増村監督の世之介の愛の双六
増村保造監督1961年作品。 脚本増村組の白坂依志夫。
原作教科書で習う文豪、井原西鶴。
関西のボンボン、無類の女性好き世之介に市川雷蔵様。
彼の…
どうしようもない女好きの一代記。親の金でふらふらしている遊び人だけど日本中の女性を幸せにしようとする気概はカッコよく見えないこともない。
コメディだけども行く先々で関わる女性たちの顛末が悲劇的で毒気…
まず日本中のおなごを悦ばす。すばらしい心がけではないですか。アンニュイな白坂依志夫脚本炸裂。増村エロと娯楽性の絶妙な調和。全編を支配するうすらとぼけた市川雷蔵が素晴らしい。男はこうでなきゃなあ。半年…
>>続きを読む「女が幸せならそれで良い」
こんなに愛おしい世之介を、雷蔵が演じるのだから、さらに愛おしい訳である。
江戸の世を1人だけのほほんと生きる主人公と対照的に身分や金、メンツを気にして生きにくい生き方をす…