婦人科病棟 やさしくもんでの作品情報・感想・評価

「婦人科病棟 やさしくもんで」に投稿された感想・評価

精密検査のため短期入院することになった女性スタイリスト(朝比奈順子)が、相部屋の入院患者たちとの交流を通じて、自身のセックス観を見直していく。「女性の幸せ探し」を相部屋の女性患者たちの視点から描いているロマンポルノ。

題名から受ける第一印象は、病院のエッチな先生が絡んでくる凡百のセックス劇だが、いざ蓋を開けてみると、その実態は情感に訴えかけてくるヒューマンドラマ。二人の彼氏を手玉に取っている自由恋愛主義者の主人公が、元トルコ嬢(小川亜佐美)、元ストリッパー(橘雪子)という、訳あり患者との紆余曲折を経ながら、自己を相対化させていく。

キーポイントとなるのは「堕ちるのが怖いから、自由という言葉に逃げる」の心理が働いているところ。堕ちていく人間をシャットアウトしようとする主人公が、少しずつ目を見開いていく。その過程がドラマティックに描写されている。

主人公に翻弄されるふたりの彼氏の衝突と、病院内のドラマを交錯させる語り口が絶妙。橘雪子が病院のベッド上で披露する「エアまな板ショー」は、滑稽であると同時に、哀感をそそられる。