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NAZA ナザ
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NAZA ナザの作品紹介

NAZA ナザのあらすじ

夜のテルアビブ、とある建物の屋上でイスラエル人ジャーナリストのユヴァル・アブラハームとラヘル・ショールは、イスラエル軍の兵士と諜報員24名に極秘インタビューを行った。ガザでの民間人殺害について、どのような指令を受けたのか。何をしたのか。ある者はデジタル化された遠隔攻撃を「事務作業のようなものだ」と語り、ある者は「食糧配給所に人が集まったところを撃った」と証言する。ひとりひとりの言葉から浮かび上がるのは、イスラエル国家が組織的に作り上げた、人間を人間としてみなさない<虐殺を可能にするシステム>だった。

原題
Naza
公式サイト
https://transformer.co.jp/movie/naza/
製作年
2026年
製作国・地域
イギリス
上映時間
80分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
トランスフォーマー

『NAZA ナザ』に投稿された感想・評価

pherim
4.6
ガザ空爆の実践論理を暴く映画『NAZA ナザ』の凄絶。

《標的ひとりにつき、20人の市民の道連れを許容する》

イスラエル軍の方針を、当の元兵士らが明かす。

実行者へ心理的負担がかからないよう精緻に役割を分割し、数値化し、目標化する。研ぎ澄まされた虐殺機関の完成度に驚かされる。📊

例えば、乗員の生存率を極限まで高めた設計で知られるイスラエル戦車メルカバと、この空爆システムは思想が同じだと感じた。損耗を極限まで抑え最大の成果を得るために、標的家族のスマホカメラやマイクへ侵入し、爆撃直前の屋内の様子を確認する。

元情報部員は、データを元に目標建物を次々破壊する手続きは、やり甲斐があったと話す。監督は『ノー・アザー・ランド』4人の内イスラエル人の2人(Yuval Abraham&Rachel Szor)。聞き手として感情や政治論議に走らず、あくまで焦点を空爆から逸らさない。

首都テルアビブの摩天楼を背に、インタビューする間も停電が起き、ガザからのミサイル警報が鳴る。その闇と沈黙もカメラは捉え、指紋までモザイクをかけた映像が元兵士らの、唇の震えを伝える。🌃

今この瞬間にも、このシステムが回っている世界なのだなここは。憤る燃料や悲嘆の材料にする気はない。ただ、観ておけて良かった。



『ノー・アザー・ランド 故郷は他にない』https://x.com/pherim/status/1890228872748363963
『NAZA ナザ』https://x.com/pherim/status/2110236969074851939

『最初の54年間ー軍事占領の簡易マニュアル』https://x.com/pherim/status/1452283983325118469
『愛国の告白 ― 沈黙を破る Part2』https://x.com/pherim/status/1599384967267901440
『D.I.』https://x.com/pherim/status/1335140522810200064
『天国と大地の間で』https://x.com/pherim/status/1512685049149153280


【追記】

『NAZA ナザ』はヴェネツィア映画祭で25分のスタンディングオベーションを浴びる一方で反発も当然生じ、反論まとめサイトも登場。

その名も“NAZA: The Real Story”。→https://nazadocumentary.com/ja

『ふしぎなキリスト教』が話題になった際に出た反論本『ふしぎな「ふしぎなキリスト教」』など想起され。

界隈では陰謀論めいたもの含め議論が盛んになってるようですが、まずは映画を観ることをお奨めします。ドキュメンタリーの表現として非常に優れており感銘を受けました。

それより心配なのは、オリジナル『NAZA ナザ』監督の2人が、帰国困難な状況にあるらしいこと。関心度および解像度を上げるだけでも、どちらサイドにも貢献度の高い存在だと思うのですが。

『ノー・アザー・ランド』の時は、監督4人のうち他の1人が軍に拘束されましたね。不当に害されることのない状態で、今後も映画撮り続けてほしいです。せつに願います。

(監督拘束報道: https://x.com/pherim/status/1904545700148621437 )
そのシステムにおいて達成だと認められる事象を繰り返す。
良いか悪いかではなく、達成していく。