはなんか描き方が微妙
結局どーなったん??って感じ
J四郎

J四郎の感想・評価

3.6
ジョージ・オーウェルの有名な小説が原作。
映画化作品としては56年版もあるけど、コレはまさに1984年に二回目の映画化の時のもの。主演は昨年に残念ながら亡くなったジョン・ハート。

原作はSFファンには最早説明不要なほどの超有名作。
ディストピアものとして後に強烈な影響を与えた作品で、いま思い出すだけでも「未来世紀ブラジル」「華氏451」「THX 1138」「時計じかけのオレンジ」・・等々、映画だけでも膨大な数。
そいや村上春樹の「1Q84」ってなモノもあったっけ。

全体主義の恐ろしさを描いた内容で、確かトランプが大統領になったときアメリカで原作が飛ぶように売れたとかニュースでやってたね。
この映画の中でも人々の暮らしは徹底管理され、刑務所さながらの生活を強いられている。

うるさいほどプロパガンダ放送が垂れ流され、こっちまで洗脳されるかのごとき異様な高揚感を煽る。まるでパラレルワールドの1984年という”近未来”の観光ツアーをしている気分。
ほとんど地獄巡りだけどねぇ。こりゃ、欧米諸国ってより今なら北朝鮮やらカルト集団に近い気もする。

原作の時代にあった全体主義への恐怖感は映画でもよく見かける赤狩りや、果ては「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のヒットにも影響を与えた。ある意味、この空気感が今のゾンビものヒットへ繋がっていると考えると面白い(こじつけだが)
その当時、どんな恐怖を感じていたかはこの映画のおっそろしい世界を観れば一目瞭然!確かにこんな世界はイヤだ。

さてこの映画だけど物凄く地味です。原作を忠実に再現しようとしたのか、情報量はものすごいけど映像はやたら陰鬱で、あまり盛り上がる場面が無い。(そこが逆にイヤ~な空気感を出してはいるけどね)
当時はヘアヌードがどうの話題になってたけど、無味乾燥なエロが出てくるだけで期待しちゃいけませんな。

しかし考えてみれば日本でも偏った情報や思想に傾いていると、フェイクニュースにコロッとやられそうな昨今。結構タイムリーな作品なのかも知れませんねぇ。
実際に84年に制作なのか…
「未来世紀ブラジル」や「大砲の街」を思い出した。圧倒的な監視洗脳社会、恐ろしくも非常に興味深い世界を観れた。息苦しい。

今だと北朝鮮を連想するけど我々だって戦時下は鬼畜米兵!各地で我々の大勝利です!と操られ、街では憲兵が目を光らせてた時があったのだから他人事ではない。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

2.5
‪「1984」‬
‪本作はJ.オーウェル原作のSFディストピア小説の映画化で正に今の世の中とりわけ中共の監視社会が頭をよぎり改めて鑑賞し今の支那は1984化しているなと痛烈に思った。本作は管理社会の恐怖を描き国家権力の悪夢や洗脳、拷問などを映した身の毛もよだつ未来を描写し悲劇的な人間の運命を映す。‬
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