ほんとだ波止場だ…いちいちキマった撮影連打でちょっと逃げ出したくなるけど、声高すぎの藤木孝のすべてが良い。くだらない金持ちたちが集まるパーティでアカペラ強要、ヨットの上で岸田今日子のために歌わされ弄…
>>続きを読む小顔と大きな目に整った鼻筋で口を尖らせていじける。肩出した私服で並んで歩く。丸い平仮名四文字の置き手紙。ライスカレーつくって待ってたのに朝まで帰ってこずエプロン姿の加賀まりこに向かって吠えるような野…
>>続きを読む篠田正浩の松竹時代のリリカルな作品。加賀まりこのデビュー作。脚本・寺山修司、音楽・武満徹。白黒シネスコ。港湾労働者を仕切るヤクザと組合を作ろうとする労働者たちの抗争に巻き込まれる若者たちの悲劇と絶望…
>>続きを読むヤクザの手先として矢面に立ち、労働者達からは憎まれる。ヤクザからは犬同然に扱われ、尊厳さえも飼い慣らされる。弱者の側にも強者の側にも彼の居場所は無い。孤独感によって忍び寄ってきた相手との間にも結局は…
>>続きを読む全体的にエリア・カザン『波止場』のイメージだとは思うが、この藤木孝はマーロン・ブランドやジェームズ・ディーンに負けないくらいよかった。走り方(腕の振り方)とか声の出し方とか一々目を見張る。寺山修司&…
>>続きを読む篠田X寺山で初めて感慨深く観れた。藤木孝のしなやかな演技が印象に残った。途中の歌も寺山の作詞で印象深い。加賀まり子と歩道を歩くシーンなんかは、「勝手にしやがれ」をほうふつさせる。武満徹の音楽も良く、…
>>続きを読むおそらく「波止場」のイメージを寺山修司が脚本に盛り込んだに違いない。
藤木孝という人に関しては、不器用な者の持つ憂いが表現されていた感じがする。
この作品でデビューしたらしい加賀まりこは、他のと比べ…
松竹ヌーベルバーグで乱発されていた若さ故の無軌道映画、といっても、港湾労働者、使役側のやくざ、対抗手段としての組合など、エリアカザンの「波止場」を思い出したりしますが、そんなにいいもんでもなく。実際…
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