好色一代男の作品情報・感想・評価

「好色一代男」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

根っからの女好き。
女性の喜ばせるため放蕩三昧の日々を過ごす
金持ちのボンボン息子・世之介
父親に勘当されたのを機に日本国中を渡り歩く物語。



     ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


        ネタバレになるので
↓  作品が気になる方は閲覧しない方がいいです。  ↓


バカと天才は紙一重
雷蔵さんの演技が素晴らしく
女郎と夫婦になった男に対し諭す言葉には説得力があったな。
コミカルに描かれる浮世
ユーモアある作品だとは思うけど、自分の好みではなかった。
(作品が悪いのではなく、好みの問題です)
素晴らしいロードムービー。
女を悦ばせたいと言いながら行く先々で女たちに悲劇的な末路を歩ませる飄々とした死神。
でも、多分色々な意味で彼女らは満たされていったのだろう。その点で主人公はピンクヒーローと評するに相応しい活躍をしていく。

起こる事態に対して必要以上に感傷的にならない語り口に好印象。移動と共に面白いほど話が転がっていく。フレームイン演出も巧みで楽しい傑作に。
MegmiTanak

MegmiTanakの感想・評価

3.6
女性を喜ばせたい→男の意思で何かする→男、満足→はい、次!ってこんなの完全なる男のエゴじゃないですか。そこに女性の意思はありません。金を配るなんてなんのその。結果、女性の不幸に油を注いだだけでしょう。同情は決して救いではない。こんなのはいけ好かないなー

ただ、この映画は市川雷蔵の魅力が全て。他の人だったらあかん。このキャラで全く嫌味なく憎めないのが雷蔵さんの凄さ。好きにならずにはいられない。
げん

げんの感想・評価

-
素晴らしく可笑しな映画だ。
世之助は自らの生き恥を、生き様にまでしてしまった。
この劇調にしてオープニングにブラームス調の重厚なスコアぶつけてくるの、増村らしいキレを感じた。

子供たちの「キチガイ」輪唱、当時ですらかなりのゾワゾワを惹起する非倫理色強目の演出だったのでは(効果を上げている)
色男版寅さんみたいで楽しい。
ボンボン特有のあっけらかんとした雰囲気が良い味出してます。
メインクレジットのあややが殆ど出てこないのは少し残念でした。
『ぼんち』程ではないけれど、こちらも好き!度の入った助平根性の男で、どっこい誰も真似できないほどの穀潰し。ところが、いつしか士農工商の時代に自分らしく生きる清々しさを写してみせる。市川雷蔵のなんとも憎めない台詞回し、立ち居振る舞い。はぁ〜愛らしい♡
ごく潰しキャラだけど、全然憎めないし 寧ろ 女性にはかなり良い人でした。う~ん素晴らしい❤

面白かったです。
「こんな日本には飽き飽きしたわ!」

「日本」という概念を知る由もないこの時代の町人にこのセリフを言わせるところとか、繰り返されるお侍批判とか世之介の女性観は、全体が軽いタッチだからこそ、近代と個人主義について考えさせられる(男色についてはおふざけ程度にしか触れられてないのが残念だが)

レビューを見て、吉野太夫と高尾太夫と夕霧太夫が寛永三名妓と呼ばれていたことを知る。勉強になった

中村鴈治郎は同じく井原西鶴原作の「大阪物語」同様、床に落ちてる飯粒を見つけて奉公人に倹約の重要性を説いた挙げ句それを食べちゃうくらいのケチジジィ(そういや「大阪物語」で市川雷蔵はマジメに番頭やってたな)

墓場で中村玉緒が笑うシーンは「来来キョンシーズ」思い出した。あと、若尾文子ね。刺されても声を発することなく世之介を救う。オオトリに相応しい。

「人間は生臭いものが好きなもの…」

映画もまた、生臭いものを描くもの。「人間ってなんだ?」「人間ってこれだ!」を描いた映画を見たい!

近所のTSUTAYAの増村保造コーナーになくて諦めてたら、市川雷蔵コーナーにあるのを見つけて思わず「あんじゃねーか!」って叫んでしまった
若尾文子の出番が少な過ぎ!

この作品、映画タイトルどおり市川雷蔵が次から次へと女性を喜ばそうと女性遍歴をする物語。 
市川雷蔵ファンにとっては、映画とおしてずっと雷蔵が観られるのだから、良いかもしれない。

自分は「若尾文子ファン」としてこの映画を観たのだが、1時間32分の映画なのに若尾文子が登場したのが1時間21分ごろ………
したがって、若尾文子の出演時間は10分間満たない(汗) 
若尾文子と同じ小判(金貨)=5000両を測る場面は面白かったが。。。

「予告編」(大映ニュース)でも若尾文子は主演表示であった。 
つまらなくはない映画であるが、若尾ファンにはガッカリの作品であった。