好色一代男の作品情報・感想・評価

「好色一代男」に投稿された感想・評価

ごく潰しキャラだけど、全然憎めないし 寧ろ 女性にはかなり良い人でした。う~ん素晴らしい❤

面白かったです。
「こんな日本には飽き飽きしたわ!」

「日本」という概念を知る由もないこの時代の町人にこのセリフを言わせるところとか、繰り返されるお侍批判とか世之介の女性観は、全体が軽いタッチだからこそ、近代と個人主義について考えさせられる(男色についてはおふざけ程度にしか触れられてないのが残念だが)

レビューを見て、吉野太夫と高尾太夫と夕霧太夫が寛永三名妓と呼ばれていたことを知る。勉強になった

中村鴈治郎は同じく井原西鶴原作の「大阪物語」同様、床に落ちてる飯粒を見つけて奉公人に倹約の重要性を説いた挙げ句それを食べちゃうくらいのケチジジィ(そういや「大阪物語」で市川雷蔵はマジメに番頭やってたな)

墓場で中村玉緒が笑うシーンは「来来キョンシーズ」思い出した。あと、若尾文子ね。刺されても声を発することなく世之介を救う。オオトリに相応しい。

「人間は生臭いものが好きなもの…」

映画もまた、生臭いものを描くもの。「人間ってなんだ?」「人間ってこれだ!」を描いた映画を見たい!

近所のTSUTAYAの増村保造コーナーになくて諦めてたら、市川雷蔵コーナーにあるのを見つけて思わず「あんじゃねーか!」って叫んでしまった
若尾文子の出番が少な過ぎ!

この作品、映画タイトルどおり市川雷蔵が次から次へと女性を喜ばそうと女性遍歴をする物語。 
市川雷蔵ファンにとっては、映画とおしてずっと雷蔵が観られるのだから、良いかもしれない。

自分は「若尾文子ファン」としてこの映画を観たのだが、1時間32分の映画なのに若尾文子が登場したのが1時間21分ごろ………
したがって、若尾文子の出演時間は10分間満たない(汗) 
若尾文子と同じ小判(金貨)=5000両を測る場面は面白かったが。。。

「予告編」(大映ニュース)でも若尾文子は主演表示であった。 
つまらなくはない映画であるが、若尾ファンにはガッカリの作品であった。
のん

のんの感想・評価

4.0

面白いわぁ。

好色が過ぎて吝嗇な父親から勘当されたぼんが、諸国漫遊女遊びの粋を尽くし、「好色丸」で噂に聞く女だらけの島に旅立つまでを軽快にほのかにエッチに描いていて楽しい。
市川雷蔵演じる世之介の魅力たっぷり。

井原西鶴の原作はあらすじを知ってる程度だけど、今作そんなに色物色物してなくて面白い。ハッピー。
uuu

uuuの感想・評価

3.7
日本中の女を幸せにする男のロードムービー。女を幸せにするためならなんでもするし、それが利己的じゃないのが好感持てる。

善吉と出会った3333人の女たちによって作られた「好色丸」にはウルっときた。
mitakosama

mitakosamaの感想・評価

3.7
スカパーにて。井原西鶴の草双で増村保造監督作。

雷蔵が京都の豪商の息子世之助で、滅法 女好きな好色男“世之助”を演じる。
父親役に鴈治郎。ケチで金を稼ぐことが生き甲斐。放蕩息子に手を焼く日々。

雷蔵の品の良さもあるが、この世之助には女性に対する敬意があることが嫌味じゃないキャラクターで良い。
女が好きだから女を喜ばせたくて抱く。自分の欲望の為じゃなく、世の中に搾取される女を助け出す為なら、湯水のように金を使うし危険も顧みない。
女性は虐げられる物ではないというフェミニストなんだね。

江戸に奉公に出されても金を使い込み勘当。そこから全国放浪の旅。仙台で僧侶になっては辞め東北では網元の妾と駆け落ち。
金が無くてもバイタリティが落ちずにポジティブシンキングなまんま。この強メンタルは確かにモテますわ。辛い別れも多いが引きずらず常に次の女に向かう。でも浮気はしていない。

序盤には吉野太夫と血判を押し、中盤では江戸で他の男の為に高尾大夫を身請けし、最後は親の金を継いで全額注ぎ込み夕霧太夫を身請けする。
吉野・高尾・夕霧の江戸三大太夫と関わるってのも凄いな。

優男でも武士にも屈しないので、お家取り潰しになっちゃうがヘッチャラ。
船で逃げ出し伝説の女護の島へ旅立って終わる。ラストのワンカットは不覚にもウルッと来たわ。

フェミニズムは決して男女離別のセックスレス化ではなく、むしろ性のオープン化に繋がるというメッセージとも取れる。
『みんな女から生まれてくるんだ』ってのは、けだし名言。
notitle

notitleの感想・評価

3.5
井原西鶴の『好色一代男』。増村保造の監督。女の喜ぶ顔を観れるなら、なりふり構わず、命や財産までをも。詰まる所、そこらの女好きとは一線を画す。相手が誰だろうと、全くブレず迷いなし。且つ下心が見え隠れしない。只々心の底から女が好き。そんな話。
おんなを喜ばせる事が生き甲斐の世之介。
街道という街道を全国膝栗毛。
市川雷蔵の軽妙な弁や所作は天から舞い降りた堕天使の如し。

井原西鶴の原作は8巻からなる世之介の人生を描いているらしい。
ロードムービー設定は本作ならではなのか、映画一本にコンパクトにまとめられた脚本は見事。
ただ、土地折々の風土が感じられないのは残念。

原作の世之介が一生のうちに戯れたのは女3000人、男700人程だと言う。
増村保造ならば男色パートで過剰な演出がないのは勿体無いが、世之介の一貫したキャラを中心に描かれているため、余計な要素とばかりに排除されたのだろう。

真打若尾文子様登場は終盤わずか十分程。
一気に作品に色気が増すのを見ると、ロードムービーか、若尾文子のファムファタール物か、絞っても良かったのかとも感じた。

1961年。
好景気を何度か経験した日本社会。
ラストで日本を飛び出す世之介に時代の変化を感じる。

玉緒演ずるおまちがニヤリとするシーン、これ一つで本作のジャンルをホラーとしたのは誰だ?(^^;;
雷蔵のキスシーンにドキドキ。
この時、29歳くらい?
今の俳優でいえば、窪田正孝とか松坂桃李とか濱田岳とかですかね。
そう考えるとこの貫禄、すごいですね。

内容はダラダラと山も谷もなく日本一周女遊びの旅という感じでした。

雷蔵のキスシーンみれたり、
元禄時代?版ゲイバーみたいなのみれたり、
ビジュアル的には面白いです。
tk33220

tk33220の感想・評価

4.0
市川雷蔵の振り切れっぷりが素晴らしく、物語がぐいぐいと推進されていく。ぶーぶー小言を垂れる中村鴈治郎も堪らなく楽しい。江戸の裏道で娼婦たちが客引きをしている場面の妙に怪談映画チックなショットだったり個々のエピソードも充実している。
>|