『わたしのための本だ。』
最後の一言を聞いて不思議な気持ちが湧き上がった。
歴史的なことを取り上げた映画や本すべてに言えることやけど、本を読むだけ、映画を見るだけじゃどうしてもその頃の感覚や常識を…
ただ国家のためにひたすら忠実に時には冷酷に仕事を淡々とこなしてきたのに、芸術家との接点をきっかけに良い意味で崩れ始める‥
彼はきっと見届けたかったんだよね。信じて疑わなかった国が変わることを‥
ラス…
ドイツ語の授業で視聴。
常に冷酷で、与えられた任務は確実に実行する東独のお役人ヴィースラー。
彼はラストで初めて「他人の人生」から「自分の人生」へと帰ってくる。
たったひとつの否定で、彼は国…
© Wiedemann & Berg Filmproduktion