陸軍中野学校 竜三号指令の作品情報・感想・評価

「陸軍中野学校 竜三号指令」に投稿された感想・評価

大映映画のアバンはカッコいい。
大衆娯楽であった映画のワクワク感。
これぞ映画が始まる!という感じはたまらない。

しかし、どうしたものか…。

MCUの語り口に慣れてしまったからか。
ストーリーがまるで入ってこない。
語り口が平坦なのか、拙いのか。
画面の繋ぎはスムーズなのに、ストーリー上の位置関係や、出来事や人物関係が所謂ストーリーテリング的に全くわからない。

台詞では要約されるが、物語の連続性が感じられない。
というか、シンプルに、退屈である。
所謂、大味な語り口である。

市川雷蔵のクールさ。
上海租界を舞台にしたスパイノワールアクション。
なんて設定だけでもワクワクするのに。
本当にストーリーがわからないのだ。

しかも劇中の中国語に対しての字幕も画面に埋もれてしまって非常に読みづらい…。

またラスト近くのアクションシーンの、モーゼルに付けられたフニャフニャのサイレンサー(角度も曲がってる)といった小道具も残念…。
やっぱり一作目を超えるものがないのかなぁ…。
白石尊

白石尊の感想・評価

3.5
大日本帝国陸軍時代に実在したスパイ養成機関出身の諜報員たちの姿を描いたシリーズ第三弾。
主人公椎名次郎が、戦禍に向けて混沌が加速する上海の地で、危険な諜報任務を繰り広げる。

一作目、二作目と、諜報員としての才覚と経験を高めてきた椎名次郎が、ついに本格的なスパイ活動を展開していく様は、先ず単純に娯楽性が高い。
「007」とまではいかないが、“M”的存在の草薙中佐から秘密道具的なガジェットも提供され、窮地に陥った主人公がその秘密道具を駆使して危機を回避する描写は、「地味」ではあるが、なかなか楽しい。

そして、やはり主演俳優市川雷蔵の存在感が光る。
シリーズ三作目にして椎名次郎像もすっかり板についた様子で、常に淡々と立ち回りつつ、己の職務と宿命に全うする様は哀愁にあふれている。
今作では、敵地に潜入するために地元中国人に扮して関所を通り抜けるシーンがあるが、その際に見せる聾唖ぶりが巧みだった。

時は大戦前、椎名次郎をはじめとする諜報部員たちは、国際的対立を何とか水面下で収束させるために命をかける。
今作でもまた幾つもの屍が主人公の前に横たわる。しかし、その犠牲も虚しく時代は世界大戦への突き進んでいく。
スパイ椎名次郎の苦闘は続く。
@銀座シネパトス

市川雷蔵主演のシリーズ第三作。
リアルか否かはともかく、かなりの重量感。
来週かかる第四作が最も好評らしいので気になる。
田中徳三にスパイ映画は撮れない。荒唐無稽の展開を鈍臭く処理するのでしらける。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.1
スカパーにて。陸軍中野3作目。
日中戦争時に椎名次郎(雷蔵)が上海に渡り、テロリストの暗躍を阻止しようと活躍するスパイ活劇。
当時の大日本帝国と国民政府との和平が進んでいたが、それを妨害しようとするテロが頻発。モーゼルでの射殺に、死体に“成仏”と描いた紙。

少ない手がかりを頼りに変装してスパイ活動を続ける次郎。
中国の人民服にサングラスに七三分けの雷蔵が、なんか昔のタモリに見えるぞ(笑)一応中国語を駆使して話をするが、どうもタモリの偽中国語に見えてしょうがないわ。(笑)

大映後期作品で予算はだいぶ減っているそうで、007のようなアクションは無理だが、それでもちゃんとセットを組んでいて良く出来ている。

中盤で、中国側の駐屯地に変装して乗り込み日本の特使を救い出す。ここが一番緊迫感があり盛り上がる所だったかなー。
仲間の犠牲もあったが地雷原の中を突破し逃亡に成功。

ここが山場になり話が一旦区切れちゃうので、この後の後半がちょっとテンションが落ちちゃうのが勿体なかったかな。

次郎が中国人の変装がバレるシーンがあるのだが、それが「日本人は手を動かして顔を洗うから」とのこと。どうも中国とは顔の洗い方が違うらしく、実際にそれでバレて死んだ日本人スパイがいたというエピソードがあるらしい。
それを元にした脚本らしいのだが、そのエピソード自体もちょっと都市伝説臭いよねぇ(笑)
bowzZ

bowzZの感想・評価

3.6
今作は結構ハラハラする所もあって、人質奪還から黒幕探しまで内容も詰まり娯楽色も増した感じが。
参謀本部に反発するイケイケ関東軍の片鱗も垣間見えたような。
市川雷蔵映画祭2017@京都みなみ

上海が舞台とゆーことで、中国語を話す雷蔵氏が新鮮でした。テクニックやスパイグッズも楽しかったし、人物の繋がりやストーリーも面白かったです。眠かった二作目に比べるとスピーディーでしたし。ただ、スパイグッズを素人に渡すのかなーとか地雷源を雑に歩いていて心配だなーとか、たまの疑問はありましたが。
あと何となく皮肉が少しあったように感じたり。…思い過ぎかねぇ。
あつ吉

あつ吉の感想・評価

2.6
陸軍中野学校3作目。あと少しつまらなくなると居眠りモードに入るかなぁ。
陸軍中野学校シリーズ第三弾は、舞台を上海に移しての大活躍 (むしろ暗躍)。様々なスパイ道具もさることながら (とはいえチラ見せ程度で終わったけれど)、タバコの火でモールス信号という発想はなかった……と感心しきり。何より、椎名自身もコスプレをしてみせるトコロがいつにも増した潜入モノっぽさを演出していて見応えあり。
とはいえ、杉本が地雷原で妙な特攻精神を発揮して爆死する……というエピソードは必要だったのかどうか。しかも、誘爆で追っ手を全員爆死させるって…… (笑)。

それはともかく、どうしてナレーションが棒読みなんだろう市川雷蔵。椎名次郎は割りと表情豊かな男なのに。
東京中野に実在した帝国陸軍のスパイ養成学校の卒業生たちの活躍を描いた作品。第三弾。

今回は舞台が中国。

任務冒頭に、新しい特殊アイテムを渡されるさまは、まるで007がQ,から渡されるよう。というより、こっちのが元祖なのか?

今回はスパイ映画につきものの美女が二人出演(椎名ガールいや次郎ガールとも名付けるか)。ひとりは、若き日の松尾嘉代で、妖艶な役どころ。

椎名次郎こと市川雷蔵の変装が、ちゃんとわからなくて、結構楽しめた。

とは言え、時代はこれから日中戦争へという、重い流れ。

神よ、与えよ、万難我に。
この言葉を胸に、
椎名次郎は今日も行く!

『成佛』という御札みたいなカードが印象に残る(笑)。
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