サザエさんの作品情報・感想・評価

「サザエさん」に投稿された感想・評価

☑️『サザエさん』及び『続 サザエさん』▶️▶️
知らなかったが、最近『サザエさん』の実写版、それもTVアニメから二十年後の話が、あったらしい、面白かったと知人から聞いた。サザエさんは天海祐希との事。だけど、我々の世代の感覚だと、水戸黄門は東野でなく月形龍之介、サザエさんはアニメでもなく、江利チエミとなる。TV版しか観てないが、以前映画シリーズ全9本がTV放映された際、いいなと部分的に観ていた。そして今回最初の三本がスクリーンで。一作目は、生の軽演劇を観てるような親密感と近しい臨場感があるが、まだ顔見せの小手調べ程度。TVで好きではないと云いつつ時たま観てるので、波平が松太郎他、タイ子さんらも役名が海と無関係なのもあって引っ掛かかりもしたが、原作やアニメよりも、これしかあり得ない江利のサザエさんの他、配役が唸らせる。礒野家は、釜足=清川の父母の下(波平そのものの金語楼は引退の上司役)、江利・松島他の3人きょうだい、従兄のノリ助夫妻が仲代=青山、恋人マス男は小泉、御用聞きたちがD・ダックス他。民主主義反映の威張った者のいない平等発言権の家族(会議)。
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そして、理想の映画、真の映画の傑作として結実したのが、続編『続 サザエさん』。大体前作を引き継いでて、務め先の探偵事務所所長から、舟さんのお兄さんに、森川の役どころのみが変わり、サザエさんの級友やその夫らに若山・佐原ら、ノリ助の弟で藤木、イササカ先生夫妻で三木=藤間等が増えてる。D・ダックスのご用聞きは脱線トリオに変わってて、その意地の悪い寸評通りに、サザエさんも、「跳ねっかえりのお転婆」で半ば寅さん的ちょっと困り者に進化?している。しかし、本作の素晴らしいのは、そういった行為の失敗・混乱・侮辱の顛末が、そのまま何の咎めもなく日常・コミュニティの一部として受け入れられ、スッと編み込まれて通り過ぎていって(本人自戒以外は)何の影も落としていかない所だ。世相は逆コースが進んでいたころだが、下の層では旧来の隣組感覚と戦後民主主義が溶け合ったのが維持もされてて、変な締め付けのない緩やかな頃の味わい・懐しさ、妙な懐のスケールがはっきり手にできる、今でも普通に昨今の現実を突き破る力・秘めた鋭さで作品は生き抜いてく。
なんにつけ平均的なタッチの前作に比べ、そのベースに載った、時折・気づかない勘所での思わぬ、カメラ位置の高さ・角度の本質を垣間見せる切り替え・組み立て、俳優の動きとカッティングの不測の瞬間スピードアップ、独自の味わいのカメラ移動や駒落としの速め動きの使用、がなされ何かが極り・かつ・気付かれない程の鋭さで本質を奥まで突いている。映画そのもの、コミュニティそのものを、気負いなく伝えてくる。贔屓の監督なのだが、声高に云う気はないが、1人満喫には留めたくはない。私には名作家だ。
mingo

mingoの感想・評価

3.7
シリーズ第1作。サザエとマスオの出会いを中心に展開、ノリスケが仲代達矢で登場シーンにイケメン出てきて吹き出した。マスオが小泉博なのもなんだか良い。先日新文芸坐でかかった「裏町のお転婆娘」のダンスシーンにもイントロですでに胸が踊ったし、冒頭からラストのクリスマスパーティーまで日本の家族風景が描かれる健全な江利チエミ映画。プレゼントのサザエ貝のブローチにグッときた。アニメのサザエさんを想像して観ちゃうとあれだけど、江利チエミの、江利チエミのための、江利チエミによるミュージカル映画として観たら良き。監督の青柳信雄はもっと評価されても良い
サザエさんの実写化というよりどちらかと言うと、江利チエミがサザエさんを演じた映画、江利チエミファンのための映画(私のための映画!)

