アウトサイダー的人物が混乱と救済をもたらす江戸時代版テオレマではないでしょうか。コメディぽいが江戸時代なのでなにかと悲惨。特に玉緒が悲惨だが、もう一度雷蔵に会えてよかったねのスマイル。
見終わった…
題名のイメージだと、助平な色男の女性遍歴みたいな感じがしますが、まあ、そういう感じもありますが、どちらかというと、女性を喜ばす事に全財産を注ぎ込む金持ちの放蕩息子の放浪記ですね^_^
もう、親の…
◎雷蔵世之助は好漢なれど原作離れしたコメディ
1961年 大映京都 カラー 92分 シネマスコープ
*ホワイトノイズなく褪色も感じられず状態良好
冒頭の世之助(市川雷蔵)の父、夢介(中村鴈治郎)…
京都の大商人の放蕩息子である世之介が父親から勘当されながらも全国を旅して女性遍歴を重ねる姿を描いた、増村保造監督のドラマ映画。もちろん原作は、井原西鶴のデビュー小説(浮世草子)である『好色一代男』。…
>>続きを読む親の脛を齧っての女遊びをしすぎて
勘当された金と力のない若旦那が、
行く先々で女と懇ろになっては
にっちもさっちも行かなくなって、
日本をぐるっと一周したのち実家に帰り、
親の財産で女遊びして奉行に…
世之介諸国漫遊記。市川雷蔵の徹底的な軽佻浮薄が清々しい。中村鴈治郎の京都弁は音楽のよう。冒頭、京の細い通りを進む中村鴈治郎を屋根上からカメラが追う。被写体からのカメラ位置がとても近い。極端な仰角。シ…
>>続きを読む年末から開催中の市川雷蔵映画祭から、増村保造監督と組んで井原西鶴の原作を映画化した艶笑喜劇です。
「すべてのおなごを喜ばせたいんや」という壮大な目標を実行する主人公を描きます。
西鶴を原作とした溝口…
いくらなんでも駆け足過ぎる遍歴、90分では無理がある。地図を辿る構成は双六のよう。だが、女を悦ばすことを至福とする世之介の生き方は、仏教や儒教の道徳に対抗する。それは増村保造が描いてきた近代的人間像…
>>続きを読む「あかん死んでるわ」
世之助「お町!お前なんで死んだんや!」
お町「…」
世之助「やっぱり返事せんわ…」
お町「…」
世之助「なんやわしも死にたなってしもた…けど今さら死んでもあの世でうまいこと巡…