陸軍中野学校 竜三号指令の作品情報・感想・評価

「陸軍中野学校 竜三号指令」に投稿された感想・評価

スカパーにて。陸軍中野3作目。
日中戦争時に椎名次郎(雷蔵)が上海に渡り、テロリストの暗躍を阻止しようと活躍するスパイ活劇。
当時の大日本帝国と国民政府との和平が進んでいたが、それを妨害しようとするテロが頻発。モーゼルでの射殺に、死体に“成仏”と描いた紙。

少ない手がかりを頼りに変装してスパイ活動を続ける次郎。
中国の人民服にサングラスに七三分けの雷蔵が、なんか昔のタモリに見えるぞ(笑)一応中国語を駆使して話をするが、どうもタモリの偽中国語に見えてしょうがないわ。(笑)

大映後期作品で予算はだいぶ減っているそうで、007のようなアクションは無理だが、それでもちゃんとセットを組んでいて良く出来ている。

中盤で、中国側の駐屯地に変装して乗り込み日本の特使を救い出す。ここが一番緊迫感があり盛り上がる所だったかなー。
仲間の犠牲もあったが地雷原の中を突破し逃亡に成功。

ここが山場になり話が一旦区切れちゃうので、この後の後半がちょっとテンションが落ちちゃうのが勿体なかったかな。

次郎が中国人の変装がバレるシーンがあるのだが、それが「日本人は手を動かして顔を洗うから」とのこと。どうも中国とは顔の洗い方が違うらしく、実際にそれでバレて死んだ日本人スパイがいたというエピソードがあるらしい。
それを元にした脚本らしいのだが、そのエピソード自体もちょっと都市伝説臭いよねぇ(笑)
bowzZ

bowzZの感想・評価

3.6
今作は結構ハラハラする所もあって、人質奪還から黒幕探しまで内容も詰まり娯楽色も増した感じが。
参謀本部に反発するイケイケ関東軍の片鱗も垣間見えたような。
市川雷蔵映画祭2017@京都みなみ

上海が舞台とゆーことで、中国語を話す雷蔵氏が新鮮でした。テクニックやスパイグッズも楽しかったし、人物の繋がりやストーリーも面白かったです。眠かった二作目に比べるとスピーディーでしたし。ただ、スパイグッズを素人に渡すのかなーとか地雷源を雑に歩いていて心配だなーとか、たまの疑問はありましたが。
あと何となく皮肉が少しあったように感じたり。…思い過ぎかねぇ。
あつ吉

あつ吉の感想・評価

2.6
陸軍中野学校3作目。あと少しつまらなくなると居眠りモードに入るかなぁ。
陸軍中野学校シリーズ第三弾は、舞台を上海に移しての大活躍 (むしろ暗躍)。様々なスパイ道具もさることながら (とはいえチラ見せ程度で終わったけれど)、タバコの火でモールス信号という発想はなかった……と感心しきり。何より、椎名自身もコスプレをしてみせるトコロがいつにも増した潜入モノっぽさを演出していて見応えあり。
とはいえ、杉本が地雷原で妙な特攻精神を発揮して爆死する……というエピソードは必要だったのかどうか。しかも、誘爆で追っ手を全員爆死させるって…… (笑)。

それはともかく、どうしてナレーションが棒読みなんだろう市川雷蔵。椎名次郎は割りと表情豊かな男なのに。
東京中野に実在した帝国陸軍のスパイ養成学校の卒業生たちの活躍を描いた作品。第三弾。

今回は舞台が中国。

任務冒頭に、新しい特殊アイテムを渡されるさまは、まるで007がQ,から渡されるよう。というより、こっちのが元祖なのか?

今回はスパイ映画につきものの美女が二人出演(椎名ガールいや次郎ガールとも名付けるか)。ひとりは、若き日の松尾嘉代で、妖艶な役どころ。

椎名次郎こと市川雷蔵の変装が、ちゃんとわからなくて、結構楽しめた。

とは言え、時代はこれから日中戦争へという、重い流れ。

神よ、与えよ、万難我に。
この言葉を胸に、
椎名次郎は今日も行く!

『成佛』という御札みたいなカードが印象に残る(笑)。

このレビューはネタバレを含みます


昭和15年の中国大陸で和平交渉の一行がテロ襲撃に遭う。
情報漏洩の実態を調査すべく主人公は上海へと向かうが…。

プログラムピクチャー化されたシリーズ3作目。
主人公・椎名の立ち位置は説明不要なので、事件のあらましを説明した後は話がテンポよく展開する。
監督は毎回変わっているけれど、このシリーズの特徴である地に足着いたスパイ映画という作風はそのままに、今回はよりTVで放送するような2時間のサスペンスドラマ…という感じの雰囲気かな。

舞台はいよいよ外地・上海租界での諜報活動と中共支配地域への潜入が描かれ、よりスパイ映画のフォーマットに寄って行った感じ。
まあ実際のロケは日本国内なんだろうけど、その当時(日中国交正常化前)にあって現地ロケも出来ない中、中国(主に租界)の雰囲気を出そうと頑張っている感じは分かる。
中国語台詞の多用もそういう雰囲気づくりの一環だよね。
(発音は…まあ置いておくとしてw)

このシリーズでは椎名役の市川雷蔵の変装も楽しみの一つかもしれないが、今回は中国人に成りすまして敵地深くへ潜入。
検問を聾唖のフリして抜けていくけど、耳元での発砲にも動じないという描写は「さすがは優秀なスパイ」の主人公といったところか。
それでも今作の椎名は序盤に賭博場で危うく見つかりそうになったり、終盤でも金庫の中身の収集で危機一髪だったりと割と危うい。
彼に関してはもうちょっと隙がない感じというかスマートな感じの方が格好いいと思うんだけど、ここはストーリーのハラハラ感を優先したのかなあ。
でもその分何だか平凡に感じてしまったかもしれない。
まあラストで女テロリストに「成佛」の札を返すシーンはシブいとは思うが。
今回はチョイと派手に活躍。地雷原のくだりはやり過ぎで違和感が有った。
ロケとセットがいい感じで雰囲気を良くだしてたと思う。毎回思うのは尾行の時、相手との距離が近過ぎるw
funatsu

funatsuの感想・評価

3.8
前二作鑑賞の上。
風雲急を告げる世界情勢。中野学校の任務も、より過酷で血なまぐさいものとなった。
よりスリリングでスピーディーな展開と今作から活躍する秘密道具の数々によって実に刺激的な内容になっている。
だが注目して頂きたいのは、このような映画が現在の我が国内の政治、対中関係等を鑑みると、およそ撮影出来るものではないことだ。
加えて、全て国内撮影にも関わらず、当時の上海の風景、文化が、ありありと再現されている。合間に入る実際の写真も、雰囲気を盛り上げるのに一役買っている。
このことから、この映画が実に巧みな構成、技術で作られていることがわかるだろう。
他にも映画を彩る美女たちや、市川雷蔵の演技にも注目して頂きたい。
君子

君子の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

WOWOW
中野学校シリーズで一番良いと思った。

だが、杉本が死んでしまうとは思っていなかった。

「神よ、与えよ、万難を我に。」

素晴らしい。こんな心構えは
なかなかできない。重い言葉である。
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