アメリカを売った男の作品情報・感想・評価

「アメリカを売った男」に投稿された感想・評価

くぅー

くぅーの感想・評価

4.0
原題は“BREACH”で、国家背任のプロを背任しようとする男の静かな闘いが見所で、スパイ・アクションとは一線を画し、デスクワークや日常生活をメインに、地味ながらもひたすらに手に汗の探り合いの心理戦を見せ続ける。
信仰心に信頼心を巧みに操る脚本が見事で…最大の謎の背任理由はあえて考えさせるスタイルだが、あの意外ながらも秀逸なラストには様々な思いを巡らせ、深い余韻に。
渋いクリス・クーパーのカメレオンな上手さニヤリ。
コジマ

コジマの感想・評価

3.6
何に忠誠を誓うのか、というのは自明ではなく、動機を求めても意味は無いのだなと。
いわゆる高い能力を持つ偏屈者、邪険に扱ってよいかよく考えたほうがいいんよね。
ミルコ

ミルコの感想・評価

3.5
実話をベースに、、って結構観たくなるので視聴。

容疑者が捕まった、と言う事実からの幕開けなので、よいのか、悪いのか、安心して観られました。

捜査官に憧れる訓練生、どこかで観たことある俳優さん、と思ってたら、かつてのティーンアイドル?「ラストサマー」のライアン・フィリップではないですか!

そして、彼のボスを演じていたのはエミー賞も受賞した「キャシーのBIG C」で明るくガン患者を熱演したローラ・リニー。

容疑者が捕かまると、わかっていても、それなりにハラハラさせられ、なかなか見ごたえのある一本でした。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2014/12/14鑑賞(鑑賞メーターより転載)
FBIの対ロシアのエキスパートという表の顔がありながら、20年以上もその相手に機密情報を流し続けてきたという実在のスパイ。その彼の正体が露呈するまでの2ヶ月余りを追った、極めて静かだが異常なほどの緊迫感に包まれた映画。一見何を考えているか全然読み取れないクリス・クーパーvsその貫禄にビビりながらも至近距離で調査を進めて行くライアン・フィリップの手の内の探り合いが熱く、本当にギリギリのタイミングまで観るほうにも「この男は本当に悪者?」と疑念を抱かせる構成も巧い。俗っぽい邦題で敬遠すべきではない力作。
☆☆☆★★★


「FBIは銃社会だ、撃ったら出世する」

恐ろしい位に猜疑心の強い男に密着する、若い捜査員との息詰まるやり取りを描く。
男は自分の“価値”を認めようとしない組織に対して永年牙を剥いて来た。同僚には「お前の部屋には窓がある」と、はっきりとモノを言う。
この猜疑心の塊の男をクリス・クーパーが見事に演じている。このキャラクターはちょっとした見物で、自分は組織から監視されているのを意識しながら、若い捜査員の力量を何度も試す周到さです。
対する若い捜査員にはライアン・フィリップスで、共に“国家に対して”裏切り。そして“妻”に対して欺き続ける。
しかし、お互いに疲れ果て既に“限界”に近付いていた。
この捜査を指揮する上司にはローラ・リニー。彼女が時には鬼となり、優しい上司としてライアン・フィリップスを鼓舞します。彼女が見せる最後の笑顔なんかはもう最高でした。

地味な内容の為に損をしていますが、とても見応えのある作品です。

(2008年3月22日 日比谷シャンテ・シネ3)
K

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3.0
人を動かす力。信用を買う力。スパイでも、人は人。

ロバートハンセン、27年間のFBI勤務において15年以上にわたりソビエト連邦、およびロシアのためにスパイとして活動したとして逮捕された。彼が得たもの。失ったもの。

"優秀"な捜査官でいることは、人間らしさとか人間の生活を手放すことかもしれない。
manunited1

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3.5
ロバートハンセン事件を描くポリティカルドラマ。
アメリカの機密情報をロシアに売っていたというヤバイ事件ですが、
主人公がハンセンと打ち解けて行くも、スパイ疑惑を告げられて狼狽するところとか、良いね。
徐々に心を開いていたのかな。
最後はFBIを辞める主人公。
ここでは幸せを掴めないと悟った様が良い。
ライアンフィリップやっぱりイケメン。
内容自体は盛り上がるような感じではない。本格的なスパイ映画で、結構ハラハラしてしまう!面白かった!
スパイが題材ということで、スリリングな展開を想像していたが、どちらかと言うとヒューマンドラマな印象。

実話に基づくということも大きい気がするし、もちろん本音と建前の交錯や、上司に疑われた時の緊迫感もある。

しかし、一人の人間が何を思いスパイ行為に及んだのか、秘書として上司(ハンセン)をスパイすることになった主人公(オニール)が、ハンセンに人間として惹かれる部分や、人を信用できず試してしまうハンセンが、オニールに対して徐々に心を開いていきつつも、「信用していいのか?!」と銃を突きつけながら迫るシーン、そして最後には結局オニールはスパイだったと分かることを考えると、登場人物に感情移入してしまい、ヒューマンドラマ感を覚えた。

実際のロバート・ハンセンという人物がどういう人間かは知らないし、もっと冷酷で売国者らしいのかもしれないが、少なくともこの映画のタッチは、ハンセンを宗教にすがる、もろさを持った極めて人間らしい人物として描いていると感じた。
実話のポリティカルサスペンス。

手柄をあげたいと考えていた若きFBI訓練捜査官オニールのもとにとある指令が下された。彼はFBIのナンバーワン特別捜査官、ロバート・ハンセンとともに新設される“情報管理部”で仕事をするように、とのこと。だが、この情報管理部は架空の部署。なぜなら、ロバート・ハンセンは20年以上もアメリカの国家機密をソ連のKGBに売り渡していたスパイだったのだ。そう、オニールへの真の指令はこのロバートを監視し彼の行動をぬかりなく報告することであった。なぜならば、現行犯逮捕でないと意味がないからである。2人のスパイの騙し合いの中で、本音と建て前がフラフラと迷いながら飛び交うのが面白い。