江利チエミwithダークダックスによるマンボ調のジングルベルが天才的でしたがレコードにはなってるんですか?
あれ見れただけで行って良かった。
ビビディバビディブーも素敵だったなぁ。

アニメのサザエさんとは設定がちょっと違うしテンポが微妙な気がしたけど、映画館のいたるところからクスクス笑う声が聞こえてくる感じが良かった。
クリスマス映画なので12月に見れてよかった。
波平がバカモーンっていわない
ノリスケが仲代達矢
寝て……たぶん一番いいシーン見逃した気がするから、借りてみようかな(と思ったら、DVDになってないのか)

江利チエミのwikiよんでその壮絶さに息をのむ……この明るい笑顔の裏には……
ジュディ・ガーランド物語とかあったけと、江利チエミ物語とかあるのかな、江利チエミ主演映画より面白くなりそうだが(ググったら、テレビはあるみたい)
烈海綿

烈海綿の感想・評価

4.0
これは良い音楽映画。歌うことで空想の世界に没入するミュージカル映画的な要素もあって満足。

特にマスオを待つまでのクリスマスパーティのレビューの数々は眼を見張るものがある。
マスオがサザエ貝のブローチをプレゼントしてから突然歌い出すダーク・ダックス!
yuki

yukiの感想・評価

2.5
ちょー退屈。サザエさんの実写化とは、恐ろしいことをやってのけたものだ。これを映画にするとしたら、SFにするのかアクションにするのか、それともホラーか、「日常ドラマ」である原作のイメージから離れたところに着地させる必要があると思った。映画の尺を使って『サザエさん』で人間ドラマを展開するのは大分難易度が高いと思った。まさかのクリスマス映画で、雰囲気点がプラス。
べらし

べらしの感想・評価

3.5
『虹を掴む男』ばりのサザエさん=江利チエミの白昼夢シーンが愉しい娯楽映画の好篇。

しかし、我々が慣れ親しんでいるアニメ版より旧いこの実写版の方が家父長制的傾向が少ない(フネさんの方があれこれ口うるさく注意する)のはどういうことだ…
Kumonohate

Kumonohateの感想・評価

3.7
1956年。江利チエミ主演による実写映画シリーズ(全10作)の記念すべき第1作。マスオさんと知り合ったばかりの独身時代のサザエさんが巻き起こす騒動が、コミカルに描かれる。

とにかく、ただただ楽しい。

例えば、サザエさんが次々にしでかすヘマや粗相の犠牲者たちが、後々になって再登場してサザエさんの何かを左右することになる、などといった複線やら暗示やらは一切無い。複雑な物語構成や予測不能の展開とは無縁に、ストーリーは、単純かつストレートかつポンポンと明るく進む。その結果、観ていて小難しさやストレスなどを感じること無く、ケラケラと笑いながら無心に楽しむことが出来る。

だから、ウケるのだ。

「サザエさん」は、本作を含め、実写映画2シリーズ・実写テレビ番組4シリーズ・舞台4シリーズ・アニメ2シリーズ・ラジオドラマ2シリーズ等々といった二次展開が、現在に至るまで進行中のモンスター・コンテンツである。そして、そのモンスターたる理由の一つは、おそらくは、本映画にも受け継がれているこの “肩肘張らずにリラックスして鑑賞できる” 内容であること、だろう。

だが、理由はそれだけではあるまい。時代を超えて多くの人々に支持される普遍的価値が「サザエさん」にはあるハズだ。そして、おそらくそれは、“家族” に関する何らかの価値だろう。

本作のラスト・シーン。磯野家ではクリスマスのホーム・パーティーが催される。出席者は、波平・舟・サザエ・カツオ・ワカメの一家に加え、新婚ホヤホヤのいとこ夫妻、カツオやワカメの友人、そしてマスオである。日頃より和装の波平と舟はともかく、この日に限り、普段は洋装のサザエも和装でおめかしする。雪の降りしきる夜、典型的な純日本家屋の畳間で、和装洋装入り交じった家族友人が、ハート・ウォーミングに食卓を囲むのである。そして、そんな磯野家の団欒の様子は、戦争が終わり、平和と進歩と平等と自由と経済発展を理想に掲げて歩き出した、当時の幸福な日本の姿そのものであるように見えた。

「サザエさん」が支持されるもう一つの理由。それは、幸福になれることを信じて未来に進みながらも、その代償として生じる様々な社会問題が未だ顕在化していない、そんな希望だけから成る絶妙の一瞬を歴史から抽出し、その一瞬を磯野家というファミリーに定着させ永久に固定化したことにあるのではないかと思った。
prastic

prasticの感想・評価

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まさかサザエさんの実写があったとは。
サザエさんとマスオさんの出逢いを描いた作品。なんだこのメロドラマは。
白黒で昭和情緒があってエエ雰囲気。
波平くそハマり笑
江利チエミは元気だなあ。
サザエさんの実写版があるとは知らなかった。白黒だし。マスオさんイケメンだし。驚いてばかり。

原作を少ししか読んだことがないけれど、所作や言葉づかいにリアリティがある。この時代の実写版というのは貴重だと思った。
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