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「夏の秘密」に投稿された感想・評価

csm

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5.0
みたひと全員細野さんの曲でデビューしたくなるし犬と自転車で小田原目指しちゃうやつ。まずどこが始まりなのかわからないしパンジーそっちのけで松尾嘉代と丘みつ子、とにかく若山先生でたけしすら霞む素晴らしさ。逆光線に増村に火サスって池田一朗先生芯が通りすぎててヤバイ。先生考案のダイエット方法は3食鍋にすること、痩せるらしいです。
アイドルグループ・パンジーのアイドル映画meets火サス!ノンドラッグでここまでハイになれる映画、今年のベスト邦画だな。撮影も震えがくるくらいビキビキにキマってる。真鍋ちえみの曲がかっこよすぎる。アイドル映画そっちのけでサスペンス仕事を完璧にこなす若山先生、松尾嘉代、丘みつ子ら俳優陣も素晴らしい。
全く期待していなかったので、サスペンスものとしては案外楽しめた(笑)
北原佐和子、真鍋ちえみ、三井比佐子の「女たのきん」・パンジーを主演に据えたアイドル映画…なのだが、角川を意識したのか作品はサスペンス調(でも松竹で、仕上がりは所詮土曜ワイド調)。
しかも実質的な主演は松尾嘉代が掌握しているという、ものすごい出来栄えだ。

松尾の役柄は、やはり松竹の『ゼロの焦点』における、高千穂ひづるのそれに通じるものが。
をんなの栄枯盛衰を描く作品に目がないという人にとっては、充分楽しめる仕上がりとなっている。
遠景から団地の窓を映すことで絞殺を表現した場面だけは、映画的にも印象深い。

なお、冒頭10分くらいはパンジーのMVになっている。
you tubeにアップされた粗い歌番組動画くらいしか残っていない3人の、全盛期を収めた貴重な記録なので、80年代アイドル好きなら当然チェックを。
また3人で歌う『ナイトレイン・美少女』はこの映画でしか聴けませんぞ。
何のために企画・実現されたのかよく分からない映画だった。アイドルグループ、パンジー主演のアイドル映画には一応なっている(如何にもサスペンスらしいラストからいきなり水着でビーチを走る場面に切り替わったときは思わず笑ってしまった。)ものの、内容は「元風俗嬢の復讐」という全くマッチしてない、いわゆるゲテモノ的な作品だった。映画館が燃えるシーンは良い。ちなみに川上裕通は木下恵介や前田陽一の助監を勤めたのち、本作だけを撮って映画界を引退したらしい。現在はものみの塔で布教活動をしているらしく、作品も監督のプライベートもなんか色々闇が深すぎると思った。