最初のシーンで、主人公がトラックの助手席に乗ってるパートナーの胸ポケットからタバコを取り出す仕草と表情だけで、二人の関係性がわかるのうますぎる。
アイダルピノが文字通り「一線を越える」という演出もユ…
トラック野郎ジョー・ファブリーニが運送会社の社長になるまでを描いた物語…ではあるが、夜を徹して走るドライバーの過酷さから、仲間のドライバーの死、レモンビジネスの成功、事故による弟ポールの片腕の喪失、…
>>続きを読む記録
【睡魔】
フィルムで。
序盤、全く悪意もなく殺意も存在しない睡眠(居眠り運転)という位相において人が死んでゆく、映画では不思議な感覚がある。並走するトラックから飛び移ろうとする、運動体か…
居眠り運転するだけなのになぜこんなにハラハラするのか。脚本はかなりめちゃくちゃなのに演出の力で良作に格上げされている。途中から焦点化の対象がファブリーニからラナへと移る上、長回しでラナ役の見せ場を作…
>>続きを読む中盤までは、頑張れ!トラック野郎達!なのが、そこからおいおい一体何なんだこの展開?と男女の愛憎劇になっていく。とにかく小気味いい会話のラッシュが楽しいが、その遣い手アンシェリダンも後半は嫉妬に狂うア…
>>続きを読む道連れの連帯。運搬・仕事そのもののサスペンスから、情欲のサスペンスへの移行。過酷労働・金欠という嫌悪・恐怖の対象、または真逆の愛情。それらによる動機付けや、各人物のキャラクターと展開が秀逸。弟の兄に…
>>続きを読む深夜トラック運転手が主人公の個性的なヒューマン・サスペンス。ハンフリー・ボガードが同監督の「ハイ・シエラ」(1940)で大ブレイクする直前の助演作品。原題「THEY DRIVE BY NIGHT(夜…
>>続きを読む『恐怖の報酬』じゃんと思いながら見てたら話がおかしな方向に急旋回してそのままヌルッと終わったけど、この脚本で本当にいいんですか?と不安になる。アイダ・ルピノがとある行動を起こすまでの葛藤をクローズア…
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