「木靴の樹」(1978)のエルマンノ・オルミ監督の晩年の一本。監督は「最後の劇映画」と宣言したが後に撤回。原題は「Centochiodi(百本の釘)」。
ボローニャ大学で大量の書物が釘で磔刑のよう…
公開時感動し、廃盤DVDをコロナ禍に買い、2回観た。
公開時に観た同僚は"つまらない"と言っていた。
衝撃的なオープニングが客寄せパンダ的という見方もあろう。だが、主人公の監督の強いメッセージなのだ…
【哲学はモテるためにあるのか?】
悪い映画じゃないと思うんですが。
「書を捨てよ、街に出よう」ってなテーマで、美男の哲学教授がカッコよく書を捨てて、乗っていた高級車を捨てて、財布も捨てて(だけど…
釘が刺された本の山の強烈なビジュアル。
川を遡り、本の中ではなく人生を生きる人々と交流する。
家直す人がどんどん増えていく労働風景に泣ける。その後最後の晩餐ぽくワイン飲むの良いなあ〜。
川や木々や自…
画面と光がとにかく良いが撮影はオルミの息子ファビオらしい。ベロッキオとも似ている、イタリア的、としか言えない光。もちろん寺山修司や『おおかみこども』を連想する。区切りの位置は反知性/主義ではなくて反…
>>続きを読む本来であればこれがオルミにとっての最後の劇映画になるはずであった(と言いつつバリバリ撮ってる、ケン・ローチみたいだ)らしいが、そりゃそうだ、この作品は「全てを捨てよ」と我々に訴えてくる。反知性、反権…
>>続きを読む『書を捨てよ。町に出よう。』
寺山修司の名言が脳裏に浮かぶ作品です。
『木靴の木』でイタリアの豊かな自然、そこに生きる農民の暮らしと切なさを鮮やかに映し出したエルマンノ・オルミの最後の劇映画。
サ…