女王が、自身の身内から忌み嫌われている男に恋をする。というのはオスカー・ワイルドの『サロメ』を彷彿とさせます。
コクトー映画は基本的にストーリーより映像美、舞台や衣装、(舞台と衣装は本作が一番手が…
本作はオーストリア皇后エリザベートの刺殺事件(1898年レマン湖のほとりでイタリア人アナーキストにより刺殺)を元にコクトーが戯曲を書き映画化したもの。
10年前愛する国王を暗殺され、ベールに顔を隠し…
コクトーが自身の戯曲を映画化。だからか舞台劇を観ているような感覚がある。詩的な台詞回しがコクトーならでは。お得意のトリック撮影によるマジカルな映像がないのはやはり寂しい。途中何度か寝落ちしてしまった…
>>続きを読む登場人物の関係性が若干掴みづらかったです。ただ、物語のあらすじは面白いと思いました。
反体制派の詩人と女王が恋愛関係になる。その詩人の顔が、死んだ国王と瓜二つという設定は面白いと思いました。まさに「…
双頭の鷲、どちらかが死ねば他方も死ぬ。なんとも悲恋を感じさせる。
詩的で説明なく置いてけぼりを食らう感じはさすがフランス映画というところ。
女王の姿勢が美しく気位高く威厳ある立ち居振る舞いが素敵だ…