姿三四郎の作品情報・感想・評価

「姿三四郎」に投稿された感想・評価

acott

acottの感想・評価

3.9
岡本喜八版、主演三浦友和。歌!とにかくOPとEDでヒーローモノみたいな歌が流れて頭から離れない!タイトル調べたら「34ROH!」ヤバい笑!
きっと原作の時点でそうなんだろうけどマンガみたいな大げさな話と演出だった。そこに喜八監督のキャラ立ちマジックがかかって、実写版アニメ観てるような感覚になった。

三四郎、まっすぐで強いんだけど当人のせいでいろんな揉め事が起こりまくる話。青春ものらしく三角関係もあったり。
ライバル役の中村敦夫が底意地悪くてヤバかったけど、その弟たち、特に三男が狂人で激ヤバかった。調べたら初期の仮面ライダー演ってた宮内洋だった!
ヒロインが秋吉久美子でめちゃかわいい!最後、谷川岳で無駄に岩場登らされるとこ意味わからなくて笑ってしまった。あと三四郎と同郷の友人役でちょいちょい出てくる田中邦衛が最高だった。
浅野ゆう子の「人殺し!」が印象的ですね?岡本喜八が黒澤オマージュ?会社からの要請?でこんな作品を作っているとは知らなかった。芸術祭参加作品といきなり出てくるので岡本喜八vs黒澤傑作映画の対決が観れるか思いきや冒頭の主題歌で倒れる。「姿三四郎 主題歌 34ROH! / OTOMIの唄」が中古レコード屋で売っている。「サンシロー(34ROH! )、サンシロー(34ROH! )お前は、誰だ」と唄う。編曲は、久石譲。うーん駄作の雰囲気がモロ漂う。なにせ傑作映画のリメイクなのでワイヤーアクション使うとかするけどギャグにしか見えない。包丁女を浅野ゆう子が演じてトレンディドラマ女優になるまでの苦労がしのばれます。襖が落ちるスローモーションも再現していて、岡本喜八が本気で作った感じがしない。脚本に仲代達矢夫人・宮崎恭子(隆巴)が参加。神崎愛も出ているので無名塾出身者も目立つ。主演の三浦友和が爽やかすぎるのと当時の若者言葉で明治初期には見えない。これ140分も見せられるのは、辛かったろうな。中国では、竹脇無我版が有名ですね。
黒澤『姿三四郎』では役名を小夜に改悪されてたがこの喜八版は富田常雄の原作通りの乙美で安心。しかも秋吉久美子が可憐に演じていて撮影が木村大作なためか谷川岳を和装で太腿チラしながら登らされる神展開に爆笑・・・天は見放さずか?

珍しく中村敦夫がチカラのこもった演技をしていると思ったら弟役の千葉治郎(改名後で矢吹二朗名義)と宮内洋のキチガイ演技をが圧巻。

浅野ゆう子もこの時期もがいていて、夏の『獄門島』のキチ女に続き包丁女で場面をさらい

田中邦衛も得意の主人公に味方するインチキ男を愉しそうに演じ、

若山富三郎はスタントか本人が演じてるかわからぬほど動きが速い。

なにより公開当時見逃したにも係わらず映画館、すなわち大垣東宝の匂いがしたのに吃驚。