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『すべて売り物』に投稿された感想・評価

TS
2.9
短文感想 67点
ポーランドの名俳優、ズビグニエフ・チブルスキがが1967年に事故死するのですが、その追悼の意も込めて作られたのが今作。今作でも、「すべて売り物」という映画を製作している中で、主演俳優が事故死してしまったという設定をしています。この主演俳優は常に皆から「彼」と言われるので名前はわからないのですが、現実世界のチブルスキをなぞらえていることに間違いはないでしょう。それぞれの撮り方が印象深いとは思うのですが、残念ながらやはりアンジェイ・ワイダ監督の作品は今のところ『カティンの森』以外はあまりハマらなくなってしまっています。こういう映画を嗜めてこそ、真の映画通だなと羨ましく思ってしまいます。
菩薩
4.2
特異な三層構造を持つ作風はワイダ自身の作品で言えば『菖蒲』に似ているが、「主役」の不在で言えば『桐島、部活やめるってよ』に似ているし、映画製作の困難を描いているわけで当然『8 1/2』に通ずる、と言う安易な表現をお許し頂きたい…。ワイダが『灰とダイヤモンド』で生み出した「俳優:ズビグニェフ・ツィブルスキ」なる存在は、その悲劇的な死をもって伝説へと達し、この作品をもって神話へと回帰した。これはワイダのツィブルスキへの哀悼の作品でありながら惜別の作品であり、また自国の歴史、自らの悲劇的な体験を「すべて売り物」にし、それでもレディ・プレイヤー1風に言えば「俺は映画で行く(逝く)!」と「生涯一映画監督」としてあり続ける事への決意表明であり、ワイダの新しいシーズンの出発点の作品でもあるのだと思う。俳優に代わりはいても監督に代わりはいない、なんて言い方は酷だと思うが、ワイダにとって映画を撮り続ける事がワイダ自身の存在証明であり、そしてワイダ自身もその死をもって伝説的な存在へと進化を遂げた。俳優はその生活「すべてが売り物」、監督はその人生「すべてが売り物」、我ら観客が受け取っているものは彼らが切り売りしている生命そのものであると言うことを有り難く噛み締めねばならない、踊り続け回り続けるカメラ、疾走する生のエネルギー、90歳まで「在り続けた」ワイダの底知れぬ生命力の源は、こんな作品の中に溢れている。
McQ
4.5
待てども待てどもスターは撮影現場に現れない。

回り続ける回転ブランコ、ラジオからの報せに虚しく鳴り響くクラクション、、

背景を知った上で観るのと、知らずして観るのとではまるで別作に見えるかもしれない。(むしろスター像が一致しないと意味がない)

目に焼きつくような映像群。姿無きスターを中心にワイダ監督をはじめ、取り巻く人間たちの関係の深さが痛いほど身に染みる。

主役不在にして如何に映画を撮るのか??

、、言わずもがな既に映画は始まっている。

キャラクターがいちいちリアルで愛らしい。抵抗シリーズだけが得意技って訳じゃない。

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上映日:

1983年11月19日

製作国:

上映時間:

88分

ジャンル:

3.6

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