ル・ミリオンの作品情報・感想・評価

「ル・ミリオン」に投稿された感想・評価

nasty

nastyの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

DVDで鑑賞。
1930年のパリが舞台。
ミュージカル・コメディ映画。
当選宝くじの入った上着を探してドタバタする話。

一文無しの画家が主人公。

ストーリーはしっかりしていて、飽きさせない作り。
mat9215

mat9215の感想・評価

2.5
宝くじをめぐるドタバタ劇ならジャック・ベッケル『幸福の設計』があるし、懸賞金の悲喜劇ならプレストン・スタージェス『七月のクリスマス』がある。この2つの傑作と比べてしまうと、本作は分が悪い。全般に素朴な作風。有名なオペラの場面あたりはなかなか快調。
どなべ

どなべの感想・評価

3.0
ジャンルノワールに比べて喜劇色が強い
しかしこのルネクレールにしても例えばマルセルカルネにしても、雰囲気は好きなんだが心奪われるまではいかないんだよなあ
イタリア映画を見てる時の気持ちになれない理由、いつか分かるといいけど
チューリップおじさん?部分的に良い所もあります。でもあまり乗れませんでした。
Ricola

Ricolaの感想・評価

4.0
こういった、「何はともあれ人生は素晴らしい!」といったお気楽さが根底にある映画は実にフランス映画的だと思う。

内容はある貧乏な青年が宝くじで巨額が当たったものの、その宝くじを失くしてしまい必死に探しにいくという話。


ジャック・ベッケルの「幸福の設計」と似た内容だなという印象だったが、ルネ・クレールらしさを強く感じる作品だった。(そんなに多くのクレール作品を観たわけではないが)

セリフがたまに歌になったり、状況や心情を音楽を多用し表現することで明るくて楽しい雰囲気がビシビシ伝わってくる。
そういったトーキー映画ならではの演出が光る中、サイレント映画の名残りも随所で感じる。

例えば、中古品店でのオペラ歌手の歌によって反響してシャンデリアが震えるという、視覚で感じ取り完結しうる描写。

また、口論の内容はサイレントで、頬を叩く音とBGMだけが聞こえるという上品さを感じる演出など。

サイレント映画とトーキー映画のいいとこ取りをするのが、ルネ・クレール独自の演出である気がする。

そして個人的にお気に入りの場面が、舞台に潜り込んで、主人公カップルがその歌に則ってイチャつくところである。
花吹雪なんて、その舞台の役者のためにあるはずなのに、この輝くばかりの若者たちにぴったり合っていることが、対比的に映すことでよくわかる。
本当はピンチな状況のはずなのに、二人の恋愛の幸福感をひしひしと感じる。
そんなお気楽さがかわいい。

ストーリーの単純さやオチの呆気なさがむしろこの作品のいいところで、深く考えさせられることはないけれど映画らしい楽しい演出と、人生や人間に対してより肯定的に捉えられる、底抜けの明るさが持ち味の観ていて元気をもらえるかわいい作品である。
冒頭のお祝いパーティーからの回想でハッピーエンドは約束されているが、それでも当たりくじが入ったボロ上着の変転と争奪戦は楽しく観れる。
ミュージカルあり、オペラあり、チャップリンばりのドタバタ追走劇ありで当時は一級娯楽作だったんだろうな。
終盤のオペラ公演中からの争奪戦は今観ても相当面白い。
冒頭から突然歌いだされて草しか生えなかった。こういうのほんと苦手。
最高。中平康がルネ・クレールのこと好きな理由が少し分かった気がする。宝くじに見事当選したにも関わらず、くじ自体を無くしてしまいそれを必死に探す男の話。億万長者になった瞬間にアパートの住人達が歌って主人公を歓迎したり、泥棒を追い詰めるために歌ったりとトーキー化直後の影響もあってかみんなが頻繁に歌う。
やっぱり歌に溢れている映画は多幸感が違うわ。舞台上で迷い込んだカップルの上に花びらが散るとことか最高に泣ける。ラストも文句なし。
Jimmy09

Jimmy09の感想・評価

4.5
高田馬場・ACTミニシアターで鑑賞。

宝くじをめぐる比較的単純な話なのだが、これが実に面白い。
宝くじの入った上着の取り合いから、宝くじを奪われたり、戻ってきたりと、こうしたシチュエーションに心躍る映画であった。

トーキー映画なのだが、サイレント時代を経験してきた監督なので、映像で見せてくれる展開が鮮やか。

こういう純粋に楽しめる映画、最高である。