昭和残侠伝の作品情報・感想・評価

「昭和残侠伝」に投稿された感想・評価

MiYA

MiYAの感想・評価

3.0
これは「日本任侠伝」とどう違うんだろうなぁというのが正直な感想ですが、まぁこれは様式美のようなものだんでしょう。

拳銃持っている相手に日本刀で殴り込むわけですから、それはもう壮絶です。もちろん健さんはカッコいいのですが、一宿一飯の恩義で助太刀する池部良のほうが印象に残ります。
SENA

SENAの感想・評価

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悪い奴が成敗される系はやっぱ面白いねえ。高倉健と池部良ホントにかっこいいわ。同じ国籍でよかった。
悪党に踏みにじられるのを耐えに耐えて、我慢に我慢を重ねた末、高倉健が単身殴りこみに出で立つ。健さんだけにライトが当たり、彼が静かに歩き出す。主題歌が流れる。一番が終ったところで、池辺良が待っている。「あっしもお供させていただきやす」と、今度は横並びで男が歩む。ふたたび主題歌。暗闇のなかを、歩む二人の男をスポットライトが追いかける。芝居の花道そのものだ。それまでの部分は、この場面のためだけにある前振りで、さらに言えばあとの場面は付け足しだ。この場面だけを堪能できればもうそれでいい。
松方弘樹が坊っちゃん面!梅宮辰夫が痩せている!など今になって見所は多いが、この映画が公開された5~6年後には、ここに描かれている価値観が通用しなくなり、人の義侠心を迷いなく描くことができなくなってしまったという事実に目を転じてみることで、今にこそ通じるものがあると思う。
私は、70年代の東映実録やくざ路線よりも、このような任侠作品に今一度目を向け立ち返るべきだと思うが、『仁義なき戦い』よりも古くさいものを復刻させたところで、絶対に流行らないだろう。そんなわけで、これからも大切していきたい映画だ。
golgoman

golgomanの感想・評価

3.6
健さんがカッコイイのはもちろんだけど、池部良のクールっぷりがたまらんですね。
最初の方の、おひけーなすって的な割と長めのやり取り好きだなー。何言ってるか全然分かんなかったけど。

昭和のスター達のスター感たるや。
健さんが耐えることで、観客のフラストレーションも溜まっていく。
それを極限まで持っていき起爆させる楽しい構成。

冒頭の、仁義を切るシーンだけ、だいぶ前に観たことあった。実際にあんな風に構えて長々とやるのは劇中くらいだそうだけど、残俠を表す印象的且つ象徴的なシーンだった。

血の描写を、あんなに作り物感のある真っ赤な固形物のように誇張したのは、意味があってあえてなのだろうか。
それともその方がフィルム映えすると思ってやらかしたのか。

任侠を重んじる組と、それはうわべだけで一貫して非道な組。
どちらが正義か、それが白黒はっきりと区別化されていて、観客に敵を応援させる余地を与えない。
昔の映画は、そのように簡潔な脚本が多かったように思う。
案外面白かった。
ところどころ日本語が聞き取れず。
こういう映画は初めて見たからか、池部良が最初自己紹介し合うシーンが印象深く残る。
また、場面のつなぎかたとか結構雑な印象を受け、それが新鮮だった。映画作りのノウハウがまだ確立されてないようなかんじ。現代の映画はどれも丁寧な作りだが、逆にそれはどれも似通ってくる危険性を孕んでいるのかも、とか考えた。

終わりかたも、いきなり「終」と出る。だらだら長いより良い。
n

nの感想・評価

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敗戦直後の浅草、昔ながらのテキヤである関東神津組は、手段を選ばずにマーケットを拡大しようとする新興ヤクザの新誠会によって組長を殺されるも、その遺言が平和主義を命じたため、血気にはやる若衆(梅宮辰夫、松方弘樹)の報復行為が禁じられる。そこに遅れて復員してきた高倉健が後を継ぎ、戦前恋仲にあった三田佳子が石岡組の江原真二郎と結婚してしまったという事実にも耐え、組と「エンコ」を戦災から復興させるため馬車馬になって頑張るが、新誠会の非道がエスカレートし、商品を奪われたり、松方が拉致・暴行されたり、新誠会が売春させていた水上竜子と恋仲の梅宮が殺されたりする。神津組に居候している池辺良は実は妹の水上を探していたのだが、彼女もまた肺病が悪化し死んでしまい、独り新誠会に討ち入った江原も殺され、果ては神津組が建てつつあったマーケットにも放火される。ここまで耐えてついに堪忍袋の緒が切れた高倉は、池辺とともに「唐獅子牡丹」を歌いつつ新誠会に討ち入り、松方が刺し違えてしまうも復讐を遂げる。

このレビューはネタバレを含みます

高倉健といえばこのシリーズ!

悪役の意地悪さが尋常じゃなく、ラストの絶対殺すタイムのカタルシスが凄い。

また、この一作目は「仁義なき戦い」のキャストが多数出演していて、時代背景も終戦直後と共通なので、仁義の有無を比較するのも面白い。
hepcat

hepcatの感想・評価

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健さんの登場まで凄く待ち遠しかった

戦後の闇市的なところを締めてる健さん達だけど、先代の遺言によって、一切の揉め事を禁止されていた
(あれは浅草寺の仲見世じゃないか?)


近くの組から仲間を殺されたり、建物を燃やされたりするけど、その仁義を通し抜く
相手の組みであろうが、闇市の売る人にも誰に対しても偉そうにせずに礼を持っている

堅気の商売に乗り移るって話が出るまで、瞳孔開いてて、いつでも人を殺しそうな気配があったけど演技でできるレベルなのか!!

梅宮辰夫がとてもセクシーで本当にいい男だ
散り方もかっこいい!
松方弘樹もいいあんちゃんだね

唐獅子牡丹流れてドス持って歩くシーンなんてたまらん
小学生の時に観てたら確実に真似してただろうな…
オープニングで『唐獅子牡丹』が流れた瞬間から、この作品の中に取り込まれてしまう。
本作は、スターシステムの中における娯楽映画の教科書と言ってよい。脚本の展開はもちろん、音楽の入れ方など完璧である。高倉健を中心とする役者の魅力を引き立てる演出も見事。
本作は教科書である。しかも、かなり面白い教科書である。娯楽映画を論じようと思うなら、必ず触れるべき作品だ。
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