結局お金はいいものだ
ルネ・クレール監督による、ミュージカル・コメディ。モノクロ映画ながらも、音楽と映像の見事な融合、そして軽妙なテンポ感が絶妙に癖になる。このコミカルな面白さはフランス映画な…
まるで『百万長者(Le million)』という落語の一席を聞いたような感覚があり、アパルトマンは長屋で、主人公は八兵衛、許嫁(いいなずけ)はお里さんといったところか。
ミュージカル・コメディでは…
“この世はお金がすべてじゃないけど、お金はやっぱりありがたい
百万長者になれて悪い気はしないはず
お金はすべてじゃないとインテリは貧乏人に言う
でもその言葉よりもお金のほうがありがたい”
この世の…
宝くじの当たりくじを彼女のミスによって失ってしまった男のドタバタコメディ。中盤はオペレッタによって物語が進んでいき、終盤くじを取り合うシーンは無声映画のチャップリン作品のような滑稽さがあってめちゃく…
>>続きを読むお金だけでは幸せにならない。
そんな言葉は要らないから、金をよこせ。
素晴らしい歌ですね。間違いありません。
この時代のルネ・クレール監督作品は、サイレント的な要素から、歌やら色々な要素があるから面…
まさに当時の大衆性を見事に体現した、ワーキングクラスが大金と幸せを勝ち取るまでのドタバタを笑いと歌に満ちた演出で描く純粋なエンタメ作品。登場人物のよく描かれた作品ではないが、健全で当たり障りのない楽…
>>続きを読む