日活の裕次郎映画みたいなタイトルだし、実際『やくざ先生』辺りに似た部分もあるが、遥かに殺伐としている。
20分もあれば生徒を信者化してしまう裕次郎の教師モノに慣れている身からすると刺激が強い。
ヤ…
造船所や高低差のあるロケーションにはオッとなるが、吉田喜重らしいバチバチに決まった画は少なかったように思う。いつもの傘の多用が目立つくらいで、吉田だと言われなければ私は気づけなかっただろう。
18…
タコ焼きを売り切った香山美子がたくさんの風船を持って戻るとベンチで早川保が寝ている。そこから風船が空に放たれるまでのショット。ケンカを集団からふっかけられて逃げながらも殴られて川縁に落とされるまでを…
>>続きを読む吉田喜重監督の「嵐を呼ぶ十八人」を見てきました。
舞台は昭和30年代半ばの広島の呉。造船所の工員である主人公の島崎が、新たに集められた18人の工員が暮らす寮の管理人を任されます。
この18人の新…
みんな滑舌悪くて何言ってるか分かりづらい。18人に焦点が当てられるのかと思いきや、それをまとめる島崎視点の物語。若者がこれだけ固まってフラフラしてるとそれだけでいい画になる。吉田喜重らしい美しい画面…
>>続きを読むタイトルは日活の裕次郎映画っぽいけど全然違った。肉体労働者たちの汗臭い人間ドラマをこれでもかと見せられる。
なんといっても18人の若者たちの躍動感が素晴らしい。個人が匿名化されて何をするにしてもゾロ…
(別媒体から感想を転記)
2023/06/17造船所で働く18人の若者と、その監督を任された男。大人数をさらっと画面に収めてしまう撮影の巧さが際立つ。最近、いまだに労働が存在することが許せない。
…
松竹株式会社