かげろうの作品情報・感想・評価

「かげろう」に投稿された感想・評価

真正面からのクローズアップになるとエマニュエル・ベアールは決して整った顔でないことが分かる。

眼の左右は均等ではないし、口は左右に広がりとがっていて、いわゆるアヒル口。

特に本作では、戦時中を描いた作品のためか、容色を悪く見せるノーメイク風メイク、自然光を生かした撮影などで、シーン、ショットによってベアール(当時40才)の顔が全く安定せず。

が、この顔と存在感は本当に見てて飽きないし、演技も素晴らしい。

途中、放浪の末、放逐された民家のベッドで緊張の糸が切れたように泣き出すシーンとラスト近くでガックリと肩を落としながらも涙をうっすら浮かべるだけで決して泣き出さないシーンから、この女性の人物像が浮かび上がってくる。

本作は、いわゆるエロティックな映画ではなく、ドイツ侵攻で追い詰められたフランス人家族と謎の少年との生活の描写が大半を占める。

冒頭のクレーン撮影は、ハリウッド的ではないと感じた。その後の展開も。

空襲シーンは結構スゴイ。多分CGではなく実際に飛行機を飛ばして撮ってる(ハズ)爆発も恐らく、スタント+爆薬使用。

セクシー(なはずの)シーンは、ワンシーンだけ。ギリギリ胸が見えるぐらいのショット。というか、この映画カメラがいらんときに近づく傾向がある。

男女の接近をタバコのやり取りで演出するのはセオリー通りなのだが、描写自体はイマイチ。煙が出てないし。

なんか悪くない雰囲気の映画だし、カットとか動きのリズム感もあって見れるのだけど、終盤もう一つ展開が欲しかった。

ラストは終わってない感。
ルー

ルーの感想・評価

4.0
期待していなかったけれど、凄い引き込まれ方だった.
ギャスパー・ウリエルが19歳の出演作品.
占領下のフランスで南フランスに逃げる為に人々が皆移動している.
その間にも爆撃される緊迫の中で出逢う17歳の青年.
丸刈りで文字を知らず謎めいている.
エマニュエル・ベアールと何も起こらないはずはない予感を感じます.
息子の方はすぐに彼の生きる力強さを見抜き頼り出します.
そして空き家となっている見知らね人の屋敷で束の間過ごす中で、やはり二人は燃え上がります.
ですが、タイトル通りかげろうだったのです.

クロード・ソーテとアンドレ・テシネって何か作風が似ている.

ギャスパー・ウリエルが共同生活をして始めて入る風呂(プール?)の水面に何度も頭を打ち付けるシーンやラストに下を向きながら、グレーのセメントの様な細かい砂をスコップでならすシーン(何だかイヴァンに似ている)は何をしていたのだろう?
mayuko

mayukoの感想・評価

3.5
ジャケットから官能的な感じが全開ですが、美しく儚いラブストーリーでした

戦時下ということもあって人間どいつもこいつも人肌恋しいって感化されてしまっての話だとは思いますがどのタイミングでお互い燃えるハート♡火がついたのかは謎
(最初めっちゃ疑って嫌ってたじゃん!)

常に変化してできては消えるその様から、とらえどころのないもの、はかないものの例えとしても用いられることからかげろうとはイヴァンのことでしょというのは誰が見てもわかること
そして私は蛙が大嫌いで兎が大好き
🐸<<<<<<<<<<<<<<🐰
女性と触れ合うことのない環境下にいたイヴァンが、おそらく初めて近くで過ごした女性がオディール。きっと成人女性だったら、相手が誰でも恋に落ちてしまったのではないでしょうか。
一方で、夫を亡くし精神が崩壊寸前のオディール。彼女もまた、とにかく男性に甘えたかったのでしょう。戦時中だから生まれた恋であり、戦争が無ければ、求め合うこともなかったはず。

「こっちの方が慣れている」というイヴァンが切なくて、切なくて。
少年同士でストレスを発散していたのか、はたまた獣姦でごまかしてきたのか…。想像すると、胸が締め付けられました。

赤いパンツに、坊主頭。
オディールはきっと、当初からイヴァンの置かれた状況を把握していたように感じました。
やっぱり、切ない、切ない…。
ふじこ

ふじこの感想・評価

3.8
エマニュエルべアールもギャスパーウリエルも美しい。寝る前にうっとりしたい時に良い。
ryodan

ryodanの感想・評価

3.1
2006-08-16

E・ベアールがすごく魅力のある女性を演じていたのが◎。
母親でもあり、一人の女性でもあり。森の中で暮らすひとときが、自然豊かに描かれて、戦争中だということを忘れさせてくれる。
ただ、淡々と見進めた感じでした。

途中放棄には至らなかったものの、
可もなく不可もなく、といった感じでしょうか。
『どのタイミングで(二人)火がついたのか、分からなくてー.....』
友人の感想(笑)

私もわかんないけど、『愛に生きて、愛に死ぬだよ』としか言えず(苦笑)
ギャスパー・ウリエル週間?
テシネが描き切る「空気」は流石の一言に尽きる。
moviEEE

moviEEEの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一番圧巻なシーン、少年イヴァン「オレは初めて」とヒロイン「初めてなの」の両方初めてw なんでイヴァンは自殺をしたんだろうね、それをヒロインに予知夢の如く話したんだろうね。見終わったあとに「なんで」が続く不思議な映画 イヴァンは「たかが世界の終わり」のギャスパー・ウリエル
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