宮本武蔵の作品情報・感想・評価・動画配信

「宮本武蔵」に投稿された感想・評価

任侠映画の名匠というイメージの加藤泰の宮本武蔵。内田吐夢と中村錦之助コンビの傑作があるにもかかわらず映画化するのは、加藤泰の作家性に依拠した作品なんだろう。でも脚本は、野村芳太郎とジェームス三木なんで膨大な内容を2時間半でまとめるには無理があったかもしれない。お通は、当時の美人の代名詞、松坂慶子。朱美に倍賞美津子でいい感じだが、又七のフランキー堺は、違和感がある。まして主人公の高橋英樹は、端正な顔なんで最初から悪童というよりは、最初から侍みたいだ。ラストは、映画界復帰作品となった田宮二郎の小次郎との巌流島の対決。このシーンは、ローアングルで雨という演出。そして、結構スプラッターなシーン続出、極端なクローズアップもあり作家性を感じる一篇だが、有名な話なのでかなりぶっ飛んだ映画でもよかったんじゃないかと思いますね。
成立していない復讐に半生を費やす任田順好が主役を食っている。高橋英樹はすこし感傷的すぎるか。フランキー堺と倍賞美津子と浅い川。
前半で一乗寺の決斗までを終わらせ(凄いダイジェスト感)、後半は加藤泰がやりたいことをやれてるのか、映画が急にいきいきしだす。オリジナルなのは内田吐夢版で見捨てられた又八の救済と、オババの怨念爆発で、特にオババはイッちゃっててホラー映画の域。タガが外れたのか節操なくなったローアングルは、又八たちのどん底感が強調されて効果的なものもあれば、明らかにやり過ぎなものも。遂には海底に潜り、巌流島に向かう武蔵の船底を見上げる。結果的に「ジョーズ」を2年先取り。
mk

mkの感想・評価

-
どうしても、バガボンドの方が凄いってなってしまう。
バガボンドを読み直した。やはり超傑作(バガボンドが)
バガボンドと同じ吉川英治の宮本武蔵を原作とする映画。大長編の原作を上手くまとめているが、やはり二時間半では釈が足りないようでダイジェスト感は否めず。ある程度お話を知ってから見た方が楽しめるかも。 ローアングルが多用されていて川や海のシーンではカメラが水面に浸かっていたのが印象的だった。
ムチコ

ムチコの感想・評価

4.0
宮本武蔵のなににフォーカスしてるのかよくわからない謎構成が却って楽しい。むしろ任田順好が主役では。

水や橋桁(?)で画面の下半分を隠した横に細長い画面や、横たわる倍賞美津子を額から斜めどアップで撮るところにドンとうたれた。
レイプしておいて「許せ、それほどそなたを好いていたのだ…いずれそなたにもわかる日が来るであろう」って、絶対来ないよそんな日は!
籠

籠の感想・評価

4.0
加藤泰特集11本目

長尺ながらも駆け足のように巌流島までたどり着き独自のキャラクター設定が得意の多彩な天候により圧倒するがあくまでもヒロインは彼女だと言わんばかりにババアの出番が多過ぎて殺陣に興味がない作りの宮本むなしな世界だからフォロアー以外には理解できない仕上がりとなっているが田宮二郎の晩年の映画代表作には違いない。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
吉岡が相変わらず弱い。田宮二郎が野口五郎か東MAXに見えてまう。佐々木小次郎って誰がやっても、どうしてもコスプレ感が拭えないね。これは沖田総司なんかにも言える美剣士の宿命か。女の戦いが無い分、おばばの邪悪さがパワーアップしすぎてもはや完全にホラー。これは野村芳太郎脚本のせいかな。又八も幸せになれて良かった。ローアングルからのダイナミックなチャンバラはカッコいい。桃太郎侍強し、越後製菓強し、顔でかし。