(別媒体から感想を転記)
2023/03/18
今回ギトリは女主人に仕える召使い。息つく暇もない台詞の怒涛の応酬。映画自体も最高だったけど、何より上映後のトーク。敬愛してやまない濱口竜介本人が紡ぎ…
サッシャ・ギトリ作品を観るのはこれで二度目だが、この人の撮る映画は本当にセリフ量が多くて話も脱線しまくり。
その脱線の中に重要な伏線も仕込む意地の悪い映画の作り方をするもんだから、集中力を欠くことが…
ギトリの、喜劇を喜劇だと客に把握させずにショットを流していく、でいて客に得体の知れない豊かさを与えていく様というか、ギトリの身振り手振りは両腕と腰を惜しみなく使い、2人が屋内で相手亭主の悪口をまくし…
>>続きを読むタイトルの表示の仕方や音楽・演出がずっとお洒落で可愛い。
ヘアメイクや美術・衣装も同様。
当時の富裕層の生活様式が窺えるのも面白い。
ただ今やったら怒られるだろうな、という差別的なユーモアが随所に見…
中だるみもなく、晩年のように饒舌になりすぎず(あれはあれで大変好きですが)、よいバランスだし、見事な作品だった。
今回は衣装にも力が入っていたように思う。女主人と給仕の白と黒のコントラストも美しか…
濱口竜介がベスト言うのも納得 とにかく喋る、そして欲望が人物を動かし関係を混乱させ最後に途方もない奇跡があっけらかんとすべての欲望を飲み込み天に返す、その晴れ晴れとした読後感 ギトリと女主人(この人…
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