ごろつきの作品情報・感想・評価

ごろつき1968年製作の映画)

製作国:

上映時間:92分

ジャンル:

3.8

「ごろつき」に投稿された感想・評価

ありふれているといえばありふれているけど、作る側はきっとあのクライマックスシーンを目掛けて作品を作ったんだと思えるし、観る側もそのクライマックスシーンを求めて観続ける、という任侠ものならではの味わいがある。
九州弁丸出しの健さんと広島弁じゃない菅原文太コンビが上京、ボクシングジムで下積みをしてやがてチャンピオンになるのかと思いきや、世話になった親分とその元子分の抗争に加担した挙句、親分は刺殺され弟分の文太は撲殺され、ボクシンググローブを捨てて放火された親分の家の焼け跡から見つけた長ドスを持って遂に殴り込み、後の展開は日本侠客伝や昭和残侠伝と同じだが、刺されながらも立派なオトシマエをつける健さんはやっぱりカッコいい。(しっかり服役する)
本日2月16日は高倉健さんの生誕86周年。

時代劇・任侠映画の重鎮マキノ雅弘監督が高倉健をキックボクサー役に迎えた異色の任侠作品がこちら。
母親弟妹の家計を支える為に上京し、キックボクサー選手を目指す元炭坑夫の九州男児を健さんが熱演!
その弟分には菅原文太を配し、文太さんが今回は完全な引き立て役に回っているのも見所のひとつです。

ヒロインの吉村実子はお世辞にも可愛いとは言いにくいブスっ子ですが、話が進むにつれて次第に可愛い気のある良い女に見えてくるのが不思議。
やはり女は愛嬌があってこそなんぼですね!

健さんが流しのバイトで「網走番外地 」と「唐獅子牡丹」を歌うサービスシーンもあるし、
犬のキンタマにサロンパスを噴射するなどメチャクチャな遊び心も満載。
故に、なんじゃそりゃ?!って展開や演出もちょいちょいあるんだけど、何故か妙に納得させられちゃうのはさすがマキノ雅弘の技量と云ったところでしょうか。

そしてクライマックスの殴り込みはマキノの真骨頂とも云うべき迫力の殺陣シーンが繰り広げられ、
息を呑むほどにマキノの職人技が拝めます。

健さんの魅力を余すことなく伝えてくれる本作ですが、
曽根晴美の顎ヒゲの育ち具合も是非とも注目しておきたいポイント。
とも

ともの感想・評価

4.7
豪華出演者
網走番外地と唐獅子牡丹のシーンで思わず拍手した。

(11/13追記)
今年の2/25に続いて2回目の鑑賞。
やっぱり網走番外地、唐獅子牡丹を歌うシーンで心躍る
劇場のお客さんも拍手。
tjr

tjrの感想・評価

3.6
2015/11/11@ 新文芸坐

元炭鉱夫なのにキックボクシングやら流しの歌手やら健さん器用だな〜思って微笑ましく観てたら、気づけばいつもの任侠映画になってた。
文太とのコンビは良かったし、これだけ詰め込んでも笑あり涙ありの映画として成立してるのはさすがマキノ監督なのかなと思いつつ、終盤ちょっと飽きてしまった。
健さんが「網走番外地」「唐獅子牡丹」を流しとして歌うサービスシーンも有り。
神

神の感想・評価

4.0
フィルセン鑑賞。
もう高倉健が完全に高倉健だから田舎出てキックボクサーで一旗あげるって設定が見た目で厳しいけど、それでもやはりかっこよかった高倉健(特に鍛えられた上半身の見事さ)。
サロンパスを犬の局部に噴射する健さん。フィルムセンターという年齢層ド高めな環境で見たせいか近くのお客さんから本当にサロンパス臭がしてきて図らずも時空を超えた4D映画体験となりましたありがとうございました。その他キックボクシング、自曲セルフカバー、炭坑節、消火活動、お決まりの殴り込みなど相当色んなことを90分で全部やってて感服しました。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.5
結構モダンな話かと思いきや結局お馴染みの着地点だった...
第一印象清潔感なくても惚れられることあるんだな〜
網走番外地のイントロを爪弾く文太さん腹太い。
親分のニットの着こなし今っぽかった。
出入りも裏付け取らずだし吉村実子さんの行動も先走り気味でなんか危ういな〜と思った
高倉健と菅原文太が同じ画面にいると2人を観なくちゃいけないから非常に忙しい。
さっすがに ようやく やっとこさ、このストーリーにも飽きてきたな。
流しで、網走番外地と唐獅子牡丹を歌うところは最高。
小ネタは面白いし人情もきいてるんだけど、自分が飽きてきたからか、任侠路線のフォーマットのなぞり方の違和感があった。

吉村実子さんの顔には最後まで慣れなかった。
 高倉健と菅原文太がコンビを演じる作品。
 マキノ監督作品はまだそれほど数を見ていないので断定はできないけれど、例えばキックボクシングの試合にせよ、殴り込みにせよ、大きな強調を行わず、思ったよりも淡々と描いている印象を受けた。
 それゆえに、観終わったあと不思議な余韻があった。
 この映画は多分、現代劇を任侠映画のフォーマットに合わせた作品なのだと思う。この映画を撮って2年後、マキノ監督は映画監督から引退している。
 だからかもしれないが、任侠というのが現代において成立するのか、という問いがずっと頭から離れなかった。
 役者としては、高倉健は自分にとっては物心ついたときには渋味のある俳優になっていたので、金持ちが飼う犬の金玉にサロンパスを塗るくらい反骨精神にあふれるアウトローっぷり、そして、怖さを感じるくらいの眼の暗さ、ドスを持ったときのすっとした長身、すべてが映画の中で任侠を体現していた。
 菅原文太も、コンビの片割れとしての魅力を最大限に発揮していた。この後、菅原文太はコンビの誘導する側として多くの映画で活躍するわけだけれども、ここでは誘導される側、フォローする側としての役目を果たしており、その点でも貴重かもしれない。
 あとは、流しとして「網走番外地」を唄うなど少々現代的なメタな小ネタが見られたのも印象的だった。