一昔前のウルフオブウォールストリート
ストーリー
ニューヨークの大手スポーツ情報会社を経営するウォルター・エイブラムス。顧客に賭け情報を提供し、その成功報酬を収入とする彼は、フットボールの勝敗予想で驚異的な的中率を誇るブランドン・ラングという若者をスカウトして、その才能を活かし、莫大な富を築いていく。やがて2人の間には、強い絆が結ばれていく。
主演 マシュー・マコノヒー
アル・パチーノ
監督 D・J・カルーソ
面白い。
終始ヒヤヒヤハラハラ
画面越しにギャンブルの危険性と勝利への渇望が渦巻く。
ギャンブルをする者への讃美歌であり同時にその裏側を史実に基づいて描いてある。
マシューマコノヒーとアルパチーノの演技合戦がとにかく実物であくまで銀幕スターの2人を映画として面白いものへと昇華させている。
ギャンブル映画でこのパケ写を見ると小難しく重たいものと捉えられるかもしれないが、今作はアクションだと思ってみるとその面白さがわかるだろう。
同時に変わった家族愛みたいなものも見えて終盤の展開に息つく暇もない。
全ての答えは終盤に用意されているが、それでも現実で似たようなことが起きていたという余韻と共にキャラクターのその後にも思いを馳せる事ができる。
マシューとアルパチーノの相性がとても良く、彼らならではのスーパースター演技に熱量も止まるところ知らず、結局は人間性ドラマなんだけれどもそれをメタファーとして描くこの脚本が好きである。
この映画のアルパチーノを見ると本当にゴッドファーザーですか?と言いたくなるほど演技がうますぎて怪優マシューすらも食う勢いに惚れた。
スコアは低いが海外では売れた実力映画。
風変わりな映画を観たい方にオススメである。