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尋問
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『尋問』に投稿された感想・評価

尋問という名の拷問。

この題名で、戦後すぐのポーランド、製作総指揮がアンジェイ・ワイダというだけで想像できるのだけれど、予想どうり重くて辛い、、(^^;;

キャバレーで歌う女性。訳もわからず牢獄に掘り込まれ、何も分からないままに執拗な尋問が続く。誰かを国家反逆罪に陥れるために嘘の証言に署名させようとする、、。

最近の映画のようなサディスティックな残酷描写まではいきませんが、いろんな手を使って彼女を心理的にも肉体的にも追い込んでいきます。(^^;;

そんな状況の中でも、自分を失わず抵抗する彼女の姿には、ポーランドの歴史と相まって心を揺り動かされます。見応えありました。彼女はこの作品でカンヌの女優賞受賞。

取り調べ官のセリフに、
「たとえば室内に3人がいて、他人が入ると話をやめれば、それは共同謀議だ。」というのがあった、、さらに「個人的利益や友情なども犠牲にしなければならない時もある。国家の安全というような重大問題の前にはな。」

、、怖ろしい!他人事ではない、、?
kyoko

kyokoの感想・評価

4.0
製作総指揮アンジェイ・ワイダ。完成直後は戒厳令下のポーランドで公開・輸出禁止となり、8年後にカンヌにて公式に初上映されたといういわく付きの作品。観たいけどDVDはないのかーと思ってたところにタイミングよくポーランド映画祭でかかってくれた。


1950年代、スターリン体制下のワルシャワ。
わけも分からずいきなり投獄されたキャバレー歌手トーニャ(アントニーナ)は、過去に一度だけ関係した男にスパイ容疑がかかっていることを知る。秘密警察の目的は彼女にウソの自白をさせて男のスパイ行為を立証することだった。国家の安全のためにはどんな犠牲も仕方ないと、あの手この手でトーニャに自白書への署名を迫る。

見ていられないほど残虐な拷問……というほどでもない。水責めがマックス。最後のほうは若干茶番化してトーニャじゃなくても「なんだこれ」な場面もあった。とはいえもし自分だったらと考えたら、拒み続ける自信は微塵もないけども。

それよりも、見知らぬ男たちとグデングデンになってた様からてっきりビッチだと思ってたのに、狂気的な粛清の時代にあって決して人間の尊厳を失おうとしない、男に負けない剛勇さを見せるトーニャに大いに惹きつけられた。
そんな彼女にひとりの人間として心を動かされる薄毛少佐の心情描写も良き。
尋問者たちも尋問内容も全然怖くなかった。
尋問される役の主演女優が私には怖かった。テンション高いばかりでギァアギャアピィピィヒャラヒャラ、やかましい演技が8割以上。“熱演” と “上手な演技” は違うんだよ?

泥酔の翌朝の「ここはどこ!?」という必須セリフがない。
水責め直後は顔面蒼白を表現してほしい。(監督が悪い。)
看守の態度変化に説得力ない。アウシュビッツを生き延びたユダヤ人、ってことにすれば必然性もドラマ性も上がったのに、もったいない。
当然、キスにも疑問符。
終盤は、主題のすりかえ。
映画そのもののフットワークは、よくある女囚モノ。つまり、B級。美女が苦しむ様子をじっくり愛でたい、という男性目線の。
プロットは、終盤以外はしっかりしてるほうだった。

ほかのみんなもそうだろうけど、残虐場面をちょっぴり期待してた怖いモノ見たいさんの私だった。
バタバタしてる主演女優だけが、「こんな友達欲しくない」と私に思わす程度に怖かった。

[東京都写真美術館ホール ポーランド映画祭2019]
[仮タグ ♯マリのポーラ]

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